プロジェクトデザイン工学演習

Course Information

College Kure College Year 2018
Course Title プロジェクトデザイン工学演習
Course Code 0036 Course Category Specialized / Compulsory
Class Format Seminar Credits Academic Credit: 3
Department Advanced Course, Project Design Engineering Student Grade Adv. 2nd
Term Year-round Classes per Week 前期:4 後期:2
Textbook and/or Teaching Materials
Instructor Fujii Toshinori,Kawamura Shinichi,Yamato Yoshiaki,Takata Kazutaka,Ota Kazuo,Nakanishi Toshiaki

Course Objectives

1.所与のテーマに関して自らの専門知識を駆使し、情報を収集して状況を的確に分析できる。
2.状況分析の結果、課題を明確にし、プロジェクトを企画することができる。
3.各種計画手法を用いて、プロジェクトを企画・調整・検討し、効率的・合理的に遂行することができる。
4.性能・機能、経済性、持続可能性、工程などを考慮して、プロジェクトの要求に適合するシステムや構想をデザインできる。
5.プロジェクトを遂行するために、チームワーク、リーダーシップ、マネジメント力を発揮できる。
6.テーマの要求に応えて問題を解決でき、適切かつ論理的な提案をすることができる。提案内容を評価し、改善策などを考察できる。
評価方法:グループの評価60%、個人の評価40%の割合とし、到達目標の各項目を以下の内容(配点)で評価する。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ICTや、ICTツール、文書等を活用して、必要な範囲を網羅し収集した情報を整理、分析し、適切に状況を説明できる。ICTや、ICTツール、文書等を活用して、必要な範囲で収集した情報を整理、分析し、状況を説明できる。情報を収集、整理、分析しているが、情報の内容または整理、分析方法が適切でなく、状況を説明することができない。
評価項目2的確に目標を認識し、適切な現状分析により、課題を明確化し、主要な原因を特定して、最適な解決策を提案できる。 目標を認識し、適切な現状分析により、課題を明確化し、主要な原因を特定して、適切な解決策を提案できる。 目標の認識と現状分析が不十分で、課題の明確化、原因の特定ができず、適切な解決策の提案ができない。
評価項目3全体計画や、前週からの計画を踏まえ、目標を確実に達成するために、グループの活動と自らの進捗状況を把握し、翌週の計画を実現可能性を踏まえて多面的な観点から工夫でき、プロジェクトの企画・調整、途中での変更や修正を効率的、合理的に進めることができる。 全体計画や、前週からの計画を踏まえ、目標を達成するために、グループ活動と自らの進捗状況を把握し、翌週の計画を実現可能性を踏まえて工夫でき、、途中での変更や修正を、合理的に進めることができる。 全体計画や、前週からの計画を踏まえて、グループ活動と自らの進捗状況を把握し、翌週の計画を立案できないため、プロジェクトを効率的・合理的に進めることができない。
評価項目4適切な専門工学の知識を用いて、テーマの要求に対し創造的な提案ができる。複合的な課題や需要および、QCDや環境、安全などの制約条件に適合した設計ができているかを評価し、最適解を提案できる。 専門工学の知識を用いて、テーマの要求に対し適切な提案ができる。複合的な課題や需要および、QCDや環境、安全などの制約条件に適合した設計ができているか評価し、要求に適合するものを提案できる。 テーマの要求に対し、提案ができるが、複合的な課題や需要および、QCDや環境、安全などの制約条件に適合した設計ができているか評価できないため、提案内容が要求に適合していない。
評価項目5グループの合意形成のため、自身の役割と責任を理解し、自分の考えを的確にまとめ、適切なコミュニケーションと柔軟性をもった行動ができる。 目標達成のため、目指すべき方向性を示し、先に立って規範的に行動できる。 グループの合意形成のため、自身の役割と責任を理解し、自分の考えをまとめ、適切なコミュニケーションと柔軟性をもった行動ができる。 目標達成のため、先に立って行動できる。 自身の役割と責任をはたせず、コミュニケーションが不十分あるいは、合意形成できない。
評価項目6専門工学の知識を融合し、テーマの要求に沿って、独創的かつ完成度の高い提案ができ,その提案に対して適切な評価、改善策を考察できる。専門工学の知識を用いて、テーマの要求に沿って、提案ができる。提案に関して長所と短所などの基本的な評価ができる。 専門工学の知識を用いていない。テーマの要求に沿って、適切な提案ができない。 成果物を適切に評価できない。

Assigned Department Objectives

学習・教育到達度目標 専攻科の学習・教育目標 (SD) See Hide
JABEE 環境都市(G) See Hide

Teaching Method

Outline:
これまでに学習した知識を統合するとともに異分野のメンバーと協働して、与えられたテーマに関する情報収集・課題抽出を行い、プロジェクトを設計・遂行し、試作品の評価・改善などの活動を通じて、課題を解決する、「エンジニアリングデザイン能力」を身に着ける、PBL(Project Based Learning)科目である。他の専門分野の学生の持つ価値観の違いなどを認識し、協働作業により課題を解決する。
Style:
・前期(4~8月)および後期の前半(10~11月)に週90分×2コマの授業として実施する
・授業時間(90分×2コマ)/週×24週に加え、週2時間程度の自学自習を必要とする。
・授業の最初に全体ミーティングを行い、その後グループ活動を行うことを基本とする。
・ICTにより、資料や情報を共有する仕組みを導入する。
・提出資料(週報、グループ週報、プレゼン資料、報告書等)は呉高専E-ラーニングサイト(Moodle 3)を、グループ内検討資料(収集した資料、作業中の図書等)はグループウェア(サイボウズLive)を利用する。
・グループ週報は写真付きで作成し、次週の全体ミーティングで活動概要についてプレゼンを行う。
・グループ活動は、週毎に司会者と書記を決め書記がその週の週報を作成し、次週のプレゼンを行うこととする。司会者および書記の担当はローテーションする。
Notice:
・ノートパソコンまたはタブレットなどを持参し、ネットワーク接続可能な状態としておくこと。
・Office365を活用できるようにしておくこと。
・全体ミーティングは集合して行うが、グループの活動は担当教員の許可を得て、別の場所で実施してもよい。
・主体的に演習に臨むこと。
・呉高専の資源(実験機器、設備、教員、職員、学生など)をフル活用しよう。
・指示待ちの姿勢でなく、自らが積極的に活動し、楽しみながらプロジェクトを実行しよう。

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st ガイダンス講義
・演習の目的・概要と授業方法の説明。
・パソコンによるICT環境設定。
・演習テーマ選定の背景の説明。 
・演習の目的、方法を理解する
・演習テーマについて理解する。
2nd 資料収集・分析
・テーマに関する基礎知識の講義。
・資料の収集
・ICTツールを活用できる。
・専門分野の視点を取り入れ、資料を収集、分析できる。
3rd 資料収集~目標の設定
・資料収集・分析
・課題の明確化、解決策の提案
・プレゼン資料作成
・テーマに沿って課題を明確化できる。
・自分の提案をまとめ、発表できる。
4th 1人 1 提案のショートプレゼン
・グループ編成
・グループ活動によりプロジェクトを推進できる。
5th ・プロジェクトの基本コンセプト(目標:対象地域、課題、解決策)、作業工程の討議。 ・計画立案を行うことができる
6th ・参考教材講義
7th ・プロジェクトの基本コンセプト(目標:対象地域、課題、解決策)の絞り込み。
8th ・プロジェクト計画書の作成。
・資料の追加収集、現地調査等の必要性検討。
・現地調査計画を立案できる。
2nd Quarter
9th ・現地調査及び報告書作成。
・調査地域の人たちと円滑にコミュニケーションし、情報収集ができる。

10th ・目標(仕様)、製作工程を検討し、必要な修正を加え、プロジェクト計画書をまとめる。
11th ・計画図、予算書、検討書・模型・試作品などの作成。
12th ・検討書・模型・試作品などの作成。
・計画書・試作品などの完成
13th ・中間発表資料の作成。
・中間発表資料の完成。
14th 中間発表
・プレゼンテーション
15th 目標の修正 ~計画案の評価決定
・これまでの作業を振り返り・メンバー間での共有。
・計画図、試作品等の評価、必要により目標(仕様)、計画の修正。
・予算を確定し、部品・材料の発注・入手。
16th ・最終成果品製作の準備。
2nd Semester
3rd Quarter
1st 最終成果品の製作  
・計画の確認、共有。
・詳細設計及び製作。

                                                                  
2nd ・詳細設計及び製作。
3rd ・詳細設計及び製作。
4th ・詳細設計及び製作。
5th ・プロジェクト全体がわかるように報告書を分担執筆。
・最終成果品の完成
6th ・最終発表会資料の作成。
・報告書・最終発表会資料完成
7th 最終発表会
・プレゼンテーション。
・最終成果品の展示。
8th 記述式試験
4th Quarter
9th
10th
11th
12th
13th
14th
15th
16th

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他Total
Subtotal1020010600100
基礎的能力0000000
専門的能力0100020030
分野横断的能力101001040070