ベンチャービジネス論

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 ベンチャービジネス論
科目番号 0113 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械電気工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 設計者に必要なお金の基礎知識 付加価値創造の考え方と手段 (畑村陽太郎他著 日刊工業新聞社) 参考図書:ベンチャー企業(日経文庫1303 日本経済新聞社 松田修一著)
担当教員 大西 祥作

到達目標

生産活動の根幹であるお金と生産活動の関わりを理解し、社会が求めている価値を創造、増大させることが出来るスキルを身に付けること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生産活動の根幹であるお金と生産活動の関わりを理解し、社会が求めている価値を創造、増大させることが出来るスキルを身に付いていること。生産活動の根幹であるお金と生産活動の関わりを理解し、社会が求めている価値を創造、増大させることが必要であることを理解していること。生産活動の根幹であるお金と生産活動の関わりを理解していない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE d-4 説明 閉じる
到達目標 C 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【授業の概要】
本授業では、技術者が持っておくべき「お金」の基礎知識や考え方を学ぶ。ともすれば技術者は携わっている生産活動のなかで、品質(技術)のいいものを社会(国内外問わず)に提供することばかりに関心が行くが、社会のニーズは品質ばかりではない。お金は生産活動全般に関わる要素でありかつ生産活動の根幹を成すものでる為、お金の基礎知識を身に付け、社会に求められる製品を提供できる技術者を育成する。また、技術者の発展系としてのベンチャービジネスの起業の考え方について学ぶ。
授業の進め方・方法:
【授業の進め方】
前半は教科書を主体に、中盤は配布資料を主体に授業を進める。後半は前半及び中盤の知識を活用し、本科で学んだ創造演習I、創造演習II、創造製作I、創造製作IIなどの基礎知識や経験も動員し価値分析V(機能F/コストC)の演習を行う。
注意点:
本科:創造演習I・II(1・3年)、創造製作I・II(2・4年)、知的財産権(3年)、自己提案型卒業研究(5年)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
お金と価値について
授業の狙い、概要、進め方等について説明する。
お金という視点で設計・製造の流れを理解する。
2週 価値からの視点 価値の実現がビジネスであること理解する。
3週 付加価値・原価とは?
ものとお金の流れ
(個人事業主)
売上と原価、付加価値の関係を理解する。
個人事業主におけるものとお金の流れを理解する。
4週 ものとお金の流れ
(会社の仕事としての場合)
(事業・会社を運営する場合)
会社の仕事として製品を売る場合のお金の流れを理解する。
事業・会社を運営する立場からのお金の流れを理解する。
5週 設計者に必要な財務諸表と経営の基礎知識(その1) 企業活動を「見える化」する財務諸表を理解する。
6週 設計者に必要な財務諸表と経営の基礎知識(その2) 損益計算書の概要を理解する。
貸借対照表の概要を理解する。
7週 設計者に必要な財務諸表と経営の基礎知識(その3)
VB立ち上げからの視点
キャッシュフロー計算書の概要を理解する。
経営に必要な知識(小切手、銀行融資他)
VBにおける事業計画書のポイントを理解する。
8週 中間試験 中間試験を実施して理解度を確認する
2ndQ
9週 ベンチャー企業の成長マネジメント 成功する起業家の特徴や成功の原則を学ぶ
10週 契約の基本的知識
コスト積算・見積の基本的知識
契約書の基本的知識や注意すべき事項を学ぶ。
コスト積算や見積上の基本的事項を学ぶ。
11週 オリエンテーション
お金と価値について
価値からの視点
付加価値・原価とは?
ものとお金の流れ
(個人事業主)
ものとお金の流れ
(会社の仕事としての場合)
(事業・会社を運営する場合)
設計者に必要な財務諸表と経営の基礎知識(その1)
設計者に必要な財務諸表と経営の基礎知識(その2)

設計者に必要な財務諸表と経営の基礎知識(その3)
VB立ち上げからの視点

中間試験
ベンチャー企業の成長マネジメント
契約の基本的知識
コスト積算・見積の基本的知識
バリューエンジニアリング(VE)の概要

VE(ステップ1)
VE(ステップ2)
VE(ステップ3)
期末試験
バリューエンジニアリング(VE)の概要
VEの定義、特徴、手順について理解する。
グループ単位でVEのテーマを選定する。
12週 VE(ステップ1) グループ単位でテーマに対し機能定義を行う。
13週 VE(ステップ2) グループ単位で機能の価値分析V(=機能F/コストC)評価を行う。
14週 VE(ステップ3) グループ単位で代替案の検討と提案を行う。
15週 期末試験 本授業で学んだ内容の理解度について確認する
16週 答案返却など 価値分析結果をグループ単位で発表し、本授業で学んだことを再確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験(中間)発表相互評価態度ポートフォリオその他試験(期末)合計
総合評価割合4020000040100
基礎的能力00000000
専門的能力4020000040100
分野横断的能力00000000