確率・統計

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 確率・統計
科目番号 0074 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械電気工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 飛車 来人

到達目標

実験などに蓄積したデータを上記の計算方法を用いて、情報を推論出来るようになること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1上記到達目標に十分なレベルに達している上記到達目標に必要なレベルに達している上記到達目標に達していない

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
JABEE c-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
人間が直感的に理解に苦しむ「確率」の概念を例を通して理解する。実験データに入っている情報の抜き取り方を学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業は教科書の該当箇所を参照して、教員が作成した教材で、演習を中心に行う。
授業の理解を高めるために、予習復習が必須である。
学生は分析計算や数値計算ソフトOctaveを用いて、数値計算を行う。
学生はレポートをLaTeXで作成する
注意点:
点付きのレポート点数の平均値
各レポートの締切までの修正・再提出する時間が十分にあるため、再受験は認めない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 階乗とスターリング近似 階乗、二項係数などを有利的に計算できる
オイラーの和公式の最も単純なケースを応用できる
2週 乱数の作成 確率の概念を理解できる
度数、平均値、分散度、分布の計算が理解、Octaveでヒストグラムを作成できる
3週 二項分布の実例 Octaveで様々な確率の二項分布をシミュレートできる
平均値と分散を理解できる
4週 二項分布に隠れた普遍性 数値計算で様々な平均値と分散の二項分布の普遍性を理解できる
5週 二項分布に隠れた普遍性と正規分布 二項分布を正規化できる。正規分布と二項分布の理論的な関係を理解できる
正規分布の平均値と分散の計算ができる
6週 二項分布:小さい確率 小数の法則を実験データから得られる
ポアッソン分布と二項分布の関係を得ることができる
7週 確率分布の応用
様々な実例に当たる確率分布の応用ができる
8週 二項分布、ポアソン分布、正規分布:全確率、期待値、分散 基本的な確率分布の基本的なパラメータを計算することができる。
2ndQ
9週 ポアソン分布の応用
ポアソン分布のさまざまな応用ができる
ポアソン分布と時系列の関係を理解できる
10週 条件付き確率:ベイズ定理:基礎と応用
試験の解説、独立事象、条件付確率、(非)復元抽出、ベイズ定理を理解し使うことができる
11週 任意の分布の作成 Octaveで任意の分布のヒストグラムを作成できる
12週 ランダム・ウオーク Octaveでランダム・ウオークをシミュレートできる。
ランダム・ウオークの出発点からの平均距離と分布を理解できること。
13週 最小二乗法
回帰と一般的な小二乗法を理解し、応用できる
14週 データのヒストグラム対理論:多項分布 多項分布とヒストグラムの関係を理解できる
15週 χ2適合検定
推定
多項分布、χ2分布の応用ができる
点推定、区間推定、推定の信頼性について判断ができる
16週 答案返却 解答と採点基準の説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。4
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。4
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。4
2次元のデータを整理して散布図を作成し、相関係数・回帰直線を求めることができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000