工作実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 工作実習Ⅱ
科目番号 0020 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械電気工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 嵯峨常生、中西佑二 他「機械実習1, 2(三訂版)」(実教出版)
担当教員 垣内田 翔子

到達目標

実習作業を通して協調性・責任感・勤労精神など技術者として望まれる態度や習慣を身につける。災害防止と安全の心得を体得し、行動する。
また、工作・制御に必要な基礎的スキルを身につけ、より高度な技術や理論の理解につながることを期待する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
技術者とのしての態度や習慣技術者として望まれる態度や習慣を理解し,十分安全に実習を行うことができる。技術者として望まれる態度や習慣を理解し,おおむね安全に実習を行うことができる。技術者として望まれる態度や習慣を理解し,安全に実習を行うことができない。
工作・制御に必要な基礎的知識の理解工作・制御に必要な基礎的知識の大半を理解し,正しく用いることができる.工作・制御に必要な基礎的知識をおおむね理解し,正しく用いることができる.工作・制御に必要な基礎的知識が理解できず,正しく用いることができない.
工作・制御に必要な基礎的スキルの習得工作・制御に必要な基礎的スキルの大半を習得し,工作・制御することができる.工作・制御に必要な基礎的スキルのおおむね習得し,工作・制御することができる.工作・制御に必要な基礎的スキルが習得できず,工作・制御することもできない.

学科の到達目標項目との関係

到達目標 B 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
・技術に関する専門教科の習得と並行に、または先取りして物を扱い、製作することの体験から、更に高度な技術や理論の理解を探る。
・具体的には、切削加工、NC 加工、精密測定および電気・電子制御機器の製作・制御に関する分野の工作技術の基礎実習を取り扱う。
・実習作業を通じ、協調性・責任感・勤労精神など技術者として望まれる態度や習慣を身につけ、災害防止と安全の心得を実践する。
授業の進め方・方法:
毎回の実習は、最初に作業手順の説明を行い、その後は8 名程度のグループで各6週ずつの実習を行っていく。 本科目は2年次における必修得科目である。
注意点:
【関連科目】
創造制作I,II, コンピュータ制御などものづくり科目
【評価方法】
シーケンス制御、電子回路、NC 旋盤、マシニングセンタ、旋盤の各ショップにおける評価の平均を最終評価とする。
最終評価=毎回のレポート(50%)+ 毎回の実習態度(50%)
レポート提出期限は実習後2日以内とし、期限に遅れた場合は各回減点する。
全レポート中に一つでも提出のない場合があれば不可とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 概要
安全に実習を行う上で必要な事項を説明できる。
2週 シーケンス制御1 シーケンス回路のルールを説明できる。
3週 シーケンス制御2 ランプ、コンベア機材、スイッチを制御できる。
4週 シーケンス制御3 AND回路、OR回路、NOT回路を組み合わせて制御機器を制御できる。
5週 シーケンス制御4 リレーシーケンスを制御できる。
6週 シーケンス制御5 プログラマブルロジックコントローラにより各種制御機器を制御できる。
7週 シーケンス制御6 プログラマブルロジックコントローラにより、複数の制御装置を組み合わせて制御することができる。
8週 電子回路1 電子回路作成の概要を説明できる。
2ndQ
9週 電子回路2 Arduino接続用基盤の製作ができる。
10週 電子回路3 前回の続き。
11週 電子回路4 Arduino接続用基盤にハンダ付けができる。
12週 電子回路5 動作確認、塗装ができる。
13週 電子回路6 前回の続き。
14週 NC旋盤1 NC工作機械の概要が説明できる
15週 NC旋盤2 NC旋盤を扱う手順を説明することができる。
16週 NC旋盤3 NC旋盤を扱うプログラミングができる。
後期
3rdQ
1週 NC旋盤4 NC旋盤の基本操作ができる。
2週 NC旋盤5 製品の加工ができる。
3週 NC旋盤6 前回の続き。
4週 マシニングセンタ1 マシニングセンタの概要が説明できる。
5週 マシニングセンタ2 工具補正ができる。
6週 マシニングセンタ3 マシニングセンタを扱いプログラミングができる。
7週 マシニングセンタ4 マシニングセンタの操作ができる。
8週 マシニングセンタ5 例題を元に製品の加工ができる。
4thQ
9週 マシニングセンタ6 前回の続き。
10週 旋盤1 旋盤加工の概要が説明できる。
11週 旋盤2 CAD/CAMを扱う事ができる。
12週 旋盤3 R削りを行うことができる。
13週 旋盤4 座金の製作をすることができる。
14週 旋盤5 ロングピンの製作をすることができる。
15週 旋盤6 ねじ切りをすることができる。
16週 まとめ ここまでに行った内容の振り返りを行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。4後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。4後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。4後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。4後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
切削工具材料の条件と種類を説明できる。4後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。4後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。4後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4後10,後11,後12,後13,後14,後15
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4後10,後11,後12,後13,後14,後15
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。4後10,後11,後12,後13,後14,後15
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。4後13,後14,後15
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。4前14,前15,前16,後1,後2,後3,後10,後11,後12,後13,後14,後15
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。4前14,前15,前16,後1,後2,後3,後10,後11,後12,後13,後14,後15
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。4前14,前15,前16,後1,後2,後3,後10,後11,後12,後13,後14,後15
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。4前14,前15,前16,後1,後2,後3
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。4前14,前15,前16,後1,後2,後3

評価割合

態度レポート合計
総合評価割合5050100
基礎的能力01010
専門的能力504090
分野横断的能力000