科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 力学
科目番号 0043 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械電気工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 為近和彦、『ビジュアルアプローチ 力学』(森北出版)
担当教員 石田 浩一

到達目標

力学を中心に、専門基礎の「物理常識」を身につけるとともに、力学現象を、運動方程式を用いて解析することができるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
力学の基本的概念をよく理解している。力学の基本的概念を概ね理解している。力学の基本的概念が理解できていない。
力学の法則を用いて問題を80%以上解くことができる。力学の法則を用いて問題を60%以上解くことができる。力学の法則を用いて問題を解くことが困難である。
複合的な問題を法則および公式を用いて80%以上解くことができる。複合的な問題を法則および公式を用いて60%以上解くことができる。複合的な問題を法則および公式を用いて解くことが困難である。

学科の到達目標項目との関係

JABEE d-1 説明 閉じる
到達目標 A 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
物理学は、身の回りの自然現象を解明するための基礎的な学問である。特に、力学はその最も基礎となるものである。1、2、3年で学んだ物理基礎、物理I、II の学習を基礎として、ニュートン力学を中心に、微積分を応用した物理学の方法について講義する。
授業の進め方・方法:
演示実験を行う等、数式だけにとらわれない授業の展開をめざすとともに、学習シートにより学習課題を明確にして、学習の深化を図る。また、それぞれの学習内容については基本例題の演習を行う。さらに、授業の理解を高めるために予習復習は必須であり、テキストの演習問題を自学・自修の内容として課する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 運動の表し方(1) 位置ベクトル、変位ベクトル、速度、加速度
2週 運動の表し方(2) 直交座標と極座標での速度と加速度
3週 ニュートンの運動の法則 運動の法則、運動方程式
4週 落体の運動 自由落下、鉛直投げ上げ
5週 仕事とエネルギー 仕事、運動エネルギーと仕事の関係、保存力とポテンシャル
6週 ポテンシャル ポテンシャルと力の関係、力学的エネルギー保存則
7週 演習 運動の法則、エネルギーに関する演習
8週 中間試験 1~7回の講義内容の理解度を確認する
2ndQ
9週 力積と運動量 運動量、力積、運動量保存則
10週 力のモーメントと角運動量 力のモーメント、角運動量、角運動量保存則
11週 剛体の運動(1) 重心、剛体の運動方程式
12週 剛体の運動(2) 慣性モーメント
13週 剛体の運動(3) 剛体の回転運動
14週 演習 運動量、角運動量、剛体の運動に関する演習
15週 期末試験 9~14回の講義内容の理解度を確認する
16週 答案返却など 試験についての解説、まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学速度と加速度の概念を説明できる。3
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。3
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。3
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。3
物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算することができる。3
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3
鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3
物体に作用する力を図示することができる。3
力の合成と分解をすることができる。3
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。3
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。3
慣性の法則について説明できる。3
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。3
運動方程式を用いた計算ができる。3
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。3
静止摩擦力がはたらいている場合の力のつりあいについて説明できる。3
最大摩擦力に関する計算ができる。3
動摩擦力に関する計算ができる。3
仕事と仕事率に関する計算ができる。3
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。3
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。3
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。3
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。3
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。3
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。3
万有引力の法則から物体間にはたらく万有引力を求めることができる.3
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
力のモーメントを求めることができる。3
角運動量を求めることができる。3
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。3
重心に関する計算ができる。3
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。3
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。3

評価割合

試験発表レポート合計
総合評価割合701020100
基礎的能力4041256
専門的能力153624
複合問題解析能力153220