Electronic Circuits I

Course Information

College Tokuyama College Year 2018
Course Title Electronic Circuits I
Course Code 0096 Course Category Specialized / Compulsory
Class Format Lecture Credits School Credit: 2
Department Department of Mechanical and Electrical Engineering Student Grade 3rd
Term Year-round Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 大類重範「ディジタル電子回路」(日本理工出版会)
Instructor Sakuramoto Itsuo

Course Objectives

①数体系や基数変換について理解し、課題に対する計算を行うことができる。
②課題に対する真理値表と標準形の論理式の作成、ブール代数による簡単化、論理回路図の記述を行うことができる。
③カルノー図による論理式の簡単化手法について理解し、回路設計を行うことができる。
④半導体に関する基礎的な知識をベースとして、トランジスタ、TTLおよびFET、CMOSの構造や特徴を説明することができる。
⑤他の回路とのインターフェースに必要な回路や基本的な演算回路について理解し、回路設計を行うことができる。
⑥フリップフロップについて理解し、回路設計を行うことができる。
⑦非同期式および同期式カウンタについて理解し、カウンタの設計を行うことができる。
⑧シフトレジスタ、シーケンスジェネレータ、ワンショットマルチバイブレータについて理解し、回路設計を行うことができる。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標①数体系や基数変換について理解し、課題に対する計算を間違いなく行うことができる。数体系や基数変換についてほぼ理解し、課題に対する基本的な計算を行うことができる。数体系や基数変換についての理解が不十分であり、課題に対する基本的な計算を行うことができない。
到達目標②課題に対する真理値表と標準形の論理式の作成、ブール代数による簡単化、論理回路図の記述を間違いなく行うことができる。基本的な課題に対する真理値表と標準形の論理式の作成、ブール代数による簡単化、論理回路図の記述を行うことができる。課題に対する真理値表と標準形の論理式の作成、ブール代数による簡単化、論理回路図の記述を行うことができない。
到達目標③カルノー図による論理式の簡単化手法について理解し、回路設計を間違いなく行うことができる。カルノー図による論理式の簡単化手法について理解し、基本的な回路設計を行うことができる。カルノー図による論理式の簡単化手法についての理解が不十分であり、回路設計を行うことができない。
到達目標④半導体に関する基礎的な知識をベースとして、トランジスタ、TTLおよびFET、CMOSの構造や特徴を詳細に説明することができる。半導体に関する基礎的な知識をベースとして、トランジスタ、TTLおよびFET、CMOSの構造や特徴の概略を説明することができる。半導体に関する基礎的な知識をベースとして、トランジスタ、TTLおよびFET、CMOSの構造や特徴を説明することができない。
到達目標⑤他の回路とのインターフェースに必要な回路や基本的な演算回路について理解し、回路設計を間違いなく行うことができる。他の回路とのインターフェースに必要な回路や基本的な演算回路についてほぼ理解し、基本的な回路設計を行うことができる。他の回路とのインターフェースに必要な回路や基本的な演算回路についての理解が不十分であり、回路設計を行うことができない。
到達目標⑥フリップフロップについて理解し、回路設計を間違いなく行うことができる。フリップフロップについてほぼ理解し、基本的な回路設計を行うことができる。フリップフロップについての理解が不十分であり、回路設計を行うことができない。
到達目標⑦非同期式および同期式カウンタについて理解し、カウンタの設計を間違いなく行うことができる。非同期式および同期式カウンタについてほぼ理解し、基本的なカウンタの設計を行うことができる。非同期式および同期式カウンタについての理解が不十分であり、カウンタの設計を行うことができない。
到達目標⑧シフトレジスタ、シーケンスジェネレータ、ワンショットマルチバイブレータについて理解し、回路設計を間違いなく行うことができる。シフトレジスタ、シーケンスジェネレータ、ワンショットマルチバイブレータについてほぼ理解し、基本的な回路設計を行うことができる。シフトレジスタ、シーケンスジェネレータ、ワンショットマルチバイブレータについての理解が不十分であり、回路設計を行うことができない。

Assigned Department Objectives

到達目標 A 1 See Hide

Teaching Method

Outline:
電気系における基本的な科目は、電気回路、電子回路および電磁気学である。電子回路にはディジタル回路とアナログ回路が含まれているが、電子回路Iでは、特にディジタル回路を取り扱う。ディジタル回路は、メカトロ系の技術者にとって不可欠の重要な科目である。最近は、PICなどの安価なマイコンを使用し、プログラムにより様々なディジタル回路を代替させることが可能となったが、そのためには基本的なディジタル回路の理解が必要である。必要となる数学は、論理関数や2進数などである。
Style:
基本的に教科書に沿って講義を行うが、適宜必要な資料を配布する。毎時間、学習シートを配布し、基本的な例題や演習問題を課題として与える。なお、学習シートは、次の時間に提出させ、自己評価で授業内容の理解度を記述させる。また、課題のレポートとしての機能も果たす。
Notice:
評価方法
【前期中間試験】×0.2+【前期末試験】×0.2+【後期中間試験】×0.2+【後期末試験】×0.2+【学習シートの課題20点満点】
再試験の評価方法は次のどちらかの高い方とする。 ①【再試験】のみ ②【再試験】×0.8+【学習シート】×0.2

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st ディジタル電子回路の基礎 
数体系(2進数、8進数、16進数)(学習シート1)
ディジタル電子回路の基礎および2進数、8進数、16進数について理解する。
2nd 基数変換
2進数の負数表現(学習シート2)
基数変換および2進数の負数の表し方を理解する。
3rd BCDコード
グレイコード(学習シート3)
BCDコード、計測用のグレイコードについて理解する。
4th 基本論理回路
OR,AND,NOT(学習シート4)
OR、AND、NOTの論理記号、動作表、内部回路について理解する。
5th NAND,NOR,EX-OR
正論理と負論理(学習シート5)
NAND、NOR、EX-ORの論理記号、動作表、内部回路および論理の表現方法について理解する。
6th ブール代数の基本定理
論理式の証明(学習シート6)
ブール代数の基本定理および論理式の証明方法について理解する。
7th 論理式の簡単化
真理値表の作成
論理式の標準展開 (学習シート7)
論理式の簡単化、真理値表の作成方法、論理式の標準展開について理解する。
8th 論理回路図の作成(学習シート8) 論理回路図の書き方を理解する。
2nd Quarter
9th 前期中間試験
10th 試験の解答および復習
カルノー図による簡単化
試験範囲の復習を行い、不十分な箇所の理解を深める。
カルノー図を用いた論理式の簡単化について理解する。
11th カルノー図の応用例(7セグメントデコーダの設計)
(学習シート9)
応用例を通して、真理値表の作成からカルノー図による簡単化までの手法を総合的に体得する。
12th ディジタルICの種類
半導体の性質と種類
PN接合(学習シート10)
半導体の性質や種類、PN接合およびトランジスタについて理解する。
13th トランジスタの種類
バイポーラトランジスタの原理と特徴
TTL ICの構造と特徴(学習シート11)
接合型トランジスタの原理と特徴およびTTL ICの構造について理解する。
14th 電界効果トランジスタの原理と特徴
CMOS ICの構造と特徴
FETの原理と特徴およびCMOS ICの構造について理解する。
15th 前期末試験
16th 試験の解答および復習 試験範囲の復習を行い、不十分な箇所の理解を深める。
2nd Semester
3rd Quarter
1st オープンコレクタ回路
スリーステート回路(学習シート12)
オープンコレクタ回路およびスリーステート回路について理解する。
2nd シュミットトリガ回路とその応用(学習シート13) マイコンの入力ピンにも使われているヒステリシス特性を有するシュミットトリガ回路を理解する。
3rd 各種ゲート回路の応用(学習シート14) 各種ゲート回路の論理回路以外の使用法について理解する。
4th 加算回路
RS-FF(NORゲートFF)(学習シート15)
加算回路およびRS-FFについて理解する。
5th RS-FF(NANDゲートFF)
RST-FF(学習シート16)
RS-FFをNANDゲートFFで復習した後、RST-FFについて理解する。
6th Dラッチ
D-FF
JK-FF(学習シート17)
データ保持に利用されるDラッチとD-FFおよび万能のFFであるJK-FFを理解する。
7th T-FF
D-FFによるJK-FF 
カウンタの要素であるT-FFおよび順序回路設計の演習などについて理解する。
8th 後期中間試験
4th Quarter
9th 試験の解答および復習 試験範囲の復習を行い、不十分な箇所の理解を深める。
10th 非同期式2^n乗カウンタ(学習シート18) クロック入力と各段のカウンタの動作が同期しない非同期式カウンタの設計について理解する。
11th 非同期式N進カウンタ
JK-FFによる同期式カウンタ(学習シート19)
非同期式のN進カウンタおよびJK-FFによる同期式カウンタを設計する方法を理解する。
12th 同期式N進カウンタ
D-FFによる同期式カウンタ(学習シート20)
同期式N進カウンタおよびD-FFによる同期式カウンタを設計する方法を理解する。
13th シフトレジスタの基本
シフトレジスタの応用(学習シート21)
シーケンス制御やシリアルパラレル変換に使うシフトレジスタの基本と応用について理解する。
14th シーケンスジェネレータ
ワンショットマルチバイブレータ(学習シート22)
シーケンスジェネレータおよびマルチバイブレータの種類と動作について理解する。
15th 学年末試験
16th 試験の解答および復習 試験範囲の復習を行い、不十分な箇所の理解を深める。

Evaluation Method and Weight (%)

前期中間試験前期末試験後期中間試験後期末試験学習シートTotal
Subtotal2020202020100
到達目標①10000313
到達目標②10000212
到達目標③01000313
到達目標④01000212
到達目標⑤00100313
到達目標⑥00100212
到達目標⑦00010313
到達目標⑧00010212