特別専門講義(AI基礎技術数学)

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 特別専門講義(AI基礎技術数学)
科目番号 0004 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 特別一般講義・特別専門講義 対象学年 1
開設期 集中 週時間数
教科書/教材 Interface(2025年1月号)
担当教員 平野 旭

到達目標

1. AIの基礎技術に関して数学的技術の観点から説明ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1代表的なAI基礎技術について理論的な観点から十分に説明ができる代表的なAI基礎技術ついて理論的な観点から説明ができる代表的なAI基礎技術について理論的な観点から説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 本科目は、集中講義『AI基礎技術演習』のアドバンストコースの位置づけとして、『AI基礎技術演習』で体験的に学習した各種AI技術の数学的理論、および、各種ハイパーパラメータの影響を考察できるようになることを目的とする。履修対象は、全学科・学年とする。AI技術の中における数学の使われ方を学び、通常の数学授業に対する学習モチベーションのアップを期待する。
授業の進め方・方法:
 指定した教科書(教材)を使いながら講義形式にて学習後、パソコンおよび MATLAB /Simulinkを利用した演習を行う。夏季休業中に開講予定とし、評価は講義中に提示する演習課題と習熟度テストで評価する。
注意点:
 全学科・全学年を対象とした開講である為、特定の学科・学年に偏ったスキルは要求しないが、数学に関する抵抗が無い学生の受講を歓迎する。講義の中では、MATLAB/Simulinkを使ったテキストプログラミングおよびブロックプログラミング(ビジュアルプログラミング)を実施する。体験学習を根本として複雑なプログラミングは行わないが、テキストや配布するサンプルプログラムの一部を変更したり、ファイル操作などのパソコン操作ができることを受講条件とする。
 遠方へ帰省する者が受講を希望する場合、Office365のweb会議機能(Teams)を利用した受講を許可する。ただし、遠隔授業に耐えうるパソコンスペック(MATLAB/Simulinkが問題なく動作するスペック)および通信環境を有し、受講前に申請して許可を得ることを条件とする。なお、TAが確保できない場合には受講人数を限定したり、場合によっては開講しない場合がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 学習内容に関する概説
イントロダクション
授業の理解に必要な用語の修得
2週 神経細胞の数学的モデル化
(ニューロンのモデル化)
Simulinkで単一ニューロンモデルを作成し、
ニューロンモデルの「分類能力」に関する
シミュレーションと説明ができる。
3週 ニューロンの学習とは 所望する「分類能力」を得るための「学習」とはどういうことかについて、説明ができる。
4週 2層のニューラルネットワークが持つ分類能力
シグモイド関数の重要な役割について
多層のニューロンモデルが有する「分類能力」について説明できる。
シグモイド関数の重要性について説明できる。
5週 AI技術数学①
~ ベクトル ~
ベクトルの加算と減算ができる。
ベクトルの内積・外積が計算できる。
ベクトル計算の恩恵について説明できる。
6週 AI技術数学②
~ 行列 ~
行列計算ができる。
コンピュータグラフィクスと行列計算の関係について説明できる。
7週 AI技術数学③
~ 常微分/偏微分/全微分の基礎 ~
各種微分の基本的な計算ができる。
各種微分の計算の目的が説明できる。
8週 AI技術数学に関する演習
習熟度確認(1)
AI技術数学①~③の理解を深める数学的問題が解ける。
2ndQ
9週 ニューラルネットワークが予測を行うしくみ(1) 全結合層、バックプロパゲーション、ソフトマックス関数について説明ができる。
10週 ニューラルネットワークが予測を行うしくみ(2) 損失関数、勾配降下法について説明できる。
11週 全結合層の実装 MATLABを用いて全結合層の学習を行い、ニューロン数の違いによる学習の違いについて考察することができる。
12週 習熟度確認(2) CBTによる習熟度の確認を行い、学習エッセンスについて理解を深めることができる。
13週 CNNによる画像分類と転移学習 Alexnetを用いた転移学習を行うことができる。SGDMとAdamを使った転移学習の違いについて述べることができる。
14週 モーメンタムの概念を使った安定的な学習 SGDMとAdamについて数学的に説明することができる。
15週 畳み込みと画像特徴抽出 2次元フィルタと、CNNの学習の関係性について説明できる。
16週 まとめ 学習内容をもとに、AIを数学的技術の観点から説明できる。
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合40000600100
基礎的能力0000000
専門的能力2000030050
分野横断的能力2000030050