国語総合Ⅱ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 国語総合Ⅱ
科目番号 0108 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械電気工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 第一学習社「高等学校 国語表現」,第一学習社「国語表現 準拠ノート』
担当教員 谷本 圭司

到達目標

文章を読み、思考を通じて、話す・書くという表現において、自らの意見を述べることが可能になることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章を正確に読み取り、筆者見解に対して自身の意見を持ち表記することができる。文章を正確に読み取り、筆者見解に対して自身の意見を持つことができる。文章を正確に読み取り、筆者見解に対して自身の意見を持つことができない。
評価項目2文章構成の型を用いた構造的で、根拠に基づいた小論文を書くことができる。文章構成の型を用い、根拠を明示した小論文を書くことができる。文章構成の型を用い、根拠を明示した小論文を書くことができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
表現(話すこと、書くこと)のために必要となる思考力を、文章を正確に読み取り、内容について考えることで養成し、自分の考えをまとめたり深めたりして、目的や場面に応じ、筋道を立てて表現し的確に聞き取ること、自分の考えをまとめたり深めたりして、相手や目的に応じ、筋道を立てて文章に書くための基本を身につけていく。
学習したことが、きちんと習得されているかどうかを、文章を書くことを中心に確認していく。また、表現と理解に役立てるための音声・文法・表記・語句・語彙・漢字等の知識を確認する。
授業の進め方・方法:
おおむね、テキストに従って進めていきます。講義内容をふまえたグループワーク、作文を求めます。
ワークブックを、学習シートとしても使い、チェックを行います。必要な場合は、課題の提出を求めます。
また、グループワークにおいて、評価表を用いて相互評価を行います。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の進め方について
表現の基礎
「文章を書く意味」轡田隆史
シラバスによって授業の概要、到達目標、成績評価方法を理解する。
要約の基本方法を理解し、文章を的確に要約することができる。
2週 表現の基礎
「相手理解は聞くことから」東山紘久
要約の基本方法を理解し、文章を的確に要約することができる。
3週 表現の実践(四)課題作文を書く
「私から見た私」
課題作文を書く上での基本事項を理解できる。
4週 課題作文を書く 求められた文章を一定の時間内で完成させることができる。
5週 「調べる」ことについて 情報探しの方法について理解し、取材、記録についての基本事項を理解できる。
6週 表現の実践(一)紹介文を書く 紹介文の特徴と、基本的な書き方を理解できる。
7週 表現の実践(一)紹介文を書く 紹介文の実作。
8週 表現の実践(三)考えを発表する 口頭発表と評価の仕方について理解できる。
2ndQ
9週 表現の実践(三)考えを発表する 個々に、口頭での発表を行い、各自が現時点での改善点を把握できる。
10週 表現の実践(三)考えを発表する 個々に、口頭での発表を行い、各自が現時点での改善点を把握できる。
11週 表現の実践(一)手紙かメールか 手紙、Eメールに関する基礎知識を理解できる。
12週 表現の実践(一)手紙 手紙の実作を行い、各自が現時点での改善点を把握できる。
13週 表現の実践(二)記録文 記録文などの実用の文に関する基礎知識を理解できる。
14週 前期末試験に向けて ここまでの学習内容を復習し理解の不足を補うことができる。
15週 期末試験
16週 答案返却と解説
試験についての解説を聞き、前期の学習内容の理解を徹底し、定着を確実なものにする。
後期
3rdQ
1週 表現の実践(三)話し合いをする 話し合いを行う上でのいくつかの手法について、各々の用途、意義を理解できる。
2週 表現の実践(三)話し合いをする グループに分かれて、特定のテーマに基づいた話し合いを行い、具体性を持った提案を導き出し、発表できる。
3週 表現の実践(二)小論文を書く テーマ型小論文を書く際の留意点と構成の仕方を理解できる。
4週 表現の実践(二)小論文を書く テーマ型小論文の実作を行い、時間内に仕上げることができる(800~1000字程度)
5週 表現の実践(二)小論文を書く データ分析型小論文を作成する上での留意点と構成を理解できる。
6週 表現の実践(二)小論文を書く データ分析型小論文の実作(800~1000字程度)を行い、時間内に仕上げることができる。
7週 表現の実践(二)レポートを書く レポートの特徴と、基本的な書き方を理解できる。
8週 表現の実践(二)レポートを書く 自己提案型レポートを作成するために、各自調査を行い、必要なデータを収集できる。
4thQ
9週 表現の実践(二)レポートを書く 自己提案型レポートの実作(2000字程度)を行う。ここでは、手書きではなく、ワードプロセッサアプリケーションを使用した文章作成の仕方を理解する。
10週 表現の実践(二)レポートを書く 自己提案型レポートの実作(2000字程度)を行う。時間内に仕上げることができる。
11週 プレゼンテーション(一般向け) スピーチとプレゼンテーションの違いを理解し、プレゼンテーションの基本についてについて理解できる。
・グループワーク(テーマを決め、プレゼンテーションの準備をする)
12週 プレゼンテーション(一般向け) 各グループごとに、プレゼンテーションを行い、評価シートに適切な評価ができる。
13週 プレゼンテーション(一般向け) 各グループごとに、プレゼンテーションを行い、評価シートに適切な評価ができる。
14週 プレゼンテーション(一般向け) 各グループごとに、プレゼンテーションを行い、評価シートに適切な評価ができる。
15週 後期末試験
16週 試験の答案返却と解説 試験の解説により、学習内容の発展性に気づくことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。1
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験演習・実作グループワーク合計
総合評価割合504010100
総合的能力504010100