コンピュータ制御

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 コンピュータ制御
科目番号 0106 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械電気工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 石田 浩一,北村 健太郎,藤本 浩,櫻本 逸男

到達目標

自動制御に必須のコンピュータのハードとソフトの知識を身につける。その知識を生かして、実際のマシンを製作する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1応用的な技術を用いて、高度なライントレースマシンの製作ができる。基本的なコンピュータ制御技術を理解し、ライントレースマシンの製作ができる。基本的なコンピュータ制御の方法が理解できず、マシンの製作ができない。
評価項目2自らのアイデアに基づいた課題設定とそれを解決するためのコンピュータ制御マシンの製作ができる。与えられた競技内容に応じた、コンピュータ制御ロボットを自らのアイデアに基づいて製作できる与えられた競技内容を解決するためのロボット製作ができない。
評価項目3取り組みの内容や、自らのアイデアや直面している課題について、高度なレベルでの報告が行える。取り組んだ課題の進捗状況や自分の考えを、適切に報告書で伝えることができる。取り組みの状況に関して適切に報告を行うことができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 B 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現在、機械電気工学関連分野で必須の自動制御(コンピュータ制御)をものづくりを通して学習し、創造的思考法を習得することを目的とする。創造物は、コンピュータ制御を行えるハードとソフト両面を含んだ作品とする。PICプログラミングは、プログラミング応用と連携して行う。
授業の進め方・方法:
最初にコンピュータ制御に必要な基礎知識を創造基礎実験として行う。コンピュータには組込型のPICをもちいる。その後、自由な発想でものづくりを行う。そのためには、各自が選んだテーマについて、自ら責任を持ち積極的に行動し、必ず作品を完成させること。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
2年次までの創造製作とプログラミング等の座学との関係を解説し、これからの授業について解説する。
2週 創造基礎実験
プログラミング応用と連携し、PICについての解説と、PICを用いた各種自動制御について実験を行いながら学習する。
3週 基礎制御マシン製作
基礎実験を基に、基礎的は自動制御を行うマシンの製作を行う。このときマシンについては、学生すべて同一の規格の物を作製する。
4週 基礎制御マシン競技会
マシンの完成度について競技会を行う。
5週 製作テーマ検討
どのような自動制御マシンを作製するかを各自考える。
6週 自主製作・個別指導
実際にマシンの製作を行う。マシンの製作に関しての技術指導を個別に行う。
 製作日誌に状況等を逐一記入しておく。
7週 中間検査
マシンの出来具合の中間検査を行う。進んでいない学生に対して特に指導を行う。    
8週 自主製作・個別指導
2ndQ
9週 最終検査
最終的な検査を行う。
10週 製作したマシンを外部審査委員により審査する。
11週 最終報告書制作
製作したマシンに対する報告書(CAD図面を含む)を制作する。
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3

評価割合

基礎制御マシン試験中間検査最終検査製作報告書最終審査発表会最終報告書合計
総合評価割合101020302010100
基礎的な制御技術1010000020
応用的な制御技術00201520055
取り組みの説明能力0001501025