到達目標
本授業では「複合分野の基礎となる基本的素養」という観点から、①急速に進歩する脳神経科学分野において「脳や心」の発生メカニズムが現代の科学でどの程度明らかになっているかを説明できるようになる、②生命や人間や社会に対する科学的な見方と考え方を身につける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
動物の行動の仕組みについて理解できる | 動物の行動の仕組みについて理解し、脳との関わりについて説明できる | 動物の行動の仕組みについて理解できる | 動物の行動の仕組みについて理解できない |
脳の構造と機能について理解できる | 脳の構造と機能について理解でき、その構成単位である神経細胞との関わりを説明できる | 脳の構造と機能について理解できる | 脳の構造と機能について理解できない |
神経伝達物質とその乱れが引き起こす疾患について理解できる | 神経伝達物質とその乱れが引き起こす疾患について理解し、そのメカニズムを説明できる | 神経伝達物質とその乱れが引き起こす疾患について理解できる | 神経伝達物質とその乱れが引き起こす疾患について理解していない |
脳とバイオリズムとの関わりについて理解できる | 脳とバイオリズムとの関わりについて理解し、その発生のメカニズムを説明できる | 脳とバイオリズムとの関わりについて理解できる | 脳とバイオリズムとの関わりについて理解していない |
老化と寿命に関して理解できる | 老化と寿命に関して理解し、最新の研究成果を説明できる | 老化と寿命に関して理解できる | 老化と寿命に関して理解していない |
学科の到達目標項目との関係
到達目標 A 1
説明
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JABEE c-2
説明
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教育方法等
概要:
科学の劇的発展に伴って、21世紀を生き抜くためには、幅広い科学的教養を身につけることが必要となっている。また、技術に関わる専門家がその専門性を独創的に発展させるためには、少なくとも2種類以上の科学分野をマスターして、これに対応することが要求される。この意味で、基本的教養としても、独創性の発揮のためにも、現代生命科学技術の基本をマスターし、説明できるようになる。
授業の進め方・方法:
資料を元に講義を進め、それぞれの領域ごとに学習ポートフォリオやミニッツペーパーを配布して、学習目標を明確にすると共に、理解度の確認を行う。授業内容をよく理解するために Team-Based Learning により学習シートに含まれている課題を行い全員で議論するなどの自律的学習が必須である。
注意点:
Team-Based Learning の議論を含め、最終的に学習ポートフォリオの提出を求める。成績は学習ポートフォリオにより評価する。
ポートフォリオ評価(課題レポート5x20=100)
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
神経科学の基礎 |
現代の神経科学の礎となった研究の背景を説明できる。
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2週 |
無脊椎動物の行動 |
無脊椎動物の行動の仕組みを説明できる。
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3週 |
脊椎動物の行動 |
脊椎動物の行動の仕組みを説明できる。
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4週 |
脳と神経系の発生 |
哺乳類の脳と神経系の発生過程について説明できる。
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5週 |
脳の構造と機能 |
脳の構造と機能との関連を説明できる。
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6週 |
脳の構成単位であるニューロンと支持細胞 |
ニューロンとグリア、及び記憶のメカニズムを説明できる。
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7週 |
神経伝達物質 |
神経伝達物質の機能について説明できる。
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8週 |
神経伝達物質 |
神経伝達物質の化学的性質について説明できる
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4thQ |
9週 |
神経伝達物質と薬物 |
神経伝達物質と薬物との関わりについて説明できる。
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10週 |
精神神経疾患 |
精神神経疾患発症のメカニズムとその治療方法について説明できる。
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11週 |
発達障害 |
発達障害、特に自閉症スペクトラムの発症のメカニズムを説明できる。
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12週 |
神経変性疾患 |
神経変性疾患の発症のメカニズムについて説明できる。
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13週 |
新病原体 |
社会の発展に伴って出現した新しい病原体について説明できる。
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14週 |
バイオリズムと脳 |
バイオリズムと脳との関わりについて説明できる。
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15週 |
老化と寿命 |
老化と寿命のメカニズムについて説明できる。
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16週 |
脳と心 |
中枢神経系と心について、自らの考えを表現できる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 生物の共通性と進化の関係について説明できる。 | 4 | |
生物に共通する性質について説明できる。 | 5 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |