ベンチャービジネス論

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 ベンチャービジネス論
科目番号 0160 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械電気工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 配布資料をテキストとする
担当教員 鈴木 厚行

到達目標

この授業の主な到達目標は以下のとおりある。理想としては、起業できるレベルを目指す。
(1)課題の把握(課題を見いだす力)と解決能力を身に付ける
(2)デザイン思考ができる
(3)ビジネスプランを作成できる
(4)会社の始め方が分かる
(5)起業に関するファイナンスを理解できる
(4)まとめる力・表現力を磨く

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目課題を見いだす力・問題解決力・発想力・創造力・情報収集力・まとめる力・表現力を高いレベルで活用し、成果を明確に示すことができる。そして会社の始め方や起業に関するファイナンスについて良く理解している。また、起業ができるレベルの成果を出すことができる。課題を見いだす力・問題解決力・発想力・創造力・情報収集力・まとめる力・表現力を生かした成果を明確に示すことができる。そして会社の始め方や起業に関するファイナンスについても大筋理解している。課題を見いだす力・問題解決力・発想力・創造力・情報収集力・まとめる力・表現力を生かした成果を明確に示すことができない。会社の始め方や起業に関するファイナンスについてもあまり理解できていない。 

学科の到達目標項目との関係

到達目標 C 2 説明 閉じる
JABEE d-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
VUCA (Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity) と呼ばれる不確実性の高い時代を生きるこれからの学生にとって、一つの会社に就職する道以外にも起業する道も有効な選択肢になり得ると考える。また、起業家精神やベンチャービジネスに関する知識などは会社に所属していても活用できる。

本授業はデザイン思考などアイデアの創出方法について学び、起業アイデアを創出する。そしてビジネスモデルキャンバスやSWOT分析などを利用してビジネスプランを作成する。さらに、会社の始め方や起業に関するファイナンスなどについても学ぶ。

なお、この科目は企業においてアイデア創出会議の取りまとめや知財管理を担当していた教員が起業経験も生かして講義・演習等を行うものである。
授業の進め方・方法:
学習シートが配布され、講義・演習を行う。グループワークにも取り組む。また適宜ポートフォリオを作成する。
この科目は学修単位科目のため、以下のような自学自修を必要とする。

事前準備(合計3時間)
ポートフォリオ作成等の授業時間外学習(合計12時間)
注意点:
関連科目: 創造演習I、創造製作I、創造製作II、知的財産権、工学セミナー、卒業研究(自己提案型卒業研究)など

総合評価=ポートフォリオの総合点(80%)+発表の総合点(20%)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション、起業についての概要説明 ・到達目標や授業の内容等について理解できる。
・起業、会社の種類、リーンスタートアップ等について理解できる。
2週 デザイン思考 デザイン思考を活用できる。
3週 起業アイデアの創出① マインドマップ等を用いて起業アイデアを創出できる。
4週 起業アイデアの創出② ブレインストーミング等を用いて起業アイデアを創出できる。
5週 起業のファイナンス ベンチャーファイナンス、ストックオプション、投資契約等について理解できる。
6週 ビジネスプランの作成①  ビジネスモデルキャンバス、SWOT分析等を用いてビジネスプランを作成できる。
7週 ビジネスプランの作成② バリュー・プロポジション・デザインを用いて仮説を立てることができる。(その1)
8週 ビジネスプランの作成③  バリュー・プロポジション・デザインを用いて仮説を立て検証できる。(その2)

4thQ
9週 会社の始め方①  会社設立の流れを理解できる。定款・登記について説明できる。
10週 会社の始め方② 会社に関する税金、法律、日々の業務について説明できる。
11週 ホームページの作成
作成したビジネスプランを元に会社を設立したと仮定したホームページを作成できる。
12週 プレゼン資料の作成
ビジネスコンペティション用のプレゼン資料を作成できる。
13週 ビジネスコンペティション①  作成したビジネスプランについて分かりやすくプレゼンすることができる。(その1)
14週 ビジネスコンペティション② 作成したビジネスプランについて分かりやすくプレゼンすることができる。(その2)
15週 {ビジネスコンペティション③(予備日)}
ふりかえり
これまでの授業の内容を振り返り、学んだことをまとめることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験(中間)発表相互評価態度ポートフォリオその他試験(期末)合計
総合評価割合020008000100
総合評価020008000100