基礎機械工学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 基礎機械工学
科目番号 0070 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械電気工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 (1) 林 洋次 他 「機械製図」(実教出版),(2) 門脇、黒田共著 「SolidWorksによる3次元CAD」(実教出版)
担当教員 張間 貴史

到達目標

情報技術をベースに、実体験を通して表現力を身につけることができるようになるために、
1.3次元ソリッドモデル、サーフェスモデルの作成ができ、3次元ソリッドモデルから製図の描画方法に沿った2次元製図の展開ができる。
2.基本的な機械要素を理解し、製図規則にしたがって正しい作図ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
CAD製作図を基にSolidWorksを利用して3次元ソリッドモデルを設定された時間内に正しい寸法で作成することができる。製作図を基にSolidWorksを利用して3次元ソリッドモデルを正しい寸法で作成することができる。製作図を基にSolidWorksを利用して3次元ソリッドモデルを正しい寸法で作成することができない。
機械要素機械要素を理解し,設定された時間内に機械製図規則に則って正しい寸法で作図することができる。機械要素を理解し,機械製図規則に則って正しい寸法で作図することができる。機械要素を理解できず,機械製図規則に則って正しい寸法で作図することができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 B 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械製図規則に則った作図を学び、機械要素についての講義および作図演習を行う。
SolidWorksによる基本的な3次元モデルの作成方法,およびより複雑な3次元機械部品の作成や作図の演習を行う。
授業の進め方・方法:
講義と演習を組み合わせて、機械製図規則、機械要素およびCAD操作について学習する。
注意点:
成績評価式:最終成績= 学年末試験 × 0.2 + 課題平均点 × 0.8

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
手書き製図の練習
・図面に用いる文字について理解する
・線の種類について理解する
2週 投影法と投影図のえがき方
 第三角法1
・投影法について理解する
・第三角法による投影図のえがき方を理解する
3週 3次元ソリッドモデルの作成練習(1) ・図面を読んでソリッドモデルを作成する
4週 3次元ソリッドモデルの作成練習(2) ・図面を読んでソリッドモデルを作成する
5週 投影法と投影図のえがき方
 第三角法2
・第三角法による投影図のえがき方を練習する
6週 図形の表し方 ・主投影図の選び方を理解する
・主投影図を補足する投影図について理解する
7週 寸法記入法
 基本的な寸法記入法
・基本的な寸法の記入方法を理解する
・基本的な寸法記入方法を身につける
8週 3次元ソリッドモデルの作成練習(3) ・図面を読んでソリッドモデルを作成する
2ndQ
9週 サイズ公差およびはめあい ・サイズ公差を理解する
・サイズの許容差を計算し図面に記入する
・穴と軸のはめあいの種類を理解する
10週 幾何公差 ・幾何公差の種類と記号,示し方,データムを理解する
11週 表面性状 ・代表的な2つの粗さ:算術平均粗さ(Ra),最大高さ粗さ(Rz)について理解する
・表面性状の図示方法を理解する
12週 製作図における材料記号と質量計算 ・部品欄に記入する材料記号について理解する
・JISで定められた鉄鋼材料,伸銅品の材料,アルミニウム展伸材の表し方を確認する
・質量計算のしかたと図面の管理について,教科書で確認する
13週 ソリッドモデルを基にした図面作成練習(1) 任意のソリッドモデルの2次元モデルが作成できる。
14週 ソリッドモデルを基にした図面作成練習(2) 同上
15週 アセンブリモデルを基にした図面作成練習(1) 任意のアセンブリモデルの2次元モデルが作成できる。
16週 アセンブリモデルを基にした図面作成練習(2) 同上
後期
3rdQ
1週 ねじの基本に関する学習 ねじの基本が説明できる
2週 ボルト・ナットの学習 ボルト・ナットの規格が説明できる
3週 ボルト・ナットの作図演習 ボルト・ナットを図示できる
4週 ボルト穴と座の作図演習 ボルト穴と座を図示できる
5週 軸およびキー・ピンの学習 軸およびキー・ピンの規格が説明できる
6週 スプラインおよびセレーションの学習 スプラインとセレーションの用途と種類を説明できる
7週 軸継手とクラッチの学習 軸継手とクラッチの種類を理解できる
8週 フランジ形軸継手の作図演習 フランジ形たわみ軸継手を作図できる
4thQ
9週 軸受の学習 軸受の種類と用途を理解し説明できる
10週 軸受の作図演習 すべり軸受を作図できる
11週 プーリの学習 プーリの規格を説明できる
12週 プーリの作図演習 Vプーリを作図できる
13週 スプロケットの学習 スプロケットの種類と用途を理解できる
14週 スプロケットの作図演習 スプロケットを作図できる
15週 学年末試験 知識レベルについての確認を行う
16週 総まとめ、ふりかえり

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

学年末試験課題合計
総合評価割合2080100
専門的能力2080100