データベース

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 データベース
科目番号 0087 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報電子工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 増永良文著 『データベース入門[第2版]』 (サイエンス社)
担当教員 義永 常宏

到達目標

以下の正しい理解を到達目標とする:①リレーショナルデータベースの諸概念、②リレーショナルデータモデルとリレーショナル代数、③SQLによるデータベース操作、④設計論の流れと正規化の基本、⑤データベースシステムの、⑥形式言語における諸機能の基本。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
データベースの基礎諸概念、モデル、リレーショナル代数を詳しく説明できる。諸概念、モデル、リレーショナル代数の基本を説明できる。諸概念、モデル、リレーショナル代数の基本を説明できない。
SQL複雑な問合せをSQLで記述できる。基本的な問合せをSQLで記述できる。基本的な問合せをSQLで記述できない。
データベース設計実体関連モデルによるデータベース設計ができ、さらに正規化ができる。実体関連モデルによるデータベースの設計ができる。実体関連モデルによるデータベースの設計ができない。
トランザクションと障害回復トランザクションの概念と障害回復について十分に説明できる。トランザクションの概念と障害回復について概ね説明できる。トランザクションの概念と障害回復の概略について説明できない。
形式言語形式言語の基本事項が説明できる。形式言語の基本事項がほぼ説明できる。形式言語の基本事項が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 C 1 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報技術の基盤の一つであるデータベース技術について、現在、主流となっているリレーショナルデータベースを中心に学習する。データベースシステムの内容は多岐・広範に渡るため、そのすべてを網羅することはできないが、特に、後にデータベースを使う、あるいは、設計するという立場からの必要となる基本・基礎事項を中心に学んでいく。併せて形式言語の概要について学ぶ.
授業の進め方・方法:
座学中心であり、基本的に教科書に沿って進めるが、適宜、補足のための資料を配布する。なお毎回の受講に際しては、毎回計4時間の予習(教科書の通読)および復習(理解を確実にするために教科書の演習問題を解くなど)が必要である。
注意点:
最終成績=(中間試験+期末試験)÷2

【関連科目】 本 科:集合と論理(2年)、情報数学(3年) 

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 データベースとは
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と次回の予習
データベースとはおよびデータベースシステム管理システムとは何かについて学ぶ。
2週 データモデル
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と次回の予習
リレーショナルデータモデルの構造記述について理解する。
3週 一貫性制約
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と次回の予習
リレーショナルデータモデルにおける「キー」他の概念について理解する。
4週 リレーショナル代数
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と次回の予習
問合せの理論的バックボーンであるリレーショナル代数の個々の演算について理解する。
5週 SQL(1)
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と次回の予習
データベース言語SQLの基本概念および単純質問について学ぶ。
6週 SQL(2)
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と次回の予習

SQLの結合質問について理解する。
7週 SQL(3)
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と試験対策
SQLの入れ子型質問について理解する。
8週 前期中間試験
【事前事後学習の内容(2時間)】次回の予習
1~7週についての理解をチェックする。
2ndQ
9週 前期中間試験の解説およびデータベース設計
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と次回の予習
データベースの設計の基本および実体関連モデルについて理解する。
10週 正規化(1)
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と次回の予習
更新時異状、情報務損失分解、関数従属性について理解する。
11週 正規化(2)
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と次回の予習
高次の正規化について理解する。
12週 トランザクション
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と次回の予習
トランザクションの概念およびACID特性について理解する。
13週 障害回復
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と次回の予習
ログおよび障害回復方式の基本について理解する。
14週 形式言語
【事前事後学習の内容(4時間)】課題の解答作成と試験対策
形式言語の概念および諸特性について理解する。
15週 期末試験
9~14週についての理解をチェックする。
16週 期末試験の解説とまとめ
【事前事後学習の内容(2時間)】期末試験の範囲の復習
期末試験の解説と本講義のまとめを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000