電気回路Ⅰ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気回路Ⅰ
科目番号 0073 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械電気工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:早川義晴・松下祐輔・茂木仁博、「電気回路(1)直流・交流回路編」(コロナ社) 関連図書:阿部減一・柏屋英一・亀田俊夫、「電気回路(2)回路網・過渡現象編」(コロナ社)      小郷寛、「交流理論」(電気学会)      小亀秀巳・石亀篤司、「基礎からの交流理論」(電気学会)      西巻正郎・森武昭・荒井俊彦、「電気回路の基礎」(森北出版)
担当教員 藤本 浩

到達目標

電気関係の技術者として、電気回路の概念の理解と直流回路および交流回路について自由自在に回路の計算ができるようになることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1上記到達目標に十分なレベルに達している上記到達目標に必要なレベルに達している上記到達目標に達していない

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気工学における基本的な科目は、電気回路、電子回路および電磁気学である。電気回路は回路系の電気技術者にとって必要な知識の根幹をなす最も重要な科目である。
 3年生後期の電気回路は、直流回路、交流回路の基礎およびベクトルによる交流回路の計算方法について学習する。必要となる数学は、三角関数と微分積分およびベクトルである。
授業の進め方・方法:
基本的に教科書に沿って講義を行うが、適宜必要な資料を配布する。毎時間、学習シートを配布し、基本的な例題や演習問題を課題として与える。なお、学習シートは、次の時間に提出させ、自己評価で授業内容の理解度を記述させる。また、課題のレポートとしての機能も果たす。
注意点:
本科:電気の基礎(1年)、アクチュエータ(3年)、電子回路I(3年)、
電気回路II(4年)、電子回路II(4年)、電磁気学(4年)
専攻科:回路応用設計(1年)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電気回路の概要
オームの法則
内部抵抗と抵抗の各種接続方法
電気回路の概要説明。
オームの法則、電源の内部抵抗および抵抗の直列接続と並列接続について学習する。
2週 ブリッジ回路
倍率器と分流器
計測回路に用いられるブリッジ回路や倍率器、分流器について学習する。
3週 抵抗率と導電率
温度係数
導体の抵抗を表す係数として抵抗率や導電率、温度係数について学習する。
4週 キルヒホッフの法則 回路計算において重要な法則であるキルヒホッフの法則について学習する。
5週 重ね合わせの理、テブナンの定理 重ね合わせの理、鳳-テブナンの定理など、各種の有用な法則について学習する。
6週 電流の発熱作用と電力
最大電力
ジュールの法則、電力や電力量の定義、最大電力の供給条件などについて学習する。
7週 単位電流法、対称電気回路、抵抗のΔーY変換 単位電流法、対称電気回路、抵抗のΔーY変換など、電気回路の計算における便利な方法について学習する。
8週 中間試験 直流回路と電気回路の各種法則についての理解を問う。
4thQ
9週 中間試験の解答
正弦波交流の性質
中間試験の解答を行う。
正弦波交流の性質について学ぶ。
10週 正弦波交流の平均値と実効値
正弦波交流のベクトル表示
平均値や実効値の計算方法を学習する。また、正弦波交流のベクトルによる表現方法を学ぶ。
11週 抵抗、インダクタンス、静電容量の作用
RL直列回路、RC直列回路
交流回路における抵抗、インダクタ、キャパシタの作用を学習する。RL直列回路およびRC直列回路についてベクトルによる解法を学習する。
12週 R、L、Cの直列回路
R、L、Cの並列回路
RLCの直列回路およびRLCの並列回路についてベクトルによる解法を学習する。
13週 交流電力 皮相電力、有効電力、無効電力などの定義とベクトルによる電力計算について学習する。
14週 演習問題 演習問題を行う。
15週 期末試験 交流回路の電流や電圧および電力について、ベクトルによる計算方法に関する理解を問う。
16週 答案返却など 後期末試験の解答を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験学習シートの課題及び授業態度合計
総合評価割合454510100
基礎的能力0000
専門的能力454510100
分野横断的能力0000