国語総合Ⅱ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 国語総合Ⅱ
科目番号 0033 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械電気工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『現代文B』第一学習社 /『現代文B準拠 学習課題集』第一学習社
担当教員 谷本 圭司,中嶋 克成

到達目標

一年次の学習を踏まえ、言葉の意味と用法に関しての知識を深め、一般的なレベルの読解法の習得、および表現法の一部の基礎の習得を目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1本文中に使用されている語句の意味を正しく理解し、文章の構成や展開を意識した作品読解をすることができる。本文中に使用されている語句の意味を正しく理解し、作品読解をすることができる。本文中に使用されている語句の意味を正しく理解し、作品読解をすることができない。
評価項目2作品に対しての感想や意見を持つことができ、それらを自らの言葉で表現し、他者に的確に伝えることができる。作品に対しての感想や意見を持つことができ、それらを自らの言葉で表現することができる。作品に対しての感想や意見を、自らの言葉で表現することができない。
評価項目3文のリズムを意識し、言葉の意味を理解しながら音読をすることができる。適切に音読をすることができる。適切に音読することができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1年次の内容を基礎として、より深い作品理解と、それを通して多様な視点を身につけていくことを目標とする。
授業の進め方・方法:
現代文を中心として講義を行う。学習シートは、試験前に授業の内容の確認のために使用する。
なお、夏季休暇中に課題として、テキスト中の文章(あるいは、こちらで用意する文章)についてのレポートを求める場合がある。
注意点:
定期試験の平均で評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の進め方について
評論「自明性の罠」からの開放 
・シラバスに記された内容について理解できる。
・評論の読解の基本を確認、理解する。
2週 評論「自明性の罠」からの開放  本文中の語句について正しく理解できる。対応する文中の各部分を正確にとらえる。全体の構造を理解できる。本文を適切に要約できる。
3週 評論 自他の「間合い」 本文中の語句について正しく理解できる。対応する文中の各部分を正確にとらえる。
4週 評論 自他の「間合い」 全体の構造を理解できる。本文を適切に要約できる。
5週 短歌  短歌についての基本事項を理解できる。個々の短歌の特徴を理解できる。
6週 俳句  俳句についての基本事項を理解できる。個々の俳句の特徴を理解できる。
7週 詩についての基本事項を理解できる。個々の詩の特徴を理解できる。
8週 小説「山月記」中島敦① 中間試験の解説を聞き、なぜ正確な答案を作成できなかったかを理解し、正確な答案を作成できなかった理由を理解できる。
本文中の難解な語句を理解できる。小説としての構造を把握するための読みを試すことができる。
2ndQ
9週 小説「山月記」中島敦②
本文中の難解な語句を理解できる。小説としての構造を把握するための読みを試すことができる。
10週 小説「山月記」中島敦③ 設定に該当する部分を理解し、展開に当たる部分の大まかな構造を理解できる。
11週 小説「山月記」中島敦④ 展開部分の細かな描写を正確に理解できる。
12週 小説「山月記」中島敦⑤ 結末までを読解し、今を生きる自分自身について考え、意見を述べることができる。
13週 表現 手紙とメールについて 手紙とメールについての基本事項を理解できる。
14週 前期期末試験に向けて 期末試験に向けての復習を行い、個々においての注意事項を把握できる。
15週 前期期末試験 期末試験の範囲において、細かい部分を問題演習形式で問われても正確に答えることができる。
16週

後期
3rdQ
1週 評論 働かないアリに意義がある 要約教材。本文中の語句について正しく理解し、全体の構造をつかむ。読み取った構造に従って、文章を整理できる。整理したものをもとに指定の字数で要約できる。
2週 評論 消費社会とは何か 要約教材。本文中の語句について正しく理解し、全体の構造をつかむ。読み取った構造に従って、文章を整理できる。整理したものをもとに指定の字数で要約できる。
3週 評論 グローバル化の中の異文化理解 本文中の語句について正しく理解し、全体の構造をつかむ。
4週 評論 グローバル化の中の異文化理解 読み取った構造に従って、文章を整理できる。整理したものをもとに指定の字数で要約できる。
5週 評論 連帯という言葉の意味 本文中の語句について正しく理解し、全体の構造をつかむ。
6週 評論 連帯という言葉の意味 読み取った構造に従って、文章を整理できる。整理したものをもとに指定の字数で要約できる。
7週 評論 「私」中心の日本語  本文中の語句について正しく理解し、全体の構造をつかむ。
8週 評論 「私」中心の日本語 読み取った構造に従って、文章を整理できる。整理したものをもとに指定の字数で要約できる。
4thQ
9週 評論 日本人の「自然」 評論 日本人の「自然」本文中の語句について正しく理解し、全体の構造をつかむ。
10週 評論 日本人の「自然」 読み取った構造に従って、文章を整理できる。整理したものをもとに指定の字数で要約できる。
11週 評論「であることとすること」丸山真男① 長文の評論を読解するために、本文をいくつかのまとまりに分割し、各まとまりについて、語句について正しく理解し構造をつかむことができる。
12週 評論「であることとすること」丸山真男② 各まとまりについて、各まとまりについて、語句について正しく理解し構造をつかむことができる。
13週 評論「であることとすること」丸山真男③ 各まとまりについて整理した内容から、全体の構造を理解することができる。
14週 評論「であることとすること」丸山真男④ 読み取った全体の構造に従って、文章を整理できる。整理したものをもとに指定の字数で要約できる。
15週 後期期末試験 後期末試験の範囲において、細かい部分を問題演習形式で問われても正確に答えることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。2
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2

評価割合

試験漢字確認テストグループワーク合計
総合評価割合10000100
総合的能力10000100