国語総合Ⅰ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 国語総合Ⅰ
科目番号 0003 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 情報電子工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 テキスト:『精選国語総合』東京書籍 副教材:『精選国語総合』学習課題ノート東京書籍     新総合「図説国語」東京書籍     パーフェクト常用漢字第一学習社
担当教員 谷本 圭司

到達目標

言葉を用いたさまざまな表現形式を読み取るための基本知識を獲得する。また、表現されたものを表面的にではなく理解するための、考え方の基礎を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1上記到達目標に十分なレベルに達している上記到達目標に必要なレベルに達している上記到達目標に達していない
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
言葉を用いたさまざまな表現形式を読み取るための基本知識を獲得する。また、表現されたものを表面的にではなく理解するための、考え方の基礎を習得する。
授業の進め方・方法:
 前期は、現代文と古典を週に一コマ分ずつ取り上げて読解していきます。後期は、現代文、古典を教材単位で交互に取り上げていきます。
 基本的には講義形式を取り、教材終了後に簡単な小テストを行う場合もあります。また、基礎知識としての漢字テスト(副教材を使用)を、数回行います(定期試験のある月は行わない)。
 学習シートは、予習復習用として、教科書準拠の課題集を活用し、各定期試験の前にプリントとして配付する場合もあります。なお、試験後の最初の授業では、詳しい解説をしますので、必ず問題を持参してください。
 以下の授業計画については、1回を1週分として記述してありますので、注意してください。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・授業についての説明
・現代文編 随想
・古文編  古文入門
・授業についての詳しい説明(副教材の扱いなど)。
・「届く言葉」の講義を聞き、注意すべき点を理解する。
・古文と現代文の違いについて理解する。
2週 ・現代文編 随想
・古文編  古文入門
・「届く言葉」の講義の続きと、構成という観点からの考察。
・古文の仮名遣い、古語について知る。「児のそら寝」の内容を理解する。
3週 ・現代文編 随想
・古文編  古文入門
・「記憶にない街路樹」について、読解上注意すべき点を理解する。
・「児のそら寝」の話の意味を考察する。(古文学習のしるべ1)
4週 ・現代文編 随想
・古文編  古文入門
・「記憶にない街路樹」の講義の続きと、構成という観点からの考察。
・「検非違使忠明」の読解上注意すべき点を理解する。
5週 ・表現
・古文編  古文入門
・スピーチの基本を理解し実践する。
・「検非違使忠明」の読解。用言について理解する。(古文学習のしるべ2)
6週 ・現代文編 評論1
・古文編  古文入門
・「水の東西」の講義を聞き、注意すべき点を理解する。
・「絵仏師良秀」の読解。(古文学習のしるべ3)
7週 ・現代文編 評論1
・古文編  古文入門
・「水の東西」の読解と考察。要約のしかたについて理解する。
・「絵仏師良秀」の読解。(古文学習のしるべ3)
8週 ・現代文編 詩
・前期中間試験に向けて
・詩はテキストの中から一~二編を選んで読解する。(選択は、ここまでの授業において、学生の理解の程度、能力をはかった上で行う)
・復習および試験にむけての学習内容の確認。(学習シート)
2ndQ
9週 中間試験 ・試験範囲は、1~8回までの学習内容。60点以上の得点。
10週 ・中間試験の返却と解説
・古文編  随筆 『徒然草』
・中間試験の問題、模範解答によって、学習方法を含めた見直し。
・『徒然草』についての文学史的解説。
11週 ・現代文編 小説1「羅生門」
・古文編  随筆『徒然草』
・「羅生門」の全文を読む。
・「神無月のころ」の講義を聞き、注意すべき点を理解する。
12週 ・現代文編 小説1「羅生門」
・古文編  随筆『徒然草』
・「羅生門」について、読解上、注意すべき点を理解する。
・「神無月のころ」の講義の続きとまとめ。「九月二十日のころ」の講義を聞き、注意すべき点を理解する。
13週 ・現代文編 小説1「羅生門」
・古文編  随筆『徒然草』
・「羅生門」について、読解上、注意すべき点を理解する。
・「九月二十日のころ」の講義の続きとまとめにより内容理解を深める。
14週 ・現代文編 小説1「羅生門」
・前期末試験にむけて
・「羅生門」について、全体にわたっての考察をし、理解を深める。
・ここまでの学習内容の確認。(学習シート)
15週 期末試験 ・試験範囲は、10~14回までの学習内容。60点以上を目標とする。
16週 答案返却など ・期末試験の問題、模範解答によって、見直しをする。
・夏季休業中の課題について。
後期
3rdQ
1週 ・古文編 歌物語 ・『伊勢物語』の概説。「芥川」の講義を聴き理解する。
2週 ・現代文編 評論2 ・「欲望と科学」の講義とまとめ聴き理解する。
3週 ・古文編  和歌 ・三大歌集についての概説。各歌集から4~6首を選んで講義。
・個々の和歌についての講義を聞き、注意すべき点を理解し、考察する。
4週 ・古文編  和歌 ・和歌の講義の続き。
・和歌についてのまとめを行い、理解を深める。
5週 ・現代文編 短歌・俳句 ・短歌、俳句について知る。短歌、俳句ともに、テキストより六~八首、六~八句を選んで講義。
6週 ・現代文編 短歌・俳句 ・短歌・俳句の講義の続き。
7週 ・現代文編 短歌・俳句
・後期中間試験に向けて
・短歌・俳句についてのまとめ行い、理解を深める。
・ここまでの学習内容の確認。(学習シート)
8週 中間試験 試験範囲は、16~22回までの学習内容。60点以上を目標とする。
4thQ
9週 ・中間試験の返却と解説
・現代文編 評論2
・中間試験の問題、模範解答によって、学習方法を含めた見直し。
・「時間と自由の関係について」の講義。
10週 ・現代文編 評論2
・漢文編  漢文入門
・「時間と自由の関係について」の講義。
・漢文を読むための基本を確認する。
・「推敲」の講義を聞き、注意すべき点を理解し、考察する。
11週 ・漢文編  唐詩 ・漢詩の基本について理解する。近体詩の詩型ごとに各一首を選んで読解する。
12週 ・現代文編 評論3 ・「真の自立とは」の講義とまとめを行い、理解を深める。
13週 ・現代文編 評論4 ・「白」の講義。
14週 ・現代文編 評論4
・後期末試験に向けて
・「白」の講義の続きとまとめを行い、理解を深める。
・ここまでの学習内容の確認。(学習シート)
15週 期末試験 ・試験範囲は、24~29回までの学習内容。60点以上を目標とする。
16週 答案返却など ・期末試験の問題、模範解答によって、見直しをする。
・一年間の学習を振り返る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。2
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。2
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。2
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。2
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。2
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。2
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。2
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。2
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。2
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。2
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。2
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。1
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。2
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。2
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000