到達目標
科学技術は数々のイノベーションによって発展してきた。イノベーションはアイデアを出す創造性を元に起こされるといえる。また、変動が大きく、予測不可能な時代を生きていくであろう若い世代にとって創造力は重要な能力の一つである。ものづくり教育を推進するにも創造力を育成することは極めて重要である。この授業の主な到達目標は以下のとおりある。理想としては、特許出願できるレベルを目指す。
(1)課題の把握(課題を見いだす力)と解決能力を身に付ける
(2)発想力、創造力を磨く
(3)情報収集力を磨く
(4)まとめる力・表現力を磨く
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目 | 自ら学ぶ習慣を身につけ、課題を見いだす力・問題解決力・発想力・創造力・情報収集力・まとめる力・表現力を生かした成果を明確に示すことができる。また、特許出願ができるレベルの成果を出すことができる。 | 課題を見いだす力・問題解決力・発想力・創造力・情報収集力・まとめる力・表現力を生かした成果を明確に示すことができる。 | 課題を見いだす力・問題解決力・発想力・創造力・情報収集力・まとめる力・表現力の大切さは理解していても、それらを用いた成果を明確に示すことができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
技術者にとって創造力を身につけることは極めて重要である。本授業は発想法などについての講義や演習を通して創造力を育成する。自ら考えて問題を認識・解決する能力を磨くとともに情報収集力や表現力を磨くことを目標とする。この科目は企業で知財管理・製品開発プロジェクト・研究開発をしていた教員が、その経験を生かして演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
発想法や情報の検索方法などについて学び、アイデアを創出する。アイデアについて発明説明書にまとめるとともに発表する。また、グループワークも行う。資料は適宜配布される。なお、ポートフォリオとしてアイデア用紙・発明説明書・学習シートなどを提出する。ポートフォリオや発表資料等は授業時間外の時間も使用して取り組む。
注意点:
関連科目: 創造演習I、創造製作I、創造製作II、知的財産権、ベンチャービジネス論、工学セミナー、卒業研究(自己提案型卒業研究)など
総合評価=ポートフォリオの総合点(80%)+発表の総合点(20%)
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション、デザイン思考を用いた課題探し |
・到達目標や授業の内容等について理解できる。 ・デザイン思考を用いて課題を見い出せる。
|
2週 |
特許出願書類の書き方、従来技術調査の方法 |
・特許出願書類の書き方の大筋を理解できる。 ・従来技術の調査ができる。
|
3週 |
課題探し(つづき)、発想演習、アイデア出し |
・課題を見い出せる。 ・問題解決力を生かしてアイデアを出せる ・発想法を活用できる。
|
4週 |
アイデア出し(つづき) |
・問題解決力を生かしてアイデアを出せる。
|
5週 |
アイデア出し(つづき) |
・問題解決力を生かしてアイデアを出せる。 ・グループワークでアイデアを共有できる。 ・互いにフィードバックを得ることができる。 ・フィードバックを受けてアイデアのブラッシュアップができる。
|
6週 |
従来技術調査 |
自己のアイデアに関する従来技術の調査ができる。
|
7週 |
発明説明書作成 |
自己のアイデアを伝わりやすい文章で説明できる。
|
8週 |
図面の作成方法、発明説明書作成(つづき) |
特許出願向けの図面をパソコンを用いて作成できる。
|
2ndQ |
9週 |
発明説明書作成(つづき) |
自己のアイデアを伝わりやすい文章で説明できる。
|
10週 |
図面の作成、発明説明書作成(つづき) |
自己のアイデアを図面と伝わりやすい文章でまとめることができる。
|
11週 |
発表資料作成 |
自己のアイデアを説明する分かりやすい発表資料を作成できる。
|
12週 |
発表資料作成(つづき) |
自己のアイデアを説明する分かりやすい発表資料を作成できる。
|
13週 |
プレゼン |
自己のアイデアを分かりやすく説明できる。
|
14週 |
プレゼン(つづき) |
自己のアイデアを分かりやすく説明できる。
|
15週 |
プレゼン(予備)、まとめ、振り返り |
・(15週までに発表が終わらなかった場合)自己のアイデアを分かりやすく説明できる。 ・学んだこと、身につけたことなどについて振り返る。
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 熱流体 | 流体の定義と力学的な取り扱い方を理解し、適用できる。 | 4 | |
流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を理解し、適用できる。 | 4 | |
ニュートンの粘性法則、ニュートン流体、非ニュートン流体を説明できる。 | 4 | |
絶対圧力およびゲージ圧力を説明できる。 | 4 | |
パスカルの原理を説明できる。 | 4 | |
液柱計やマノメーターを用いた圧力計測について問題を解くことができる。 | 4 | |
平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を計算できる。 | 4 | |
物体に作用する浮力を計算できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 20 | 0 | 0 | 80 | 0 | 100 |
総合評価 | 0 | 20 | 0 | 0 | 80 | 0 | 100 |