建築生産Ⅰ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建築生産Ⅰ
科目番号 0214 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 中川 基治 著:基礎教材-建築施工(井上書院),ビジュアルハンドブック:必携-建築資料(改訂版-実教出版)
担当教員 松野 一成

到達目標

1.建築生産に必要な法規、請負契約、工程表の作成及び安全に関する基礎知識を理解し説明できること。
2.仮設工事、土工事、地業・基礎(杭)工事の要点と基礎知識を理解し説明できること。
3.見積・積算の分類と構成について理解し説明できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築生産に必要な法規、請負契約、工程表,見積・積算の作成に関する基礎知識を理解し詳細に説明できる建築生産に必要な法規、請負契約、工程表,見積・積算の作成に関する基礎知識を理解し説明できる建築生産に必要な法規、請負契約、工程表,見積・積算の作成に関する基礎知識を理解し説明できない
評価項目2仮設工事、土工事,躯体工事について基礎知識を理解し詳細に説明できる仮設工事、土工事,躯体工事について基礎知識を理解し説明できる仮設工事、土工事,躯体工事について基礎知識を理解し説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまで学習した建築技術の知識や理論と建築の生産との関わり、またその具体的な方法についてできれば現場見学を交え、生産現場経験の豊富な技術者から習得する。
授業では、建築生産の流れ、建築生産に関与する組織や生産方法など、建築物が造られる過程での技術と業務についての基礎知識を理解し、実際に建築生産に取組むことができる能力を養成する。
本授業は、就職・進学に関連する。また、資格取得・編入試験に関連するトピックスを適宜紹介する。
授業の進め方・方法:
教科書やビデオ教材を中心とした講義を基本とし、できれば建築施工現場並びに工場の見学も行う。
成績評価の割合については,この科目シラバスの最下部にある「評価割合」の欄を参照すること。この欄にある「総合評価割合」の「合計」100%のうち60%以上達成すれば合格となる。
注意点:
建築工事現場並びに工場見学は、学生が座学で習得した知識を具体化することができ、幅広く専門知識を吸収できるのでできるだけ実施したい。 実施の時は、必ず出席の上レポートを提出することとする。また、新型コロナウイルスの影響により、授業内容を一部変更する可能性がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建築生産の基礎と現場の実情 -資格取得の必要性と建築施工の現状と役割、建築生産の基礎
2週 施工概論-① 建築工事のしくみ・施工計画
3週 施工概論-② -契約と祭事:建築法規,請負契約,設計監理約款
4週 施工概論-③ 積算・管理計画:積算・品質,工程管理
5週 施工概論-④ 管理計画:安全,材料管理
6週 施工概論-⑤ 管理計画:環境管理
7週 施工概論-⑥ 管理計画:申請、届出
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案の返却と解答説明
躯体工事-(測量・調査)
測量:用語と種類,敷地調査 / 施工機械
10週 躯体工事-(測量・調査/施工機械) 地盤調査:土の種類,調査の種類と方法
11週 躯体工事-(地盤調査/仮設工事) 仮設工事:総合・共通仮設,直接仮設について
12週 躯体工事-(土工事) 土工事:根切・排水・山留工事
13週 躯体工事-(地業・基礎①) 地業・基礎工事:地業・杭工事
14週 躯体工事-(地業・基礎②) 地業・基礎工事:地盤改良工事
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明
躯体工事-(鉄筋工事①)
鉄筋工事:工事の要点(かぶり・定着・継手),材料

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野施工・法規請負契約(見積り、積算を含む)について説明できる。4前3,前7
瑕疵・保証について説明ができる。4前3,前7
現場組織の編成について説明できる。4前1,前2,前10
設計図書と施工図の関係について説明できる。4前1,前2,前11
各種書類の行政への届出先と期限について説明できる。4前12
ネットワーク工程表の計算ができる。4前4,前5,前6
バーチャート工程表について説明できる。4前4,前5,前6
5大管理項目(品質、原価、工程、安全、環境)の特徴について説明できる。4前5,前6
工事の流れ(仮設・準備・基礎・地業・躯体・仕上げ・設備(電気・空調・給排水・衛生)・解体)について説明できる。4前2,前3
建築物の保守・維持管理の概要・現状について説明できる。4前2,前3
分野別の工学実験・実習能力建築系分野【実験・実習能力】建築系【実験実習】建築生産で利用されている測量(例えば、レベル、トランシット、トータルステーション、GPS測量など)について機器の取り扱いができる。4前9,前10
測量の結果を整理できる。4前9,前10

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000