統計学

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 統計学
科目番号 0090 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 情報電子工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 「確率統計・高専テキストシリーズ」,森北出版
担当教員 宮﨑 亮一

到達目標

1.母集団と標本について理解する.
2.最尤推定,区間推定について理解する.
3.様々なパターンの検定についてを理解する.
4.標本回帰直線,最小二乗法について理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1母集団について深く理解し,標本から求められる統計量やその性質,様々な標本分布を扱うことができる.また,定義式の導出や応用問題を解くことができる.母集団について理解し,標本から求められる統計量やその性質,様々な標本分布を扱うことができる.母集団について理解できず,標本から求められる統計量やその性質,様々な標本分布を扱うことができない.
評価項目2点推定・区間推定について深く理解し,問題を正確に解答し,定義式等を導出できる.点推定・区間推定について理解し,問題を正確に解答できる.点推定・区間推定について理解せず,問題を正確に解答できない.
評価項目3様々なパターンの検定の問題に対して,正確に解答を記述できる.基本的な検定の問題に対して,正確に解答を記述できる.基本的な検定の問題に対して,解答を記述できない.
評価項目4最小二乗法について理解して回帰係数を導出できるとともに,回帰直線,標準誤差,決定係数を求めることができる.回帰直線,標準誤差,決定係数を求めることができる.回帰直線,標準誤差,決定係数を求めることができない.

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
JABEE c-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前半は母集団の分布と標本の確率分布の関連について解説し、母集団のパラメータ推定する方法を習得する。後半は検定および回帰分析の意味とその手法について習得する。
授業の進め方・方法:
テキストに沿った座学が中心であり、スライドによる講義をおこなう。スライドはTeamで共有するが,演習や復習のためにノートを準備することが望ましい.理解度を確認するために項目ごとに学習シートで課題を与える.

成績に関しては定期試験は実施せず,各単元の終了時に小テスト実施する.各単元の小テストの正答率が40%以上60%未満の学生に対しては,教員が指示する課題を提出することによって60%に引き上げる.
注意点:
【最終成績】学習シート:20%,単元ごとの小テスト:80%
【関連科目】確率(3年)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション
1.確率の復習(1)
3年次で学習した確率の「確率変数と確率分布」の復習を行う。
2週 1.確率の復習(2) 3年次で学習した確率の「確率変数と確率分布」の復習を行う。
3週 2.標本分布(1) ・標本平均の平均と分散が計算できる.
・標本分散の平均を計算できる.
4週 2.標本分布(2) ・正規分布の再生性を説明できる.
・中心極限定理について説明できる.
・二項母集団と母比率について説明できる.
5週 2.標本分布(3) ・いろいろな確率分布の分布表を正しく読み取れる.
・分布表を用いて確率を求めることができる.
・それぞれの分布が従う統計量について説明できる.
6週 3.統計的推定(1) ・点推定についての説明ができる.
・母分散が既知の場合の母平均の区間推定ができる.
7週 3.統計的推定(2) ・母分散が既知の場合の母平均の区間推定ができる.
8週 3.統計的推定(3) ・母比率の区間推定ができる.
・母分散の区間推定ができる.
4thQ
9週 3.の単元テスト,第1週から第8週の振り返り
10週 4.統計的検定(1) ・仮説の検定について説明できる.
・母分散が既知の場合の母平均の検定ができる.
11週 4.統計的検定(2) ・母分散が未知の場合の母平均の検定ができる.
・母比率の検定ができる.
12週 4.統計的検定(3) ・母分散の検定ができる.
13週 5.2次元のデータ(1) ・2次元のデータより共分散と相関係数を求めることができる.
14週 5.2次元のデータ(2) ・2次元のデータより回帰直線を求めることができる.
15週 5.の単元テスト,第10週から第14週の振り返り
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。3
2次元のデータを整理して散布図を作成し、相関係数・回帰直線を求めることができる。3

評価割合

学習シート単元ごとの小テスト合計
総合評価割合2080100
基礎的能力2080100
専門的能力000
分野横断的能力000