機能材料

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機能材料
科目番号 0108 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械電気工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 日本材料学会編、「改訂 機械材料学」(日本材料学会)
担当教員 伊藤 尚

到達目標

材料の機械的特性の評価について修得する。本学科・専攻において関連の深い機能材料の基本的性質や製造法について修得する。各種機能材料への興味・関心を高める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
機能材料についての理解度今後の材料改善の発展性についても評価できる構造材料以外の機能性について理解低学年で学習した材料工学分野(主に構造材料)の理解
先端材料についての興味や関心を深める他学生とも積極的な討論ができる広範囲の材料について興味を持つ自分自身で興味を持って,先端材料の特性について調査発表する

学科の到達目標項目との関係

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到達目標 A 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現在までに開発・実用化されているいくつかの高性能材料・機能材料について、その特性、製造法ならびに用途などについての理解を深める。
授業の進め方・方法:
まず、4 年次までに学習した材料関連知識を総復習する。つぎに本学科・専攻において重要な機能材料について基本的性質や製造法について修得する。講義で学ぶ内容については、適宜、学習シートによる課題やレポートを提出させる。後半では適宜、各自の興味・関心の深い機能材料を調査し発表する。最先端材料の理解を深めるために有益な動画なども紹介する。授業内容を理解するために予習復習が必須である。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション シラバスにもとづき授業の目標と概要、授業計画、ならびに評価方法について把握する
2週 材料の機械的特性
引張試験および曲げ試験
材料を構造部材として使用する場合には、強度特性が必要となる。そのための引張特性および試験について学ぶ
3週 硬さ試験
衝撃試験
手軽に測定可能で材料の強度特性を推定できる硬さ試験および材料のねばさについて評価する衝撃試験について学ぶ
4週 フラクトグラフィ 破面観察例を示し、破面から得られる情報により破壊形態を知る方法を学ぶ
5週 セラミック材料 機械材料として用いられるセラミックスについて、その種類や特性、製造法を学ぶ
6週 強靱化セラミックス ジルコニアの強化機構について学ぶ
7週 超塑性材料 超塑性現象について説明し、代表的な材料の使用例を学ぶ
8週 形状記憶合金 マルテンサイト変態に起因した形状記憶効果について学ぶ
2ndQ
9週 中間試験
10週 中間試験の評価
焼結材料および超硬合金材料
粉末冶金の原理について紹介し、工具として重要な超硬合金を学ぶ
11週 非晶質材料 非晶質合金の特性や製造法について示す。また磁性材料としての特性にも触れる
12週 半導体材料 太陽電池やLEDなどの電子材料について学ぶ
13週 各種機能材料(学生プレゼンテーション)
各自の興味・関心の高い機能材料について調査し、HTML 形式で発表する
14週 各種機能材料(学生プレゼンテーション)
各自の興味・関心の高い機能材料について調査し、HTML 形式で発表する
15週 期末試験 これまで学習した成果を確認する
16週 解答返却など 学年末試験の答案を返却し解説を行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験演習成績合計
総合評価割合404020100
基礎的能力0000
専門的能力404020100
分野横断的能力0000