計測工学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 計測工学
科目番号 0098 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械電気工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 教科書 前田良明 他「計測工学」コロナ社 参考書 稲荷隆彦「基礎センサ工学」コロナ社、鈴木亮輔 他「計測工学」昭晃堂、門田和雄「絵ときでわかる計測工学」オーム社、他多数
担当教員 森﨑 哲也

到達目標

測定と計測システムの基礎的事項を理解できること。
センサに関する基礎的事項や動作原理と応用例などを理解し利用できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1測定と計測システムの基礎的事項を説明し応用することが出来る測定と計測システムの基礎的事項を説明できる測定と計測システムの基礎的事項を説明できない
評価項目2センサに関する基礎的事項や動作原理と応用例などを説明し考察できるセンサに関する基礎的事項や動作原理と応用例などを説明できるセンサに関する基礎的事項や動作原理と応用例などを説明できない
評価項目3センサに関する応用的機能を利用できる。センサに関する基礎的機能を利用できる。センサに関する基礎的機能を利用できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE d-1 説明 閉じる
到達目標 C 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
測定と計測についての基本的事項、計測手法、電気信号・AD変換後のデータの取り扱い・センサに関連したことがらを学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義を主体とする。教科書で不足している箇所については、資料を与えながら進める。講義中に課題を解いて提出させるため、各自でレポート用紙と電卓を用意して講義をうけること。授業内容を理解するために予習復習が必須である
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 計測の基礎事項
国際単位系
有効数字、基本単位、組立単位、接頭語、原器と標準、トレーサビリティについて学ぶ
2週 国際単位系 前回の続きを行う
3週 測定の種類,誤差の種類 直接測定と間接測定及び、偏位法、零位法、補償法ついて学ぶ.
誤差の種類、正確さと精密さについて学ぶ
4週 誤差の三公理とガウスの誤差論 ガウスの誤差関数、正規分布、確率積分について学ぶ
5週 誤差伝播の法則(1) 間接測定法における誤差伝播の法則について学ぶ
6週 誤差伝播の法則(2) 前回の続きを行う
7週 目盛の拡大(1) アッベの原理、バーニア、歯車、ネジによる目盛の拡大について学ぶ
8週 目盛の拡大(2) くさび、てこ、モアレ縞、傾斜、光てこ、干渉、光ヘテロダイン法による目盛の拡大について学ぶ
2ndQ
9週 目盛の拡大(3) 前回の続き
10週 機械的測定 ダイアフラム、バイメタル、ジャイロ、ロータリーエンコーダについて学ぶ
11週 電圧、電流、抵抗の測定 可動コイル形計器、分流器、倍率器、電圧降下法について学ぶ
12週 ここまでのまとめ ここまでの演習問題の解答と解説等を行う
13週 試験1 ここまでの理解度を確認する
14週 試験1の解答と解説 試験1の解答と解説を行う
15週 計測システムの特性 静特性と動特性について学ぶ
16週 電気信号の拡大 計装増幅器を用いた電気信号の拡大とこれを用いたひずみゲージによるひずみ測定について学ぶ
後期
3rdQ
1週 量子化と標本化 サンプリング定理、標本化、量子化、量子化誤差について学ぶ
2週 AD変換 逐次比較型、追従比較型、並列比較型、二重積分型について学ぶ
3週 最小二乗法 直線近似、多項式近似、べき乗近似、指数近似、(周期が既知の)三角関数式近似について学ぶ
4週 時系列データの処理 相関係数、相互相関、自己相関を使った測定データの評価について学ぶ
5週 流量・流速の測定 ロータメータ、空気マイクロメータ、オリフィス、ピトー管について学ぶ
6週 振動の測定 サイズモピックアップについて学ぶ
7週 ここまでのまとめ ここまでの演習問題の解答と解説等を行う
8週 試験2 ここまでの理解度を確認する
4thQ
9週 試験2の解答と解説 試験2の解答と解説を行う
10週 粘度の測定 細管粘度計、落球式粘度計、回転式粘度計、レオメータについて学ぶ
11週 湿度センサ、ガスセンサ 湿度センサ、ガスセンサについて学ぶ
12週 温度センサ 測温抵抗体、焦電効果、ゼーベック効果を使ったセンサについて学ぶ
13週 温度センサ 前回の続きを行う
14週 前回の続きを行う 授業のまとめと学習シートの確認をする
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野計測制御計測の定義と種類を説明できる。4
測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。4
国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。4
代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。4
自動制御の定義と種類を説明できる。4
フィードバック制御の概念と構成要素を説明できる。4
電気・電子系分野計測計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。4
精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。4
SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。4
計測標準とトレーサビリティの関係について説明できる。4
指示計器について、その動作原理を理解し、電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。4
倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。4
A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。4
電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。4
ブリッジ回路を用いたインピーダンスの測定原理を説明できる。4
有効電力、無効電力、力率の測定原理とその方法を説明できる。4
電力量の測定原理を説明できる。4
オシロスコープの動作原理を説明できる。4
オシロスコープを用いた波形観測(振幅、周期、周波数)の方法を説明できる。4

評価割合

試験1試験2学習シート合計
総合評価割合454510100
基礎的能力0000
専門的能力4545090
分野横断的能力001010