特別研究

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 特別研究
科目番号 0051 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 6
開設学科 プロジェクトデザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 通年 週時間数 前期:6 後期:6
教科書/教材
担当教員 上寺 哲也,藤井 敏則,山岡 俊一,安 箱敏

到達目標

1.自主的に実験等を計画・遂行し、得られた結果を解析して工学的に考察できること
2.研究成果を論理的に論文にまとめ、期限内に提出することができること
3.研究内容に関する口頭発表や討議ができること
評価方法:
・指導教員の評価50点 = 研究への取り組み10点 + 理解度10点 + 創造性10点 + 達成度10点 + 倫理性10点
・論文集の評価30点 = 構成10点 + 文章力10点 + 図表のまとめ方10点(指導教員以外の教員2名が10点満点で評価)
・プレゼンテーションの評価20点 = 発表内容10点 + 質疑応答10点 (専攻科に関わる複数教員が10点満点で評価)
・総合評価100点 = 指導教員の評価50点 + 論文集の評価30点 + プレゼンテーションの評価20点
評価基準:
本研究について、専攻科在学中に学会・協会の講演会における発表経験を有し、設定した目標を60%以上達成していれば可、70%以上で良、80%以上であれば優とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自主的に実験等を計画・遂行し、得られた結果を適切に解析して工学的に意味のある考察ができる。研究を遂行し、得られた結果をある程度工学的に考察することができる。実験等を計画的に実施することができない。または考察ができない。
評価項目2研究成果を論理的な文章で論文としてまとめることができる。執筆要領に沿った形式の論文を作成し,ほぼ論理的に論文をまとめている。執筆要領に沿った形式の論文を作成できない。または期限内に提出できない。
評価項目3研究内容に関して優れた口頭発表を行い,適切に討議ができる。研究内容に関して内容が伝わるように口頭発表を行い,ある程度討議ができる。研究内容に関する発表ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 専攻科の学習・教育目標 (SC) 説明 閉じる
JABEE 環境都市(G) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科における卒業研究と応用研究の経験を基礎として、さらにレベルの高い個別分野を指導教員の下で、専門知識の総合化と深化を図り、課題解決に向けて広い視野から理論的、実践的に考究する能力と独創性を育成する。学会・協会の講演会で発表することを推奨し,学会誌等で公表することをめざす。この特別研究によって、現在までに学修した総まとめを行う。
授業の進め方・方法:
指導教員の下で研究を行う。
注意点:
特別研究はその単位数からもわかるように重要な科目である。研究計画をきちんと立案し、意欲を持って取り組むことが重要である。疑問点、問題点は指導教員とよく相談すること。指導教員が不在時に行った部分は速やかに指導教員に報告すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 応用研究の復習 1年次の応用研究の成果を踏まえて研究課題を設定する
2週 課題の検討と設定 論文検索や特許検索などを通じて研究課題に対する既往の研究成果や関連する分野の状況を把握する
3週 課題の検討と設定 課題を認識する
4週 研究手法・手段の検討 課題に対して研究方法・手段が適切であるかどうか検討する
5週 研究手法・手段の検討
6週 研究計画の策定
7週 研究の実施
8週 研究の実施
2ndQ
9週 研究の実施
10週 研究の実施
11週 研究の実施
12週 結果・成果の検討と整理
13週 結果・成果の検討と整理
14週 学位授与機構提出用レポートの作成
15週 学位授与機構提出用レポートの作成
16週
後期
3rdQ
1週 研究の実施 計画に従って研究を実施する
2週 研究の実施
3週 研究の実施
4週 研究の実施
5週 研究の実施
6週 研究の実施
7週 研究の実施
8週 研究の実施
4thQ
9週 研究の実施
10週 研究の実施
11週 論文作成 研究成果をまとめ,特別研究論文執筆要項に準拠して論文を作成することができる
12週 論文作成
13週 特別研究発表会 特別研究発表会において効果的なプレゼンテーションを行うことができる
14週 論文の修正 査読結果,発表会での指摘事項を踏まえて特別研究論文印刷用原稿を作成できる
15週 論文の修正
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。4
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。4
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。4
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。4
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 3
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。3
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。3
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。3
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。3
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。3
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。3
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。4
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。3
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。5前4
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。5前6
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセス理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しなければならないことを理解する。5前12
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。5前12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合02000800100
基礎的能力0000000
専門的能力000030030
分野横断的能力0200050070