建築設計製図Ⅲ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 建築設計製図Ⅲ
科目番号 0236 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材
担当教員 篠部 裕,岩城 考信,林 健次郎,安 箱敏

到達目標

1.建築計画で学習した計画理論をもとに,建築の平面計画や断面計画を行うことができる。
2.建築の基本計画をもとに,製図法に従って基本設計図面を作成することができる。
3.鉄筋コンクリート造の構造の特徴を理解し,柱や梁を適切な配置と寸法で設計することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
建築計画の理論をもとにした基本計画建築計画の理論をもとに基本計画を適切に立案できる建築計画の理論をもとに基本計画を立案できる建築計画の理論をもとに基本計画を立案できない
基本計画をもとにした基本設計図面の作図基本計画をもとにした基本設計図面を適切に作図できる基本計画をもとにした基本設計図面を作図できる基本計画をもとにした基本設計図面を作図できない
鉄筋コンクリート構造を理解した構造計画鉄筋コンクリート構造を理解した構造計画が適切にできる鉄筋コンクリート構造を理解した構造計画ができる鉄筋コンクリート構造を理解した構造計画ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では,建築計画で学習した内容をもとに,主として鉄筋コンクリート造の中小規模の建築(事務所,集合住宅)を設計するための設計技術を習得することを目的としている。授業では,鉄筋コンクリート造や鋼構造の建築設計図面の模写や,集合住宅や事務所などの中小規模の建築を事例とした建築物の基本設計図面(意匠図面)を作成する。建築設計製図Ⅲの各演習は,一級建築士の設計製図試験(RC造の中規模建築)に合格するための図面作成能力を涵養する上で極めて重要な内容である。
授業の進め方・方法:
各学生の設計意図や能力に応じた個別指導を基本とする。各演習課題の初期段階では,学生は毎時間草案を提出し,寸評と図面添削を実施する。全ての設計課題は提出後、発表会・講評会を行う。
注意点:
建築設計製図Ⅲの各演習は,一級建築士の設計製図試験(RC造の中規模建築)に合格するための図面作成能力を涵養する上で極めて重要な内容である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 演習課題1(鉄筋コンクリート造の建築の設計図面の模写1)+演習課題2(公衆便所)の説明 建築図面を模写し、模写した図面を理解できる。与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。
2週 演習課題2(公衆便所) 与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などが描ける。
3週 演習課題2(公衆便所) 各種模型材料を用いて模型を製作できる。
4週 演習課題2(公衆便所) 講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。
5週 演習課題3(鉄筋コンクリート造の建築の設計図面の模写2)+演習課題4(低層集合住宅の基本設計) 建築図面を模写し、模写した図面を理解できる。与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。
6週 演習課題4(低層集合住宅の基本設計) 与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。
7週 演習課題4(低層集合住宅の基本設計) 与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。
8週 演習課題4(低層集合住宅の基本設計) 与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。
2ndQ
9週 演習課題4(低層集合住宅の基本設計) 与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。
10週 演習課題4(低層集合住宅の基本設計) 与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などが描ける。
11週 演習課題4(低層集合住宅の基本設計) 文字・寸法の記入の仕方、建築の各種図面の意味を理解し、描けること。
12週 演習課題4(低層集合住宅の基本設計) 図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。
13週 演習課題4(低層集合住宅の基本設計) 各種模型材料を用いて模型を製作できる。
14週 演習課題4(低層集合住宅の基本設計) 各種模型材料を用いて模型を製作できる。
15週 演習課題4(低層集合住宅の基本設計) 講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。
16週
後期
3rdQ
1週 演習課題5(事務所の基本設計) 与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。
2週 演習課題5(事務所の基本設計) 与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。
3週 演習課題5(事務所の基本設計) 与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。
4週 演習課題5(事務所の基本設計) 与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。
5週 演習課題5(事務所の基本設計) 与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。
6週 演習課題5(事務所の基本設計) 与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などが描ける。
7週 演習課題5(事務所の基本設計) 与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などが描ける。
8週 演習課題5(事務所の基本設計) 与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などが描ける。
4thQ
9週 演習課題5(事務所の基本設計) 与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などが描ける。
10週 演習課題5(事務所の基本設計) 設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。
11週 演習課題5(事務所の基本設計) 設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。
12週 演習課題5(事務所の基本設計) 設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。
13週 演習課題5(事務所の基本設計) 講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。
14週 演習課題6(二級建築士の基本設計図面の模写) 建築図面を模写し、模写した図面が理解している。
15週 演習課題6(二級建築士の基本設計図面の模写) 建築図面を模写し、模写した図面が理解している。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。4
線の描き分け(3種類程度)ができる。4
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。4
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。4前15
図面の種類別の各種図の配置を理解している。4前15
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。4後3
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。4
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。4
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。4前7,後5
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。4前3,後6
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。4前4,後9
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。4
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。4前8
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。4
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。4
建築における形態(ものの形)について説明できる。4
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00010900100
基礎的能力0000000
専門的能力00010900100
分野横断的能力0000000