化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 化学Ⅱ
科目番号 0072 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報電子工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 PBL化学
担当教員 天内 和人

到達目標

20世紀は化学の世紀であったが、21世紀はそれを基礎とした生命科学の世紀と言われている。本授業では「生命科学の基礎としての有機化学」という観点から、有機化学と生化学の基本概念を述べることに重点を置き、随所にトピックスを設けて生命科学に関連する最近のテーマを解説する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
有機化合物の構造を理解している有機化合物の構造を理解し、その構造を決定できる有機化合物の構造を理解している有機化合物の構造が理解できない
炭化水素の構造と性質を理解している炭化水素の構造と性質を理解し、石油化学工業との関連を説明できる炭化水素の構造と性質を理解している炭化水素の構造と性質を理解していない
酸素を含む有機化合物の構造と性質を理解している酸素を含む有機化合物の構造と性質を理解し、その分類ができる酸素を含む有機化合物の構造と性質を理解している酸素を含む有機化合物の構造と性質を理解していない
芳香族化合物の構造と性質を理解している芳香族化合物の構造と性質を理解し、それを用いた産物に関して説明できる芳香族化合物の構造と性質を理解している芳香族化合物の構造と性質を理解していない
タンパク質や炭水化物の構造と性質を理解しているタンパク質や炭水化物の構造と性質を理解し、生命との関わりを説明できるタンパク質や炭水化物の構造と性質を理解しているタンパク質や炭水化物の構造と性質を理解していない

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
有機化学及び生化学に関する基礎的な知識を身につけ、これらに関する基礎的な事柄を説明できるようになる。授業はパワーポントで行い、学習シートの提出を義務とする。
授業の進め方・方法:
講義とグループワークを基本とし、有機化学の基礎的知識を学ぶ。授業ごとに学習シートやミニッツペーパーを配布し、学習目標を明確にするとともに、基礎・基本的な内容についての理解度の確認を行う。
注意点:
グループで課題に取り組み、ピアインストラクションを行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 有機化合物の特徴 有機化合物の多様性を理解する
2週 有機化合物の構造
グループワーク
有機化合物の構造と化学結合を理解する
3週 有機化合物の構造と分類
グループワーク
炭化水素と、それ以外の有機化合物の構造と分類方法を理解する
4週 有機化合物の構造決定
グループワーク
有機化合物の構造式決定の手順を理解する
5週 飽和炭化水素
グループワーク
アルカンの構造と性質を理解する
6週 不飽和炭化水素①
グループワーク
アルケンの構造と性質を理解する
7週 不飽和炭化水素②
グループワーク
アルキン、シクロアルケン等の構造と性質を理解する
8週 中間試験 1〜7回までの授業内容から出題する
4thQ
9週 アルコールとエーテル① アルコール、エーテルの構造と性質を理解する
10週 アルコールとエーテル②
グループワーク
グループで課題に回答する
11週 アルデヒドとケトン① アルデヒド、ケトンの構造と性質を理解する
12週 アルデヒドとケトン②
グループワーク
グループで課題に回答する
13週 カルボン酸とエステル① カルボン酸、エステルと油脂の構造と性質を理解する
14週 カルボン酸とエステル②
グループワーク
グループで課題に回答する
15週 芳香族化合物① 芳香族炭化水素等の構造と性質を理解する
16週 芳香族化合物②
グループワーク
グループで課題に回答する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。2
物質が原子からできていることを説明できる。2
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。2
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。2
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。2
イオン結合について説明できる。2
イオン結合性物質の性質を説明できる。2
共有結合について説明できる。2
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。2
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。2
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。2
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。2
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。2
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。2
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000