基礎英語R

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 基礎英語R
科目番号 0010 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報電子工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 UNICORN コミュニケーション I
担当教員 吉留 文男

到達目標

本講座はコミュニケーション技能を高めるの基礎学習と位置づけられ,様々な話題に接することで異文化理解の素養を身につけることになる。英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりする基礎的な能力を養う.
具体的な言語活動
ア 事物に関する紹介や対話などを聞いて,情報や考えなどを理解したり,概要や要点をとらえたりする.
イ 説明や物語などを読んで,情報や考えなどを理解したり,概要や要点をとらえたりする.また,聞き手に伝わるように音読する.
ウ 聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき,情報や考えなどについて,簡潔に書く.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1事物に関する紹介や対話などを聞いて,情報や考えなどを理解したり,概要や要点をを説明できる。事物に関する紹介や対話などを聞いて,情報や考えなどを理解したり,テキストを用いて概要や要点を説明できる。事物に関する紹介や対話などを聞いて,情報や考えなどを理解したり,概要や要点をを説明できない。
評価項目2説明や物語などを読んで,情報や考えなどを理解したり,概要や要点をとらえことができ,聞き手に伝わるように流暢に音読できる。説明や物語などを読んで,情報や考えなどを理解したり,概要や要点をとらえことができ,聞き手に伝わるように音読できる。説明や物語などを読んで,情報や考えなどを理解したり,概要や要点をとらえことができない、また聞き手に伝わるように音読できない。
評価項目3聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき,情報や考えなどについて,簡潔に書くことができる。聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき,情報や考えなどについて,テキストを用いて書くことができる。聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき,情報や考えなどについて,的確に書くことができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業は英語のコミュニケーション能力を高めるためのもので,読解を中心に,リスニング,スピーキング,ライティングの基礎となる総合的な言語活動をおこなう。本講座は資格試験を取得するための基礎学習と位置づけられる。さらに,様々な話題に接することで異文化理解の素養を身につけることになる。
授業の進め方・方法:
授業では予習を前提に進め,テキストの概要,要点を表現できるように読解方略を活用した読み方を指導する。また,精読を通して正確な文パラグラフや文構造の理解を確認する。授業で指名して問やテキスト内容に関する設問に答えもらう。予習には辞書,参考書を大いに活用し,授業で用いるテキストを学習する。復習ではテキスト,ノートを参考に課題を完成させる。
注意点:
80%(4回の定期試験× 0.8)+課題の評価 10%、授業で活動評価 10%の合計 100%。資格取得をした場合などにはさらに加点をする(ただし合計点が 100点を超える場合は、100点とする)。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 LESSON 1 I Am a Photojournalist        ・音読の練習.
・生徒の関心と結びつけながら導入する.
・フォトジャーナリストとはどんな仕事かを知る.
エッセイを読み,筆者がどのような人であるのかを理解し,簡潔に紹介できる
2週 LESSON 1 I Am a Photojournalist
・筆者が進路を決めるまでをまとめる.
・筆者の被写体についての事実を整理する.

エッセイの中で筆者が重要だと考えていることを読み取り,簡潔に説明できる.
3週 LESSON 1 I Am a Photojournalist ・筆者の写真に対する考え方を理解する.
・自己紹介をする.
・進行形/助動詞/to不定詞を理解し,文を作る.

自分自身や考え,願望について,簡潔に伝えることができる.
4週 LESSON 2 Holmes and Watson ・音読の練習.
・生徒の関心と結びつけながら導入する.
・シャーロック・ホームズの誕生と、人気を得た経緯を読み取る.


ある主題に関する文章を読み,重要な点を理解し,簡潔に説明できる.
5週 LESSON 2 Holmes and Watson ・主題を説明するためのエピソードや具体例の役割を理解する.
・ある主題について、説明のためエピソードや具体例を加えながら発表する.

ある主題に関する文章の中で,説明のためのエピソードや具体例を特定できる.
6週 LESSON 2 Holmes and Watson ・ドイルと読者のホームズへの評価の違いに注意して読む.
・ホームズの世界の広がりを読み取る.
ある主題について,説明のためのエピソードや具体例を加えながら発表ができる.
7週 中間考査 授業で学習した内容から出題する
8週 LESSON 3 Alma Rosé           ・音読の練習.
・生徒の関心と結びつけながら導入する
・若い日のアルマの幸福な生活を読み取る.
ある人物の生涯に関する文章を読み,その人物やそのまわりに起きたできごとの概要を理解し,書くことができる.
2ndQ
9週 LESSON 3 Alma Rosé           ・その人生に暗い影が差す背景を理解する.
・さらに絶望的な状況に至る過程を読み取る.
・アルマが収容所の中でどんな立場だったかを読み取る.
時間順に書かれた文章を読み,できごとと時代背景の関係を理解し説明できる.
10週 LESSON 3 Alma Rosé           ・アルマが他の人びとにどんな影響を及ぼしたかに注意して読む.
・有名な人物について調べ、時系列で語る.
・It is~to do, S+V+O+to do/分詞の形容詞的用法/動名詞を理解し,文を作る.

ある文章を読み,登場人物相互の関係を理解し説明できる.
11週 LESSON 4 Forests for the Future     ・新聞記事の本文を使って音読する.
・生徒の関心と結びつけながら導入する
・なぜナンバー30のバオバブが倒れたのかその理由を理解する.(導入)


環境問題に関する文章を読み,それがどのような問題なのか,なぜその問題が発生したのか,どのような解決策があるのかを理解し,説明できる.
12週 LESSON 4 Forests for the Future     ・なぜシファカが地上を飛んで歩かなければならないのかその理由を理解する.
・マダガスカルの現状と環境保護活動の内容を知る.

過去と現在が対比的に述べられた文章を読み,何がどう変わってきたのかを理解し,説明できる.
13週 LESSON 4 Forests for the Future     ・日本のボランティアの活動内容を知る.
・自分たちがマダガスカルのために何ができるかについて話し合う.
・関係代名詞/関係代名詞what/関係副詞を理解し,文を作る.

環境問題についての発表を聞いて,重要な点を把握し,質問ができる.
14週 総復習 これまでの復習
15週 期末考査 授業で学習した内容から出題する
16週 答案返却など
後期
3rdQ
1週 LESSON 5 Methane Hydrate        ・論述的な文章を音読する.
・生徒の関心と結びつけながら導入する
・メタンハイドレートがどのように知られるようになったかを整理する.


賛否両論のある主題に関する説明を読み,双方の論点を特定し,簡潔に説明できる.
2週 LESSON 5 Methane Hydrate        ・メタンハイドレートの利点に注目して読む.
・メタンハイドレートと日本の関わりについて理解する.
・メタンハイドレート利用の問題点を読み取る.

ある文章を読み,原因と理由,結果を特定することができる.
3週 LESSON 6 El Sistema: The Miracle of Music        ・生徒の関心と結びつけながら導入する.
・エル・システマの誕生からの流れを理解する

ある組織とそれに関係する人物について書かれた文章を読み,それらの活動・人物について,どのようなもの・人であるのかを説明できる.
4週 LESSON 6 El Sistema: The Miracle of Music  ・エル・システマが青少年の犯罪防止に役だっているのかを知る.
・家族の絆について理解する.
・シモン・ボリバル・ユース楽団の特長を説明する.



述べられている人物の行動や状況をもたらした理由やきっかけを理解し,説明できる.
5週 LESSON 7 Why Are You Sleepy?      ・生徒の関心と結びつけながら導入する
・動物の睡眠のとり方を知る.
・生徒の関心と結びつけながら導入する
・レム睡眠とノンレム睡眠の効用について理解する.

身近な話題に関するやや抽象的な内容の説明文を読み,内容の概要を理解し,説明できる.
6週 LESSON 7 Why Are You Sleepy?                  ・年代によって睡眠のとり方が異なることを知る.
・高校生世代の睡眠サイクルを知り,睡眠の大切さを理解する.
・睡眠についてよいこと,悪いことを話し合う.
・仮定法過去/It is+名詞[形容詞]+that節/助動詞+have+過去分
図表を使いながら行われた短い発表を聞いて,主旨を理解でき,自分の意見を発表できる.
7週 復習演習 既習事項をワークブックで確認
8週 中間考査 授業で学習した内容から出題する
4thQ
9週 LESSON 8 Haruki Murakami Abroad   ・生徒の関心と結びつけながら導入する.
・カナダの大学生たちの日本に対する印象を知る.
・昔の日本人作家と村上作品が海外ではどのようにとらえられているのかを理解する.


有名な人物についての記事を読み,その人となりを理解することができる.
10週 LESSON 8 Haruki Murakami Abroad  ・どんな本が好きか話し合う.
・前置詞+関係代名詞/分詞構文(現在分詞)/関係代名詞の非制限的用法を理解し,文を作る.
本やテレビ番組,映画などについての発表を聞いて,理解し,自分の意見を述べることができる.
11週 LESSON 9 Vertical Farming        ・垂直農業という考え方がうまれた理由を説明する.
・垂直農業の仕組みを説明する.
・垂直農業の利点を理解する.
なじみのない主題についての説明文を読み,内容の概要を理解し,説明できる.
12週 LESSON 9 Vertical Farming        ・どこに垂直農業用のビルを建てるとよいか話し合う.
・未来完了形/if 節のない仮定法など/仮定法過去完了を理解し,文を作る.
文章の中で出てくる具体的な数値が何の数・量・値であるのかを理解し,まとめることができる.
13週 LESSON 10 Words and You        ・語り手の性格を説明する.
・語り手のいう「裏切り」がどのようなときに感じるのか理解する.
・語り手の悩んでいる理由を説明する.


"
文章の中で筆者の過去と現在の心情の違いを説明できる.
14週 LESSON 10 Words and You 
・本を読むことが時間の無駄かどうかを考える.
・完了形の受動態/進行形の受動態/関係副詞の非制限的用法を理解し,文を作る.

人間関係とコミュニケーションについて,自分の経験を基に考えをまとめ,発表ができる.
15週 期末考査 授業で学習した内容から出題する
16週 答案返却など

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合801001000100
基礎的能力801001000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000