高度専門特別講義Ⅰ(都市・地域計画)

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 高度専門特別講義Ⅰ(都市・地域計画)
科目番号 0056 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 プロジェクトデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 自作講義メモ
担当教員 篠部 裕

到達目標

1. 高齢社会における都市計画上の基本課題と計画手法の要点を説明できる。
2.参加型まちづくりの経緯、意義、計画プロセスや手法の要点を説明できる。
3.持続可能な都市空間を形成するための基本課題と計画手法の要点を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
高齢社会における都市計画の課題と計画手法高齢社会における都市計画の課題と手法を適切に説明できる。高齢社会における都市計画の課題と手法を説明できる。高齢社会における都市計画の課題と手法を説明できない。
参加型まちづくりの目的と手法参加型まちづくりの目的と手法を適切に説明できる。参加型まちづくりの目的と手法を説明できる。参加型まちづくりの目的と手法を説明できない。
持続可能な都市空間の形成のための課題と手法持続可能な都市空間の形成のための課題と手法を適切に説明できる持続可能な都市空間の形成のための課題と手法を説明できる持続可能な都市空間の形成のための課題と手法を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 専攻科の学習・教育目標 (SC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義では、少子高齢化や地球環境問題などを背景とする時代的な計画課題や近年の計画策定において基本とされている参加型まちづくりに焦点を当て、身近な生活空間レベルから広域的な都市・地域空間レベルの計画策定まで、実際の計画実例を題材としながら、計画の意義や様々な計画手法を習得する。
授業の進め方・方法:
授業の要点をまとめた講義メモを毎回配布し、これをもとに授業を行う。
本科目は学修単位科目のため60時間の自学自習が必要であり,各回の授業の事前・事後学習以外にも自学自習を促すための演習課題(学修レポート)を適宜、実施する。
注意点:
「総合評価割合」の「合計」100%のうち60%以上到達すれば合格とする。
授業で学習した内容を、新聞等に掲載された身近な都市・地域計画上の課題と関連させて理解するように心がけてほしい。
新型コロナウイルスの影響により,授業内容を一部変更する場合があります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 都市計画と地域計画 現代社会における都市計画や地域計画の課題の位置づけを説明できる。
2週 人口減少社会におけるまちづくり 日本の人口特性、少子高齢化社会の背景を説明できる。
コーホート要因法による人口予測を理解している。
3週 高齢社会におけるまちづくり1 都市空間におけるバリアフリーデザインの目的と手法について理解している。
4週 高齢社会におけるまちづくり2 福祉のまちづくりのの目的と手法について理解している。
5週 人口減少社会と空き家問題1  人口減少に伴う空き家問題発生の背景と課題を説明できる。
6週 人口減少社会と空き家問題2 空家等対策計画の目的と主な空き家対策の手法を説明できる。
7週 人口減少社会と空き家問題3 空家等対策計画と他の都市計画制度との関わりを説明できる。
8週 安全・安心のまちづくり1 防災まちづくりの目的と要点について説明できる。
4thQ
9週 安全・安心のまちづくり2 広島県における過去の主な自然災害を事例に都市計画上の問題点と課題を説明できる。
10週 参加型まちづくり1 参加型まちづくりの意義,背景,基本的な手法を説明できる。
11週 参加型まちづくり2 住民参加のまちづくりワークショップを立案できる。
12週 地域活性化とまちづくり 地域活性化が求めれる社会的背景について理解している。
13週 歴史を活かしたまちづくり 歴史的な建築や町並みを活かしたまちづくりの意義を理解している。
14週 演習課題の発表と講評 まちづくりの課題を身近な事例をもとに概要を整理し、発表できる。
15週 期末試験 期末試験までの学習内容を理解している。
16週 答案返却・解答説明 期末試験に出題された都市・地域計画の要点を理解している。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。5
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。5

評価割合

試験発表相互評価態度レポートその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000