Philosophy

Course Information

College Tokuyama College Year 2017
Course Title Philosophy
Course Code 0036 Course Category General / Compulsory
Class Format Lecture Credits School Credit: 2
Department Department of Computer Science and Electronic Engineering Student Grade 3rd
Term Year-round Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials アン・トムソン. 2012. 『倫理のブラッシュアップ : 実践クリティカル・リーズニング応用編』. 斎藤浩文, 小口裕史(共訳). 春秋社. および配布プリント
Instructor Takahashi Shogo

Course Objectives

1.レポートが書けるようになる
2. 哲学・倫理学に関わる知識・理論・原則を理解し、文章に適用して記述することができる。
3. 論証を中心に、文章を論理的に分析・評価することができるようになる。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
レポート作成能力引用の規則を守り,適切なレポートが作成できるだけでなく,複数の引用スタイルでの記述ができる.引用の規則を守り,間違いのない引用や,適切な体裁のレポートを作成できる引用の規則を守れない.あるいは,レポートのレベルが著しく低い
哲学・倫理学の知識学・倫理学に関わる知識・理論・原則を答え,記述するだけでなく,その原則を具体的な事例に適用することができる.学・倫理学に関わる知識・理論・原則を答えることができる.および,その理論などを引用に頼らずに記述することができる.学・倫理学に関わる知識・理論・原則を答えることができない.および,その理論などを説明するために,引用や他人の説明に依拠することしかできない.
論証の分析・評価内容によらず,様々な文章を論理的に分析・評価することができる.論証を中心に、馴染みがないが短い文章あるいは,なじみがあるが長いを論理的に分析・評価することができるようになる。論証を中心に、文章を論理的に分析・評価することができない.

Assigned Department Objectives

到達目標 A 2 See Hide

Teaching Method

Outline:
哲学・倫理学における思考方法・推論の方法を身に付け、その方法を用いて自分で社会における諸問題について議論を形成し文章にすることができるようになることで市民社会において必要な基礎的能力を身に付ける。
Style:
教科書を用いながら講義を行う。授業中のプリントによる回答などがある。また、グループで討議することがある。
Notice:
blackboardなどを利用するので,使い方を把握しておくこと.
【関連科目】 倫理、技術者倫理

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st オリエンテーション、論証について 授業の進め方と、論証の見分け方
2nd 道徳論証を見分ける 論証と論証でないものを見分けることができる
論証と道徳論証を見分けることができる
3rd 論証の構造
接続表現を判別する 
結合論証と合流論証を区別することで,論証の構造を把握できる.
文章において論理的に適切な接続表現を選ぶことができる
複数の主張の中から中心的主張(結論)を取り出すことができる
4th 道徳論証を分析する1 暗黙の前提を理解できる.
分析の手順に従って、道徳論証を分析できる
5th 道徳論証を分析する1 分析の手順に従って、道徳論証を分析できる
6th 道徳推論を評価する1 道徳推論の評価についての概要を理解する.
推論における誤謬を理解する.
7th 道徳推論を評価する2 推論における誤謬を理解する.
実際に,論証を分析・評価してみる.
8th 道徳推論を評価する3 実際に,論証を分析・評価してみる.
分析に必要な要約を練習する
2nd Quarter
9th 道徳推論を評価する4 長い文章の分析と評価を,グループに分かれて実施する.
10th 道徳推論を評価する5(人工妊娠中絶) 人工妊娠中絶の概説と,それを踏まえてトムソンの文章をグループで分析・評価する.
11th 原則の評価と概念の明確化 グループで話し合って、権利概念の明確化に挑戦する
12th 道徳原則と道徳理論1 権利概念の開設と,功利主義について
13th 妥当な演繹推論と論証の評価 妥当な演繹推論の考察を通じて,論証の評価との関係を把握する.
14th これまでの復習 ここまでの内容について,自分たちで問題を作り合い,それを解くことができる.
15th 期末試験 これまでの内容から出題する
16th 答案返却など 試験の解答と解説を行う
2nd Semester
3rd Quarter
1st レポートを評価する1 夏休みの宿題を自分たちで評価する。文献の引用の方法を学ぶ
2nd 道徳原則と道徳理論2 義務論および徳倫理学の概要を理解できるようになる.
3rd 道徳原則と道徳理論3 自由至上主義とタバコの自由について
4th ロールズの自由主義 ロールズのリベラリズムについて学ぶ
5th 公平性と感情  感情と公平性のバランスについて考える
6th 意思決定1 最適化戦略に基づいた意思決定を理解できる
7th 意思決定2 最適化戦略に基づいた意思決定を、グループで話し合って実施する。
8th 動物の倫理と功利主義1 教科書の情報に基づいて、功利主義者として適切な動物の倫理を導き出す。
4th Quarter
9th 動物の倫理と功利主義2 功利主義と他の道徳理論との特徴の差異を明らかにする
10th 相対主義 相対主義の問題点と利点について、文化相対主義を中心に考える
11th レポートを再度評価する 引用の仕方も含めて、再度レポートを評価する
12th 選挙のパラドクス 選挙の意義を考えるために、投票によって生じるパラドクスを学ぶ
13th 日本国憲法を読む1 日本国憲法とその改正案を比較する.
14th 日本国憲法を読む2 日本国憲法の改正についての意見を分析・評価する
15th 期末試験 後期の内容を中心に、1年を通しての内容を問う。
16th 答案返却など 試験の解答と解説を行う

Evaluation Method and Weight (%)

試験レポート相互評価課題ポートフォリオその他Total
Subtotal304502005100
レポート作成能力020100535
哲学・倫理学の知識等1515000030
論証の分析・評価1510100035