概要:
哲学・倫理学における思考方法・推論の方法を身に付け、その方法を用いて自分で社会における諸問題について議論を形成し文章にすることができるようになることで市民社会において必要な基礎的能力を身に付ける。
授業の進め方・方法:
教科書を用いながら講義を行う。授業中のプリントによる回答などがある。また、グループで討議することがある。
注意点:
blackboardなどを利用するので,使い方を把握しておくこと.
【関連科目】 倫理、技術者倫理
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション、論証について |
授業の進め方と、論証の見分け方
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2週 |
道徳論証を見分ける |
論証と論証でないものを見分けることができる 論証と道徳論証を見分けることができる
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3週 |
論証の構造 接続表現を判別する |
結合論証と合流論証を区別することで,論証の構造を把握できる. 文章において論理的に適切な接続表現を選ぶことができる 複数の主張の中から中心的主張(結論)を取り出すことができる
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4週 |
道徳論証を分析する1 |
暗黙の前提を理解できる. 分析の手順に従って、道徳論証を分析できる
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5週 |
道徳論証を分析する1 |
分析の手順に従って、道徳論証を分析できる
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6週 |
道徳推論を評価する1 |
道徳推論の評価についての概要を理解する. 推論における誤謬を理解する.
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7週 |
道徳推論を評価する2 |
推論における誤謬を理解する. 実際に,論証を分析・評価してみる.
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8週 |
道徳推論を評価する3 |
実際に,論証を分析・評価してみる. 分析に必要な要約を練習する
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2ndQ |
9週 |
道徳推論を評価する4 |
長い文章の分析と評価を,グループに分かれて実施する.
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10週 |
道徳推論を評価する5(人工妊娠中絶) |
人工妊娠中絶の概説と,それを踏まえてトムソンの文章をグループで分析・評価する.
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11週 |
原則の評価と概念の明確化 |
グループで話し合って、権利概念の明確化に挑戦する
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12週 |
道徳原則と道徳理論1 |
権利概念の開設と,功利主義について
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13週 |
妥当な演繹推論と論証の評価 |
妥当な演繹推論の考察を通じて,論証の評価との関係を把握する.
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14週 |
これまでの復習 |
ここまでの内容について,自分たちで問題を作り合い,それを解くことができる.
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15週 |
期末試験 |
これまでの内容から出題する
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16週 |
答案返却など |
試験の解答と解説を行う
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後期 |
3rdQ |
1週 |
レポートを評価する1 |
夏休みの宿題を自分たちで評価する。文献の引用の方法を学ぶ
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2週 |
道徳原則と道徳理論2 |
義務論および徳倫理学の概要を理解できるようになる.
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3週 |
道徳原則と道徳理論3 |
自由至上主義とタバコの自由について
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4週 |
ロールズの自由主義 |
ロールズのリベラリズムについて学ぶ
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5週 |
公平性と感情 |
感情と公平性のバランスについて考える
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6週 |
意思決定1 |
最適化戦略に基づいた意思決定を理解できる
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7週 |
意思決定2 |
最適化戦略に基づいた意思決定を、グループで話し合って実施する。
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8週 |
動物の倫理と功利主義1 |
教科書の情報に基づいて、功利主義者として適切な動物の倫理を導き出す。
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4thQ |
9週 |
動物の倫理と功利主義2 |
功利主義と他の道徳理論との特徴の差異を明らかにする
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10週 |
相対主義 |
相対主義の問題点と利点について、文化相対主義を中心に考える
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11週 |
レポートを再度評価する |
引用の仕方も含めて、再度レポートを評価する
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12週 |
選挙のパラドクス |
選挙の意義を考えるために、投票によって生じるパラドクスを学ぶ
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13週 |
日本国憲法を読む1 |
日本国憲法とその改正案を比較する.
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14週 |
日本国憲法を読む2 |
日本国憲法の改正についての意見を分析・評価する
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15週 |
期末試験 |
後期の内容を中心に、1年を通しての内容を問う。
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16週 |
答案返却など |
試験の解答と解説を行う
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 公民 | 哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。 | 3 | |
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。 | 3 | |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。 | 3 | |
民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる。 | 3 | |
資本主義経済の特質や財政・金融などの機能、経済面での政府の役割について理解できる。 | 3 | |
現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。 | 3 | |
地歴・公民 | 現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。 | 3 | |
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。 | 3 | |
今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。 | 3 | |
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。 | 3 | |
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。 | 3 | |
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。 | 3 | |