高度専門特別講義Ⅱ(耐震構造)

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 高度専門特別講義Ⅱ(耐震構造)
科目番号 0065 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 プロジェクトデザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 斉藤大樹:耐震・免震・制振のはなし-改正建築基準法対応,第2版,日刊工業新聞社
担当教員 泉 洋輔

到達目標

1.振動方程式の基本が説明できる
2.地震力と構造物の動的な性質が説明できる
3.耐震構造、免震構造、制振構造の特性が説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1振動方程式の基本が適切に説明できる振動方程式の基本が説明できる振動方程式の基本が説明できない
評価項目2地震力と構造物の動的な性質が適切に説明できる地震力と構造物の動的な性質が説明できる地震力と構造物の動的な性質が説明でない
評価項目3耐震構造、免震構造、制振構造の特性が適切に説明できる耐震構造、免震構造、制振構造の特性が説明できる耐震構造、免震構造、制振構造の特性が説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 専攻科の学習・教育目標 (SC) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現在、実務設計においてはコンピュータを利用した動的耐震設計が静的耐震設計とともに用いられており、その理解は重要なウエイトを占めている。本講義では、コンピュータ用解析ソフトを利用するための前提となる基礎理論について学び、さらに、これらを応用して日本国内で多数建設されている免震構造、制振構造の構造特性について習得する。なお,本授業は進学と就職に関係する。
授業の進め方・方法:
講義と演習を基本とする.
注意点:
本科目は,これまで高専で学習した構造関係科目の総まとめである.現在,建築物の耐震設計は,性能設計へとシフトしてきており,従来からの設計手法に加えて,免震構造,制振構造の知識が要求されている.実社会での要求に対応できるように,授業内容を習得するように学習していただきたい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 地震による被害、設計用地震荷重 建築基準法施行令の地震荷重の算出ができる
2週 振動モデルの作成とその動特性の算出 運動方程式を作成することができる
3週 運動方程式の数値積分 運動方程式の数値積分ができる
4週 地震動波形の応答スペクトルの作成 応答スペクトルが説明できる
5週 モーダルアナリシスによる構造物の応答計算 モーダルアナリシスによって構造物の応答計算ができる
6週 マトリックス変位法による応力解析 マトリックス変位法が理解できる
7週 マトリックス変位法による応力解析
8週 等価線形化法の理論 等価線形化法が理解できる
2ndQ
9週 等価線形化法による非線形応答の計算
10週 建物と地盤の相互作用 建物と地盤の相互作用が理解できる
11週 免震構造の設計法(1) 免震構造が理解できる
12週 免震構造の設計法(2)
13週 制振構造の設計法(1) 制振構造が理解できる
14週 制振構造の設計法(2)
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造地震被害を受けた建物の破壊等の特徴について説明できる。4
地震による構造物の被害と対策について説明できる。4
振動解析モデルについて説明できる。4
1自由度系の自由振動の計算ができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000