概要:
高専の学生にとって、ものづくり技術はきわめて大きな素養の一つである。しかし、その素養は、自然と身につくものではない。この授業では、今後の創造的なものづくり活動に生かすべく、まず、身近に存在するさまざまなメカトロニクス製品の作り方を学ぶことにより、ものづくりに関する知識やヒントを得る。続いて、基本的な機械加工法について学び、メカトロニクス技術者としての生産技術知識を習得する。
授業の進め方・方法:
授業は以下の2部構成で進める。
(1)教科書や学習シートに基づき、教員が各テーマについての講義を行う。
(2)複数学生がチームを作り、それぞれが興味のあるメカトロニクス製品について、ものづくり方法について調べ、それを発表する自学自習。
適宜、学習シートと資料を配り、その授業で取り上げたテーマから学んだことやためになったことをまとめる。また、必要に応じて、生産現場がわかるようなTV動画なども紹介する。
注意点:
本 科:工作実習(1、2年)、総合実地演習(2年)、創造製作(2、4年)、機構学(3年)、材料学(3、4年)
専攻科:自動加工学(2年)
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 4 | |
鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 4 | |
精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。 | 4 | |
鋳物の欠陥について説明できる。 | 3 | |
溶接法を分類できる。 | 4 | |
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。 | 4 | |
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 4 | |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。 | 4 | |
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。 | 4 | |
鍛造とその特徴を説明できる。 | 4 | |
プレス加工とその特徴を説明できる。 | 4 | |
転造、押出し、圧延、引抜きなどの加工法を説明できる。 | 4 | |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 4 | |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 4 | |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 4 | |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 3 | |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。 | 4 | |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。 | 4 | |
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。 | 4 | |