到達目標
20世紀は化学の世紀であったが、21世紀はそれを基礎とした生命科学の世紀と言われている。本授業では「生命科学の基礎としての有機化学」という観点から、有機化学と生化学の基本概念を述べることに重点を置き、随所にトピックスを設けて生命科学に関連する最近のテーマを解説する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
有機化合物の構造を理解している | 有機化合物の構造を理解し、その構造を決定できる | 有機化合物の構造を理解している | 有機化合物の構造が理解できない |
炭化水素の構造と性質を理解している | 炭化水素の構造と性質を理解し、石油化学工業との関連を説明できる | 炭化水素の構造と性質を理解している | 炭化水素の構造と性質を理解していない |
酸素を含む有機化合物の構造と性質を理解している | 酸素を含む有機化合物の構造と性質を理解し、その分類ができる | 酸素を含む有機化合物の構造と性質を理解している | 酸素を含む有機化合物の構造と性質を理解していない |
芳香族化合物の構造と性質を理解している | 芳香族化合物の構造と性質を理解し、それを用いた産物に関して説明できる | 芳香族化合物の構造と性質を理解している | 芳香族化合物の構造と性質を理解していない |
タンパク質や炭水化物の構造と性質を理解している | タンパク質や炭水化物の構造と性質を理解し、生命との関わりを説明できる | タンパク質や炭水化物の構造と性質を理解している | タンパク質や炭水化物の構造と性質を理解していない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
有機化学及び生化学に関する基礎的な知識を身につけ、これらに関する基礎的な事柄を説明できるようになる。授業はパワーポントで行い、学習シートの提出を義務とする。
授業の進め方・方法:
講義とグループワークを基本とし、有機化学の基礎的知識を学ぶ。授業ごとに学習シートやミニッツペーパーを配布し、学習目標を明確にするとともに、基礎・基本的な内容についての理解度の確認を行う。
注意点:
グループで課題に取り組み、ピアインストラクションを行う。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
有機化合物の特徴 |
有機化合物の多様性を理解する
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2週 |
有機化合物の構造 |
有機化合物の構造と化学結合を理解する
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3週 |
有機化合物の構造と分類 |
炭化水素と、それ以外の有機化合物の構造と分類方法を理解する
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4週 |
有機化合物の構造決定 |
有機化合物の構造式決定の手順を理解する
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5週 |
飽和炭化水素 |
アルカンの構造と性質を理解する
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6週 |
不飽和炭化水素1 |
アルケンの構造と性質を理解する
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7週 |
不飽和炭化水素2 |
アルキン、シクロアルケン等の構造と性質を理解する
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8週 |
中間試験 |
1〜7回までの授業内容から出題する
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4thQ |
9週 |
アルコールとエーテル |
アルコール、エーテルの構造と性質を理解する
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10週 |
アルデヒドとケトン |
アルデヒド、ケトンの構造と性質を理解する
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11週 |
カルボン酸とエステル |
カルボン酸、エステルと油脂の構造と性質を理解する
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12週 |
芳香族化合物 |
芳香族炭化水素等の構造と性質を理解する
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13週 |
生命の化学(タンパク質) |
タンパク質の構造と性質を理解する
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14週 |
生命の化学(炭化水素) |
炭化水素の構造と性質、拡散の基本構造と働き
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15週 |
期末試験 |
全ての授業内容から出題する
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16週 |
解答返却など |
期末試験の解答と解説
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。 | 2 | |
物質が原子からできていることを説明できる。 | 2 | |
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。 | 2 | |
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。 | 2 | |
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。 | 2 | |
イオン結合について説明できる。 | 2 | |
イオン結合性物質の性質を説明できる。 | 2 | |
共有結合について説明できる。 | 2 | |
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。 | 2 | |
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。 | 2 | |
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。 | 2 | |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 2 | |
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。 | 2 | |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 | 2 | |
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。 | 2 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |