電子回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電子回路Ⅱ
科目番号 0091 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械電気工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 堀 桂太郎 「オペアンプの基礎マスター」(電気書院)
担当教員 鈴木 厚行

到達目標

オペアンプの基礎特性を理解し、各種の応用回路を設計する力を身につける。また、発振回路や変調・復調回路についても説明できるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目オペアンプ・発振回路・変復調回路の基礎特性を理解し、説明することができる。また、オペアンプを用いた各種の応用回路を設計し、利用することができる。オペアンプ・発振回路・変復調回路の基礎特性を理解し、また、オペアンプを用いた各種の応用回路を設計することができる。オペアンプ・発振回路・変復調回路の基礎特性を理解できていない。また、オペアンプを用いた各種の応用回路を設計することができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
代表的なアナログ集積回路であるオペアンプ(演算増幅器)を中心に学習する。オペアンプの基礎特性(増幅作用等)および演算回路やフィルタ回路等への応用について理解を深める。また、また、発振回路・変復調回路についても理解を深める。
授業の進め方・方法:
教科書およびプリント資料を用いる。重要事項については学習シートを配布し、演習を行う。また適宜レポートを課す。授業の理解を高めるために、予習復習が必須である。
注意点:
【評価法】 2回の試験結果を 85 %、演習問題とレポートを 15 %で総合評価する。
総合評価式
 総合評価点=(前期中間と前期末の平均点)×0.85+(演習問題とレポートの平均点)×0.15

【関連科目】 本科:電気回路I(3年)、電子回路I(3年)、電気回路II(4年)、工学実験II(4年)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オペアンプの概要 オペアンプの基礎特性、使用例、理想的オペアンプ等について理解する。
2週 反転増幅器 オペアンプの基礎回路である反転増幅器について理解する。
3週 非反転増幅器 オペアンプの基礎回路である非反転増幅器について理解する。
4週 加算器・加減算器 アナログ信号の加算、減算を行うオペアンプ回路ついて理解する。
5週 積分器・微分器 アナログ信号の積分・微分を行うオペアンプ回路について理解する。
6週 ボルテージフォロワ・定電圧回路・定電流回路 インピーダンス変換器として使用されるボルテージフォロワについて理解する。また、負荷の変動に関わらず定電圧、定電流を供給する定電圧回路、定電流回路について理解する。
7週 差動増幅器(1) 二つの入力端子に加えられた信号の差分を増幅する差動増幅器について理解する。
8週 中間試験 上記の内容について試験を行う。
2ndQ
9週 答案返却
差動増幅器(2)
中間試験の解答と解説を行う。
差動増幅器(つづき)
10週 フィルタ(1) 各種のアクティブフィルタについて理解する。
11週 フィルタ(2) フィルタ(つづき)
12週 発振回路 発振回路について理解する。
13週 変調・復調回路 変調・復調回路について理解する。
14週 リミッタ回路 増幅回路の出力電圧をある値以下に抑えるリミッタ回路について理解する。
15週 期末試験 上記の内容について試験を行う。
16週 答案返却など 前期末試験の解答と解説を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4前10
演算増幅器の特性を説明できる。4前1
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4
発振回路の特性、動作原理を説明できる。4
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合85000150100
総合評価85000150100