国語総合Ⅰ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 国語総合Ⅰ
科目番号 0007 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 情報電子工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 テキスト:「改訂版 国語総合」(第一学習社)/副教材:「精選国語総合」課題学習ノート,「新総合 国語図説」(東京書籍),「意味から学ぶ頻出漢字3000」(第一学習社)
担当教員 谷本 圭司

到達目標

言葉の意味を意識的に正確に読み取ることを通して、考えながら文章を読むことができるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1本文中に使用されている語句の意味を正しく理解し、文章の構成や展開を意識した作品読解をすることができる。本文中に使用されている語句の意味を正しく理解し、作品読解をすることができる。本文中に使用されている語句の意味を正しく理解し、作品読解をすることができない。
評価項目2作品に対しての感想や意見を持つことができ、それらを自らの言葉で表現し、他者に的確に伝えることができる。作品に対しての感想や意見を持つことができ、それらを自らの言葉で表現することができる。作品に対しての感想や意見を、自らの言葉で表現することができない。
評価項目3文のリズムを意識し、言葉の意味を理解しながら音読をすることができる。適切に音読をすることができる。適切に音読することができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
多面的なものの見方や考え方ができるように、現代と古典を正確に読み学習していく。また、作品を読解する中で、言葉の意味を意識して正確にとらえる。
授業の進め方・方法:
現代文と古典の分野を交互に扱い、講義形式の授業を行う。現代文の分野では、語句の正確な理解と文章の構造を読み取ることに主眼を置く。古典の分野では、文学史的知識を深め、読解のために古典文法の基礎を学習する。漢文については、論理の古典としての側面に着目しながら、基礎的な理解を目指す。
予復習に、教科書準拠の学習課題集を学習シートの代わりに使用する。漢字の学習は、副教材を用い、隔月に1回程度の確認テストを授業時に実施する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス:授業内容と授業の進め方について
随想1
シラバスをもとに、授業内容や到達目標が理解できる。
「驚くという才能」を通読し、本文中に使用されている語句の意味を正しく理解できる。
2週 随想1
古文入門 
「驚くという才能」についての講義を聴き、内容を理解できる。
古文読解の基礎となる、古語と現代語の差異、歴史的仮名遣いを理解することができる。
3週 随想1
古文入門 
「世界は常に更新されている」を通読し、本文中に使用されている語句の意味を正しく理解できる。
「児のそら寝」(宇治拾遺物語)を音読し、歴史的仮名遣いを確認する。品詞の種類と活用形を理解する。
4週 随想1
古文入門 
福岡伸一「世界は常に更新されている」の講義を聴き、筆者のメッセージを、的確に読み取ることができる。
「絵仏師良秀」を通読し、語句を正しく理解できる。また、読解を通して、用言の活用を理解する。
5週 評論1
物語を楽しむ
「水の東西」を通読し、本文中に使用されている語句の意味を正しく理解できる。
物語というジャンルについて知る。伊勢物語「芥川」を通読し、語句を正しく理解する。
6週 評論1
物語を楽しむ
「水の東西」を再読し、評論分の読み方を理解し、本文の構造を理解する。
伊勢物語「芥川」を通読し、語句を正しく理解する。助動詞の働きについて理解する。
7週 評論1
随筆を読む
「水の東西」の読解を通して読み取った構造から、要約を作成することができる。
随筆というジャンルについて知る。「つれづれなるままに」の読解を通して、用言の活用を説明することができる。
8週 随筆を読む
中間試験の準備
「ある人弓射ることを習ふに」を通読し、語句を正しく理解する。
中間試験に備えて準備をする。
2ndQ
9週 中間試験
10週 小説1
随筆を読む
「羅生門」を通読し、語句を正確に理解する。
「花は盛りに」を通読し、語句を正確に理解する。助動詞の意味を、口語訳に反映できる。
11週 小説1
随筆を読む
「羅生門」を通読し、語句を正確に理解する。
「花は盛りに」を通読し、語句を正確に理解する。助動詞の意味を、口語訳に反映できる。
12週 小説1
随筆を読む
「羅生門」を通読し、語句を正確に理解する。
「花は盛りに」を通読し、語句を正確に理解する。助動詞の意味を、口語訳に反映できる。
13週 小説1
随筆を読む
「羅生門」を通読し、語句を正確に理解する。読解を通して、短編小説の構造を理解する。
「花は盛りに」を通読し、語句を正確に理解する。助動詞の意味を、口語訳に反映できる。
14週
期末試験に向けて
現代詩の読解を通して、詩の読み方を理解する。
期末試験に向けて十分に準備する。
15週 期末試験
16週 答案返却など 返却された期末試験の結果をもとにチェックを行い、後期に向けた個々の目標を立てる。
後期
3rdQ
1週 和歌 「万葉集」の文学史的な位置づけを理解する。和歌の意味を正確に読み取る。
2週 和歌 「古今和歌集」の特徴と、文学史的な位置を理解する。和歌の意味を正確に読み取ることができる。
3週 和歌 「新古今和歌集」の特徴と、文学史的な位置を理解する。和歌の意味を正確に読み取ることができる。
4週 短歌 短歌というジャンルについて、文学史的な面から理解する。
短歌の内容を正確に理解できる。
5週 短歌 短歌というジャンルについて、文学史的な面から理解する。
短歌の内容を正確に理解できる。
6週 俳句 俳句というジャンルについて、文学史的な面から理解する。
俳句の内容を正確に理解できる。
7週 俳句 俳句というジャンルについて、文学史的な面から理解する。
俳句の内容を正確に理解できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 漢文入門 漢文の構造を理解し、漢字・漢語の正しい意味・用法を理解する。
訓読のきまり・書き下し文のきまりを理解する。
10週 故事成語 平易な短い文章「完璧」を読み、漢文の内容を理解する。
故事成語のもとになった話の内容を捉えたうえで、故事成語の現在使われている意味について理解する。
11週 唐詩 近体詩の形式について知る。
漢詩を通読し、語句の意味、内容を正確に理解する。
12週 評論3 「間の感覚」を通読し、正確に語句の意味を理解する。読解を通して、構造を把握し適切な要約を作成できる。
13週 評論4
「グローバリズムの『遠近感』」を通読し、正確に語句の意味を理解する。
評論の読解方法を習得する。
14週 評論4 「グローバリズムの『遠近感』」の読解を通して、構造を把握し適切な要約を作成できる。
15週 期末試験
16週 期末試験の返却と一年間の振り返り 期末試験の結果をもとに、一年間の学習を振り返り、次年度の学習の目標を立てる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。1
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2

評価割合

試験漢字確認テスト課題グループワーク合計
総合評価割合100000100
総合的能力100000100