鉄筋コンクリート構造

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 鉄筋コンクリート構造
科目番号 0269 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 嶋津,福原,佐藤,大田:新しい鉄筋コンクリート構造(森北出版)
担当教員 松野 一成

到達目標

1.鉄筋コンクリート構造の仕組みが説明できる
2.曲げを受ける部材の性質を理解し,断面算定ができる
3.軸力と曲げを受ける部材の性質を理解し,断面算定ができる
4.鉄筋コンクリート部材のせん断力に対する断面算定ができる
5.付着・定着の性質を理解し,設計ができる
6.スラブ設計ができる
7.基礎の設計ができる
8.耐震壁の設計ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1鉄筋コンクリート構造の仕組みが詳細に説明できる鉄筋コンクリート構造の仕組みが説明できる鉄筋コンクリート構造の仕組みが説明できない
評価項目2軸力と曲げを受ける部材の性質を理解し,断面算定が適切にできる軸力と曲げを受ける部材の性質を理解し,断面算定ができる軸力と曲げを受ける部材の性質を理解し,断面算定ができない
評価項目3スラブ,基礎,耐震壁の設計が適切にできるスラブ,基礎,耐震壁の設計ができるスラブ,基礎,耐震壁の設計ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 鉄筋コンクリート造建築の構造設計について理解することが目的であるが,特に部材断面の算定方法を中心に講義を行う。力学の基礎知識をもとに,鉄筋コンクリート部材断面の応力と変形などの性質,鉄筋量の算定方法および配筋の注意などを学ぶ。一級建築士取得のために欠かせない授業であるとともに,実社会で理論と現実をリンクさせるためにも必要な科目である。
授業の進め方・方法:
講義を基本とし,部材実験を3回実施する
注意点:
 建築士資格取得のために欠くことのできない科目であるため,しっかりと修得すること。
 成績評価の割合については,この科目シラバスの最下部にある「評価割合」の欄を参照すること。この欄にある「総合評価割合」の「合計」100%のうち60%以上達成すれば合格となる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 鉄筋コンクリート部材設計の基本
1.鉄筋コンクリート部材設計の基本
   材料,付着,許容応力度,被りとあき,ヤング係数比
2週 鉄筋コンクリート部材設計の基本
3週 はりの性質とその設計(部材実験を含む)
2.はりの設計
  曲げを受けるはり
  はりの曲げ終局と変形
4週 はりの性質とその設計(部材実験を含む)
5週 はりの性質とその設計(部材実験を含む)
6週 はりの性質とその設計(部材実験を含む)
7週 中間試験
8週 はりの性質とその設計(部材実験を含む)
2ndQ
9週 はりの性質とその設計(部材実験を含む)
10週 柱の設計
3.柱の設計
  無筋柱,柱断面設計,柱構造制限
  柱終局強度
11週 柱の設計
12週 柱の設計
13週 せん断力を受ける部材の性質と設計        (部材実験を含む)
4.せん断力を受ける部材の設計
  せん断応力について
5.部材の性質(部材実験の実施)
  はりの曲げ変形と破壊
  はりのせん断破壊
14週 せん断力を受ける部材の性質と設計        (部材実験を含む)
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明
後期
3rdQ
1週 せん断力を受ける部材の性質と設計
6.接合部,付着・定着について
7.スラブの設計,階段の設計
8.基礎の設計
9.耐震壁の設計
2週 せん断力を受ける部材の性質と設計
3週 せん断力を受ける部材の性質と設計
4週 接合部の設計
5週 付着・定着
6週 スラブの設計
7週 スラブの設計
8週 中間試験
4thQ
9週 スラブの設計
10週 基礎の設計
11週 基礎の設計
12週 基礎の設計
13週 耐震壁の設計
14週 耐震壁の設計
15週 学年末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。4前1
構造計算の設計ルートについて説明できる。4前2
建物の外力と変形能力に基づく構造設計法について説明できる。4前2
断面内の応力の分布について説明できる。4前3
許容曲げモーメントを計算できる。4前8,前9
主筋の算定ができる。4前6
釣合い鉄筋比について説明ができる。4前5
中立軸の算定ができる。4前4
許容せん断力を計算できる。4前13
せん断補強筋の算定ができる。4前13
終局曲げモーメントについて説明できる。4前6
終局剪断力について説明できる。4前13
断面内の応力の分布について説明できる。4前10
許容曲げモーメントを計算できる。4前12
MNインターラクションカーブについて説明できる。4前11
主筋の算定ができる。4前12
釣合い鉄筋比について説明ができる。4前10
中立軸の算定ができる。4前10
許容せん断力を計算できる。4前14
せん断補強筋の算定ができる。4前14
終局曲げモーメントについて説明できる。4前12
終局剪断力について説明できる。4前14
分野別の工学実験・実習能力建築系分野【実験・実習能力】建築系【実験実習】実験の目的と方法を説明できる。4
構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)によるいずれかの構造形式(ラーメン、トラスなど)の試験体を用い、載荷実験を行い、破壊形状と変形の性状を観察することができる。4
実験結果を整理し、考察できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000