CAD/CAM・CAE

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 CAD/CAM・CAE
科目番号 0192 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 プロジェクトデザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 間瀬 実郎,野波 諒太

到達目標

3DCADを利用して,実習課題の形状を3次元でモデリングできるようになる。またその形状を,3Dプリンタで造形することができる。更にCAEにより応力解析などができるようになり,実用的な設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目13DCADの操作方法を理解し、複雑な3次元モデルの設計ができる3DCADの操作方法を理解し、基本的な3次元モデルの設計ができる3DCADの操作方法を理解できて おらず、3次元モデルの設計ができない
評価項目23Dプリンタの原理を理解し、複雑なモデルの造形ができる3Dプリンタの原理を理解し、基本的なモデルの造形ができる3Dプリンタの原理を理解できておらず、モデルの造形ができない
評価項目3CAEの原理を理解し、適切に使用できるCAEの原理を理解し、使用できるCAEの原理を理解できておらず、使用できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 専攻科の学習・教育目標 (SC) 説明 閉じる
JABEE 環境都市(A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
3DCAD Fusion360と3Dプリンタによるラピッドプロトタイピングの手法を学修する。モデリング手法,パラメトリックモデリングなどを習得し,自由曲面の作成やレンダリング,アセンブリなどについても実習を通して学ぶ。CAEは応力解析,熱解析について実習を行う。CAMはマシニングセンタの利用方法を学ぶ。この科目は企業で自動車のシャシー強度のシミュレーションを担当していた教員が、その経験を活かし、3Dモデリング、CAE、CAMについて講義する。
授業の進め方・方法:
座学と実習を繰り返し行いながら操作方法などを理解する。事前・事後学習としての課題を実施する。
注意点:
操作方法は繰り返し使用することで身につけることができるため,講義中だけでなく自分でテーマを設定して理解を深めるような設計活動を行うことが望ましい。また,新型コロナウイルスの影響により,授業内容を一部変更する可能性がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 3CADの基本 3DCADの基本的な機能などを理解する
2週 プリミティブとブール演算 プリミティブによる基本形状モデリング,ブーリアン演算について理解する
3週 モデリング手法 フィーチャベース及びダイレクトモデリング手法について理解する
4週 スケッチと拘束条件
パラメトリックモデリング
平面スケッチ,スケッチの拘束,パラメータ変数について理解する
5週 スケッチと拘束条件
パラメトリックモデリング
自由曲面の作成
パッチ,自由曲線・曲面、曲面の連続性,スカルプトモデリング,曲線と曲面の評価方法について理解する
6週 レンダリング レイトレーシング,マテリアル,シーン,レンダリングについて理解する
7週 コンポーネントとアセンブリ コンポーネントとアセンブリの概念,ボディとコンポーネントの考え方,ジョイント,干渉について理解する
8週 データ形式の種類と原理
コラボレーションツール
3DCADのデータ形式と中間フォーマット,カーネル,コラボレーションツールビューワについて理解する
2ndQ
9週 3Dプリンタの基礎 と応用事例 加工方法の分類、3Dプリンタの歴史,造形方式,3Dプリンタの応用事例について理解する
10週 3Dプリンタの構造とソフトウェア 3Dプリンタの機構,3Dプリンタの制御方法,スライスについて理解する
11週 CAEの基礎と原理 CAEの概念,CAEの目的と利用例,解析手法の種類について理解する
12週 CAEの演習 有限要素法による応力解析と熱解析の手法について理解する
13週 3Dプリンタによる造形演習 3DCADでイメージした形状のモデリングができる
14週 3Dプリンタによる造形演習 3Dプリンタでイメージした形状を造形できる
15週 CAMの基礎 CAMの概念, マシニングセンタ,ATCの概要,NCコードについて理解する
16週 CAMの基礎 3DCADでモデリングしたデータをもとに,マシニングセンタで加工ができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を理解できる。4前1
線の種類と用途を説明できる。4前1
品物の投影図を正確に書くことができる。4前1
製作図の書き方を理解できる。4前2
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。3前2
部品のスケッチ図を書くことができる。4前2
CADシステムの基本機能を理解し、利用できる。4前2,前3
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの図面を作成できる。3前4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプなどの主要部を設計できる。3前5
建設系分野製図線と文字の種類を理解している。3前6
平面図形と投影図の書き方を理解している。3前6
CADソフトウエアの機能を理解している。4前2,前4
図形要素の作成と修正ができる。4前2,前4
画層の管理について理解している。4前2,前4
与えられた条件を基に設計計算ができる。4前4
設計した構造物をCADソフトで描くことができる。4前4
建築系分野設計・製図図面の種類別の各種図の配置を理解している。3前7
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。4前7
立体的な発想と表現の方法(たとえば、正投象、単面投象、透視投象など)を理解している。4前7
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できること。3前12
各種模型材料(たとえば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。3前12

評価割合

試験演習相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合304000300100
基礎的能力1000010020
専門的能力20400020080
分野横断的能力0000000