基礎プログラミングⅡ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 基礎プログラミングⅡ
科目番号 0006 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報電子工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 Javaで入門 初めてのプログラミング 基礎からオブジェクト指向まで
担当教員 宮﨑 亮一,奥本 幸

到達目標

1. for文を用いた繰り返しのプログラムを作成できる.
2. プログラムを便利に書くための定数と,プログラムの応用の幅を広げる乱数を用いたプログラムを作成できる.
3. あらかじめ回数を決めずに繰り返しを続けるwhile文を用いたプログラムを作成できる.
4. 配列を用いたプログラムを作成できる.
5. 多次元配列の基本である2次元配列を用いたプログラムを作成できる.
6. 文字列や文字をデータとして扱ったプログラムを作成できる.
7. 同じ処理を効率的に実行させるためのクラスメソッドを作成できる.
8. 三角形の種類を判別できるプログラムを作成できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
for 文自分の力でfor文を用いたプログラムを作成できる.教科書や配布資料を見ながらでfor文を用いたプログラムを作成できる.自分の力でfor文を用いたプログラムを作成できない.
定数と乱数自分の力で定数や乱数を用いたプログラムを作成できる.教科書や配布資料を見ながら定数や乱数を用いたプログラムを作成できる.定数や乱数を用いたプログラムを作成できない.
while 文自分の力でwhile文を用いたプログラムを作成できる.教科書や配布資料を見ながらwhile文を用いたプログラムを作成できる.while文を用いたプログラムを作成できない.
配列自分の力で配列を用いたプログラムを作成できる.教科書や配布資料を見ながら配列を用いたプログラムを作成できる.配列を用いたプログラムを作成できない.
多次元配列自分の力で多次元配列を用いたプログラムを作成できる.教科書や配布資料を見ながら多次元配列を用いたプログラムを作成できる.多次元配列を用いたプログラムを作成できない.
文字と文字列自分の力で文字や文字列を用いたプログラムを作成できる.教科書や配布資料を見ながら文字や文字列を用いたプログラムを作成できる.文字や文字列を用いたプログラムを作成できない.

学科の到達目標項目との関係

到達目標 B 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ソフトウェア開発のために、次のようなプログラミング技術の基礎を修得する。
(1)コンピュータを使って問題を解く手順は1通りではない。この授業では、特に手順を考える力をつけることを目的とした授業を行う。
(2)問題を解く手順をフローチャートに表し、コンピュータで実行するためにプログラミングの方法を学ぶ。プログラミング言語としては、現在広く普及しているJava言語を取り上げる。
授業の進め方・方法:
【授業の進め方】
各授業の冒頭30分程度で,教科書に沿ったスライドを用いながらプログラムの文法やメソッドの使い方を解説する.その後,各単元の定着を図るために教科書の例題や練習問題を実装する.「総合演習」では,教科書の練習問題や別途準備した練習問題に取り組むことで,さらなるプログラミング能力の定着を図る.
授業で使用したスライドはTeamsにアップロードする.
注意点:
【成績評価】
以下の三項目に対して次のように評価する.
最終成績:演習(例題)60% + 演習(総合課題)30% + Progate 10%
・各章の例題の取り組み
・総合課題の取り組み
・Progate の達成度

【関連科目】
基礎プログラミングII(1年),基礎プログラミング演習(1年),基礎コンピュータ工学(1年)、コンピュータの基礎知識(1年)、プログラミング言語(2年)、プログラミング(2年)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション
第5章:for文【決まった回数の繰り返し】
5.1 for文の書き方
5.2 1からある数までの総和
・本授業の進め方や成績評価等についての説明を行う.
・for文の書き方を理解する.
・簡単なfor文のプログラムが作成できる.
2週 第5章:for文【決まった回数の繰り返し】
5.3 for文とif文の組み合わせ
5.4 for文を使った二重ループ
・for文とif文を組合わえた複雑なプログラムが作成できる.
・複数のfor文を用いた多重ループのプログラムが作成できる.
3週 総合演習 第5章の演習を行う.
4週 第6章:定数と乱数【便利な書き方】
6.1 定数
6.2 乱数
・プログラムにおける定数の役割について理解し,定数の宣言ができるようになる.
・乱数を発生させ,乱数を使用したプログラムを作成できる.
5週 第7章:while文【決まっていない回数の繰り返し】 
7.1 while文の書き方
7.2 do-while文
・あらかじめ回数を決めずに繰り返し処理を行う while を使ったプログラムを作成できる.
・while と似た do-while について学び,do-while を使ったプログラムを作成できる.
6週 第7章:while文【決まっていない回数の繰り返し】 
7.3 break, continue
7.4 for, while, do-whileの比較
・繰り返しを途中で終わらせる break を使ったプログラムを作成できる.
・繰り返しの先頭に強制的にジャンプする continue を使ったプログラムを作成できる.
7週 総合演習 第6章,第7章の演習を行う.
8週 第8章:配列【たくさんのデータを扱う方法】
8.1 配列の宣言方法
8.2 配列の代入
・配列の宣言方法について学び,配列を使ったプログラムを作成できる.
・値型データと参照型データの違いについて理解し,配列の代入を使ったプログラムを作成できる.
4thQ
9週 第8章:配列【たくさんのデータを扱う方法】
8.3 配列のコピー
8.4 配列と拡張for文
・配列の中身をコピーする方法について学び,配列のコピーを使ったプログラムを作成できる.
・for 文を使って配列の要素を操作するプログラムを作成できる.
・拡張 for 文の書式について学び,拡張 for 文を用いたプログラムを作成できる.
10週 総合演習 第8章の演習を行う.
11週 第9章:多次元配列【さらにたくさんのデータを扱う方法】
9.1 2次元配列の宣言方法
9.2 でこぼこな配列
・2次元配列の宣言の書式について学び,2次元配列を使ったプログラムを作成できる.
・行ごとに配列の大きさが異なる配列の宣言方法について学び,プログラムを作成できる.
12週 総合演習 第9章の演習を行う.
13週 第10章:文字と文字列【文章を扱う】
10.1 文字列の基本操作
10.2 文字の比較
10.3 文字と文字列を扱う上での注意
・文字列の比較や文字列の長さの取得,文字列から文字を取り出す方法を学び,プログラムを作成できる.
・文字の比較を行う方法を学び,プログラムを作成できる.
14週 第10章:文字と文字列【文章を扱う】
10.4 高度な文字列操作
・部分文字列の取得や文字列の検索,文字列の置換・削除,大文字・小文字の変換の方法を学び,プログラムを作成できる.
15週 総合演習 第10章の演習を行う.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。2
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。2
変数の概念を説明できる。2
データ型の概念を説明できる。2
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。2
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。2
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。2
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。2

評価割合

演習(例題)演習(総合課題)Progate合計
総合評価割合306010100
基礎的能力0000
専門的能力306010100
分野横断的能力0000