生物学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 生物学
科目番号 0085 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 情報電子工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 なし
担当教員 天内 和人

到達目標

脳や心の発生メカニズムが現代の科学でどの程度明らかになっているか説明できると共に、生命や人間や社会に対する科学的な見方と考え方を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
動物の行動の仕組みについて理解できる動物の行動の仕組みについて理解し、脳との関わりについて説明できる動物の行動の仕組みについて理解できる動物の行動の仕組みについて理解できない
脳の構造と機能について理解できる脳の構造と機能について理解でき、その構成単位である神経細胞との関わりを説明できる脳の構造と機能について理解できる脳の構造と機能について理解できない
神経伝達物質とその乱れが引き起こす疾患について理解できる神経伝達物質とその乱れが引き起こす疾患について理解し、そのメカニズムを説明できる神経伝達物質とその乱れが引き起こす疾患について理解できる神経伝達物質とその乱れが引き起こす疾患について理解していない
脳とバイオリズムとの関わりについて理解できる脳とバイオリズムとの関わりについて理解し、その発生のメカニズムを説明できる脳とバイオリズムとの関わりについて理解できる脳とバイオリズムとの関わりについて理解していない
老化と寿命に関して理解できる老化と寿命に関して理解し、最新の研究成果を説明できる老化と寿命に関して理解できる老化と寿命に関して理解していない

学科の到達目標項目との関係

JABEE c-2 説明 閉じる
到達目標 A 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
科学の劇的発展に伴って、21世紀を生き抜くためには、幅広い科学的教養を身につけることが必要となっている。また、技術に関わる専門家がその専門性を独創的に発展させるためには、少なくとも2種類以上の科学分野をマスターして、これに対応することが要求される。この意味で、生命科学は教養としても独創性の発揮のためにも、全ての工学系技術者にとってマスターしておくべき科学分野である。
授業の進め方・方法:
資料を元に講義を進め、それぞれの領域ごとに学習シートやミニッツペーパーを配布して、学習目標を明確にすると共に、理解度の確認を行う。授業内容をよく理解するために Team-Based Learning により学習シートに含まれている課題を行い全員で議論するなどの自律的学習が必須である。
注意点:
Team-Based Learning の議論を含め、学習シートは最終的に提出を求める。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 神経科学の基礎 現代の神経科学の礎となった研究の背景を理解する
2週 無脊椎動物の行動 無脊椎動物の行動の仕組みを理解する
3週 脊椎動物の行動 脊椎動物の行動の仕組みを理解する
4週 脳と神経系の発生 哺乳類の脳と神経系の発生過程について理解する
5週 脳の構造と機能 脳の構造と機能を理解する
6週 脳の構成単位であるニューロンと支持細胞 ニューロンとグリア、及び記憶のメカニズムを理解する
7週 神経伝達物質 神経伝達物質の働きを理解する
8週 神経伝達物質と薬物 神経伝達物質と薬物との関わりについて理解する
4thQ
9週 精神神経疾患 精神神経疾患発症のメカニズムとその治療方法について理解する
10週 発達障害 発達障害、特に自閉症スペクトラムの発症のメカニズムを理解する
11週 神経変性疾患 神経変性疾患の発症のメカニズムとその治療方法について理解する
12週 新病原体 社会の発展に伴って出現した新しい病原体について理解する
13週 バイオリズムと脳 バイオリズムと脳との関わりについて理解する
14週 老化と寿命 老化と寿命のメカニズムについて理解する
15週 期末試験 授業内容の全て
16週 解答返却など 試験問題の解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス生物に共通する性質について説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。2
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。2
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。2
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。2
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。2
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。2
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。2
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。2
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。2
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 2
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。2
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。2
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。2
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。2
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。2
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。2
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。2
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。2
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。2
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。2
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。2
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。1
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000