到達目標
3DCADを利用して,実習課題の形状を3次元でモデリングできるようになる。またその形状を,3Dプリンタで造形することができる。更にCAEにより応力解析などができるようになり,実用的な設計ができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 3DCADの操作方法を理解し、複雑な3次元モデルの設計ができる | 3DCADの操作方法を理解し、基本的な3次元モデルの設計ができる | 3DCADの操作方法を理解できて おらず、3次元モデルの設計ができない |
評価項目2 | 3Dプリンタの原理を理解し、複雑なモデルの造形ができる | 3Dプリンタの原理を理解し、基本的なモデルの造形ができる | 3Dプリンタの原理を理解できておらず、モデルの造形ができない |
評価項目3 | CAEの原理を理解し、適切に使用できる | CAEの原理を理解し、使用できる | CAEの原理を理解できておらず、使用できない |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 専攻科の学習・教育目標 (SC)
説明
閉じる
JABEE 環境都市(A)
説明
閉じる
教育方法等
概要:
3DCAD Fusion360と3Dプリンタによるラピッドプロトタイピングの手法を学修する。モデリング手法,パラメトリックモデリングなどを習得し,自由曲面の作成やレンダリング,アセンブリなどについても実習を通して学ぶ。CAEは応力解析,熱解析について実習を行う。CAMはマシニングセンタの利用方法を学ぶ。この科目は企業で自動車のシャシー強度のシミュレーションを担当していた教員が、その経験を活かし、3Dモデリング、CAE、CAMについて講義する。
授業の進め方・方法:
座学と実習を繰り返し行いながら操作方法などを理解する。事前・事後学習としての課題を実施する。
注意点:
操作方法は繰り返し使用することで身につけることができるため,講義中だけでなく自分でテーマを設定して理解を深めるような設計活動を行うことが望ましい。また,新型コロナウイルスの影響により,授業内容を一部変更する可能性がある。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
3CADの基本 |
3DCADの基本的な機能などを理解する
|
2週 |
プリミティブとブール演算 |
プリミティブによる基本形状モデリング,ブーリアン演算について理解する
|
3週 |
モデリング手法 |
フィーチャベース及びダイレクトモデリング手法について理解する
|
4週 |
スケッチと拘束条件 パラメトリックモデリング |
平面スケッチ,スケッチの拘束,パラメータ変数について理解する
|
5週 |
スケッチと拘束条件 パラメトリックモデリング 自由曲面の作成 |
パッチ,自由曲線・曲面、曲面の連続性,スカルプトモデリング,曲線と曲面の評価方法について理解する
|
6週 |
レンダリング |
レイトレーシング,マテリアル,シーン,レンダリングについて理解する
|
7週 |
コンポーネントとアセンブリ |
コンポーネントとアセンブリの概念,ボディとコンポーネントの考え方,ジョイント,干渉について理解する
|
8週 |
データ形式の種類と原理 コラボレーションツール |
3DCADのデータ形式と中間フォーマット,カーネル,コラボレーションツールビューワについて理解する
|
2ndQ |
9週 |
3Dプリンタの基礎 と応用事例 |
加工方法の分類、3Dプリンタの歴史,造形方式,3Dプリンタの応用事例について理解する
|
10週 |
3Dプリンタの構造とソフトウェア |
3Dプリンタの機構,3Dプリンタの制御方法,スライスについて理解する
|
11週 |
CAEの基礎と原理 |
CAEの概念,CAEの目的と利用例,解析手法の種類について理解する
|
12週 |
CAEの演習 |
有限要素法による応力解析と熱解析の手法について理解する
|
13週 |
3Dプリンタによる造形演習 |
3DCADでイメージした形状のモデリングができる
|
14週 |
3Dプリンタによる造形演習 |
3Dプリンタでイメージした形状を造形できる
|
15週 |
CAMの基礎 |
CAMの概念, マシニングセンタ,ATCの概要,NCコードについて理解する
|
16週 |
CAMの基礎 |
3DCADでモデリングしたデータをもとに,マシニングセンタで加工ができる
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 製図 | 図面の役割と種類を理解できる。 | 4 | 前1 |
線の種類と用途を説明できる。 | 4 | 前1 |
品物の投影図を正確に書くことができる。 | 4 | 前1 |
製作図の書き方を理解できる。 | 4 | 前2 |
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。 | 3 | 前2 |
部品のスケッチ図を書くことができる。 | 4 | 前2 |
CADシステムの基本機能を理解し、利用できる。 | 4 | 前2,前3 |
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの図面を作成できる。 | 3 | 前4 |
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプなどの主要部を設計できる。 | 3 | 前5 |
建設系分野 | 製図 | 線と文字の種類を理解している。 | 3 | 前6 |
平面図形と投影図の書き方を理解している。 | 3 | 前6 |
CADソフトウエアの機能を理解している。 | 4 | 前2,前4 |
図形要素の作成と修正ができる。 | 4 | 前2,前4 |
画層の管理について理解している。 | 4 | 前2,前4 |
与えられた条件を基に設計計算ができる。 | 4 | 前4 |
設計した構造物をCADソフトで描くことができる。 | 4 | 前4 |
建築系分野 | 設計・製図 | 図面の種類別の各種図の配置を理解している。 | 3 | 前7 |
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。 | 4 | 前7 |
立体的な発想と表現の方法(たとえば、正投象、単面投象、透視投象など)を理解している。 | 4 | 前7 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。 | 3 | 前12 |
各種模型材料(たとえば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。 | 3 | 前12 |
評価割合
| 試験 | 演習 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 40 | 0 | 0 | 30 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 20 |
専門的能力 | 20 | 40 | 0 | 0 | 20 | 0 | 80 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |