科学英語表現法Ⅰ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 科学英語表現法Ⅰ
科目番号 0068 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 プロジェクトデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 マルコム・フィッツアール『マルコム先生の書いて身につく科学英語ライティング』(京都大学学術出版会)
担当教員 冨村 憲貴

到達目標

1. 理工系の英語論文に必要な表現を使える
2. 学生によく見られる誤りを避け,明瞭な英語を書ける
3. 1, 2をもとに自らの論文のアブストラクトを英語で作成できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1理工系の英語論文に必要な表現を効果的に使える理工系の英語論文に必要な表現を使える理工系の英語論文に必要な表現を使えない
評価項目2学生によく見られる誤りを避け、明瞭な英語を書ける学生によく見られる誤りをある程度避け、理解可能な英語を書ける学生によく見られる誤りが多くあり,明瞭な英語を書けない
評価項目31, 2をもとに自らの論文のアブストラクトを英語で適切に作成できる1, 2をもとに自らの論文のアブストラクトを英語で作成できる1, 2をもとに自らの論文のアブストラクトを英語で作成できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 専攻科の学習・教育目標 (SA) 説明 閉じる
JABEE 環境都市(B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
英語ライティングの基本を実例をもとに学び,明瞭・簡潔な英文アブストラクトを作成するための方法を習得する。英作文実習によりライティング能力を高め,最終的に自らの研究についてのアブストラクトを英文で作成する。本授業は就職と進学に関連し,コミュニケーション力を高めることができる。 
授業の進め方・方法:
演習を基本とする。
この科目は学修単位科目のため,(1)英文アブストラクトの作成,推敲,(2)自らの研究内容に関係する英語論文のアブストラクトのリサーチ等を課題とする。課題の進捗状況は指定された回の授業で提出・評価する。
注意点:
英和,和英,英語類語,コロケーション辞典(電子辞書可)を持参するか,オンライン辞書のアクセス先を調べておくこと。また,インターネットを用いた論文検索になれておくこと。

【評価方法と基準】
JABEE合格基準:60%以上
期末試験70%+ポートフォリオ30%=100%(100点) (詳細資料は授業で配布)
60%以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 英文アブストラクト作成法の概要 英文アブストラクト作成法の概要を理解できる。
2週 英文アブストラクトの構成要素 英文アブストラクトの構成要素と書き方を理解できる。
3週 英文アブストラクト構成要素の配置 英文アブストラクト構成要素の配置を理解できる。その配置に従い,アブストラクトのドラフトを作成できる。
4週 ライティングの基本原則に基づく英文改善1 学生によく見られる主語と動詞の不一致,必要要素が欠けた文などの誤りと修正法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
5週 ライティングの基本原則に基づく英文改善2 他動詞・自動詞の使い分け,句読点などの誤りと修正法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
6週 ライティングの基本原則に基づく英文改善3 スペリングを誤りやすい語,二重否定の使用などの修正法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
7週 ライティングの基本原則に基づく英文改善4 冠詞,大文字の使用に関する誤りと修正法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
8週 明瞭・簡潔な英文への改善1 文中の重要ポイントの配置の方法,-ing形の使用の注意点を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
2ndQ
9週 明瞭・簡潔な英文への改善2 Fuzzy words, weasel wordsの定義とこれらの使用を避ける方法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
10週 明瞭・簡潔な英文への改善3 主観的な言葉の例とその使用を避ける方法,文長を適切に保つ方法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
11週 明瞭・簡潔な英文への改善4 語の繰り返し,sentence fillerの使用を避ける方法を理解できる。その方法でアブストラクトのドラフトを改善できる。
12週 科学・技術系ライティング特有の重要ポイント1 括弧,数字,略語の用法を理解できる。これをもとにアブストラクトのドラフトを改善できる。
13週 科学・技術系ライティング特有の重要ポイント2 引用の方法を理解できる。これをもとにアブストラクトのドラフトを改善できる。
14週 科学・技術系ライティング特有の重要ポイント3 専門用語を定義する方法を理解できる。これをもとにアブストラクトのドラフトを改善できる。
15週 期末試験
16週 試験返却,総評 作成したアブストラクトのさらなる改善点を認識できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力 0000000