1. 理工系の英語論文に必要な表現を使える
2. 学生によく見られる誤りを避け,明瞭な英語を書ける
3. 1, 2をもとに自らの論文のアブストラクトを英語で作成できる
概要:
英語ライティングの基本を実例をもとに学び,明瞭・簡潔な英文アブストラクトを作成するための方法を習得する。英作文実習によりライティング能力を高め,最終的に自らの研究についてのアブストラクトを英文で作成する。本授業は就職と進学に関連し,コミュニケーション力を高めることができる。
授業の進め方・方法:
演習を基本とする。
この科目は学修単位科目のため,(1)英文アブストラクトの作成,推敲,(2)自らの研究内容に関係する英語論文のアブストラクトのリサーチ等を課題とする。課題の進捗状況は指定された回の授業で提出・評価し,レポート・課題点に組み込む。
尚、副教材の『理系学生が一番最初に読むべき!英語科学論文の書き方』については,授業毎に読書課題を課し,読書ノートを作成してもらう。これは課題点に組み込む。
注意点:
英和,和英,英語類語,コロケーション辞典(電子辞書可)を持参するか,オンライン辞書のアクセス先を調べておくこと。また,インターネットを用いた論文検索になれておくこと。
【評価方法と基準】
JABEE合格基準:60%以上
100点満点で、60%以上を合格とする。
新型コロナウイルスの感染状況によっては,遠隔授業に移行し,シラバスに変更が行われることがある。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
Introduction |
これからの授業の流れや進め方について理解する。
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2週 |
英文アブストラクトの構成要素 |
英文アブストラクトの作成法の概要を理解でき、構成要素と書き方を理解できる。
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3週 |
英文アブストラクト構成要素の配置 |
英文アブストラクト構成要素の配置を理解できる。その配置に従い,アブストラクトのドラフトを作成できる。
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4週 |
ライティングの基本原則に基づく英文改善1 |
学生によく見られる主語と動詞の不一致,必要要素が欠けた文などの誤りと修正法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
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5週 |
ライティングの基本原則に基づく英文改善2 |
他動詞・自動詞の使い分け,句読点などの誤りと修正法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
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6週 |
ライティングの基本原則に基づく英文改善3 |
スペリングを誤りやすい語,二重否定の使用などの修正法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
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7週 |
ライティングの基本原則に基づく英文改善4 |
冠詞,大文字の使用に関する誤りと修正法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
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8週 |
明瞭・簡潔な英文への改善1 |
文中の重要ポイントの配置の方法,-ing形の使用の注意点を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
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2ndQ |
9週 |
明瞭・簡潔な英文への改善2 |
Fuzzy words, weasel wordsの定義とこれらの使用を避ける方法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
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10週 |
明瞭・簡潔な英文への改善3 |
主観的な言葉の例とその使用を避ける方法,文長を適切に保つ方法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
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11週 |
明瞭・簡潔な英文への改善4 |
語の繰り返し,sentence fillerの使用を避ける方法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
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12週 |
科学・技術系ライティング特有の重要ポイント1 |
括弧,数字,略語の用法を理解できる。これをもとにアブストラクトのドラフトを改善できる。
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13週 |
科学・技術系ライティング特有の重要ポイント2 |
引用の方法を理解できる。これをもとにアブストラクトのドラフトを改善できる。
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14週 |
科学・技術系ライティング特有の重要ポイント3 |
専門用語を定義する方法を理解できる。これをもとにアブストラクトのドラフトを改善できる。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
試験返却・総評 |
作成したアブストラクトのさらなる改善点を認識できる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 英語 | 英語運用の基礎となる知識 | 聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。 | 4 | 前14 |
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。 | 4 | 前14 |
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。 | 4 | 前14 |
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。 | 4 | 前14 |
英語運用能力の基礎固め | 日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。 | 4 | 前14 |
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。 | 4 | 前14 |
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。 | 4 | 前14 |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。 | 4 | 前14 |
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。 | 4 | 前14 |
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。 | 4 | 前14 |
英語運用能力向上のための学習 | 母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。 | 4 | 前14 |
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。 | 4 | 前14 |
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。 | 4 | 前14 |
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。 | 4 | 前14 |
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。 | 4 | 前14 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 4 | 前14 |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 4 | 前14 |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 4 | 前14 |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 4 | 前14 |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 4 | 前14 |