設計製図Ⅲ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 設計製図Ⅲ
科目番号 0104 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械電気工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 教科書:長町拓夫 「機械設計製図テキスト 手巻ウインチ」(コロナ社) / 参考書:大西清 「新機械設計製図I 手巻きウインチ・クレーン」(オーム社) 、津村利光 他 「機械製図」(実教出版)
担当教員 西村 太志,張間 貴史

到達目標

手巻きウインチの製作を通して、機械設計の基礎を理解する。
3次元CADによる複雑な機械構造物の製図が出来る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1手巻きウインチの製作を通して、機械設計の基礎を適切に理解し、3次元CADによる複雑な機械構造物の製図が確実にできる。手巻きウインチの製作を通して、機械設計の基礎を理解し、3次元CADによる複雑な機械構造物の製図ができる。手巻きウインチの製作を通して、機械設計の基礎を理解できず、3次元CADによる複雑な機械構造物の製図ができない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

JABEE d-1 説明 閉じる
到達目標 B 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
4年時に設計計算書を作成した「手巻きウインチ」について、CAD製図の続きを行い、手巻きウインチの製図を完成させる。これらの演習を通して、機械構造物の設計製図の基礎を学ぶ。
授業の進め方・方法:
4年時の設計製図IIで作成した、「手巻きウインチ設計計算書」に基づいて、求められた寸法について部品の製作を3次元CADで行う。各部品が完成した後、組み立てを行い、2次元組立図を完成させる。各授業毎に進捗状況を確認し、評価する。
なお、評価は4年時の設計製図IIの後半におけるCAD製図評価も合わせて行う。
注意点:
各部品の図面、完成図面が提出されていることが単位所得の絶対条件である。
各演習時間において、
100%→要求された図面が演習時間中に全て正確に出来、提出した。
~80%→要求された図面は演習時間中に出来たが、寸法などに誤りがあった。(20%は間違った箇所の数によって変わる)
~60%→要求された図面が演習時間中には出来なかったが、次の演習時間までに完成させ提出した。(20%は提出日によって変わる)
~50%→要求された図面が演習時間中には出来ず、次の演習時間までに完成させことは出来なかったが、その後提出した。(10%は提出日によって変わる)
49%~1%→要求された図面の内いくつかが提出出来なかった。(49%は提出した図面の数によって変わる)
0%→全く図面を提出しなかった。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 巻胴、ワイヤロープ止め金具の作成1 以下の部品が作成できる
2週 巻胴、ワイヤロープ止め金具の作成2 品番01:巻胴
品番02:ワイヤロープ止め金具
3週 つめ車の作成 品番03:ラチェット
品番04:ラチェット軸
品番05:ラチェット軸カラー
品番26:ブレーキラチェット車
4週 ハンドル、ハンドル軸の作成 品番06:クランクハンドル
品番07:クランクハンドルにぎり部
品番08:ハンドル軸ブシュ
品番09:ハンドル軸軸受
品番10:ハンドル軸軸止めカラー
品番11:ハンドル軸
5週 中間軸の作成 品番12:中間軸ブシュ
品番13:中間軸軸受
品番14:中間軸カラーA
品番15:中間軸カラーB
品番16:中間軸
6週 巻胴軸の作成 品番17:巻胴軸ブシュ
品番18:巻胴軸カラーA
品番19:巻胴軸カラーB
品番20:止め板
品番21:巻胴軸
7週 歯車の作成1 品番22:ハンドル軸小歯車
品番23:中間軸小歯車
8週 歯車の作成2 品番24:中間軸大歯車
品番25:巻胴軸大歯車
2ndQ
9週 ブレーキシステムの作成1 品番27:引張側ブレーキ帯止め板
品番28:引張側ブレーキ帯止め軸
品番29:緩み側ブレーキ帯止め板
品番30:緩み側ブレーキ帯止め軸
10週 ブレーキシステムの作成2 品番31:バンド
11週 ブレーキシステムの作成3 品番32:ブレーキレバー
品番33:ブレーキレバー支持金具
品番34:ブレーキレバー支持軸
12週 ブレーキシステムの作成4 品番35:ブレーキレバー支持軸用座金
品番36:ブレーキレバー支え板
品番37:おもりA
品番38:おもりB
13週 フレームの作成 品番39:フレームA
品番40:フレームB
品番41:つなぎボルト
14週 アセンブリ1
15週 アセンブリ2 アセンブリファイル:asm.SLDSM
その他の部品:42以降の連番
16週 2次元組立図の作成 組立図の図面ファイル:2d.SLDDRW

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。4
製図用具を正しく使うことができる。4
線の種類と用途を説明できる。4
物体の投影図を正確にかくことができる。4
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。4
図形を正しく描くことができる。4
図形に寸法を記入することができる。4
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。4
部品のスケッチ図を書くことができる。4
CADシステムの役割と構成を説明できる。4
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプなどの部品図と組立図を作成できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000