Database

Course Information

College Tokuyama College Year 2017
Course Title Database
Course Code 0126 Course Category Specialized / Compulsory
Class Format Lecture Credits Academic Credit: 2
Department Department of Computer Science and Electronic Engineering Student Grade 4th
Term Year-round Classes per Week 1
Textbook and/or Teaching Materials
Instructor Yoshinaga Tsunehiro

Course Objectives

以下の正しい理解を到達目標とする:①リレーショナルデータベースにおける諸概念、②リレーショナルデータモデルとリレーショナル代数、③SQLによる基本操作、④設計論の流れと正規化の基本、及び⑤障害回復の基本的考え方と手法。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
諸概念、モデル、リレーショナル代数を詳しく説明できる。諸概念、モデル、リレーショナル代数の基本を説明できる。諸概念、モデル、リレーショナル代数の基本を説明できない。
複雑な問合せをSQLで記述できる。基本的な問合せをSQLで記述できる。基本的な問合せをSQLで記述できない。
データベースの正規化ができる。簡単なデータベースの設計ができる。簡単なデータベースの設計ができない。
障害回復について詳しく説明できる。障害回復の基本的な手法を説明できる。障害回復の基本的な手法を説明できない。

Assigned Department Objectives

JABEE d-1 See Hide
到達目標 C 1 See Hide

Teaching Method

Outline:
情報技術の基盤の一つであるデータベース技術について、現在、主流となっているリレーショナルデータベースを中心に学習する。データベースシステムの内容は多岐・広範に渡るため、そのすべてを網羅することはできないが、特に、後にデータベースを使う、あるいは、設計するという立場からの必要となる基本・基礎事項を中心に学んでいく。
Style:
理解を助けるために、適宜、学習シートを配布する。その内容は、授業で併用する重要事項のまとめや自学・自主用の演習問題などである。なお、本内容を確実に定着させるためには、予習・復習が必須である。
Notice:
【関連科目】 本 科:集合と論理(2年)、情報数学(3年)

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st データベースの基本概念(1)
データベースとは何か
データベースとは何かおよびデータベースシステムにおけるデータ管理について学ぶ。
2nd データベースの基本概念(2)
データベース管理システム
データを管理・運用するためのソフトウェア(二ドルウェア)であるデータベース管理システムの主機能について学ぶ。
3rd データベースの基本概念(3)
スキーマとインスタンス
データモデルにおける枠組みであるスキーマと実データであるインスタンスについて学習する。
4th リレーショナルデータモデル(1)
データモデルとデータ構造
代表的なデータモデルを概説した後、現在、主流であるリレーショナルデータモデルについて説明する。特に、このモデルには、3年の「情報数学」での“関係(リレーション)”の概念が用いられていることに注意して欲しい。
5th リレーショナルデータモデル(2)
整合性制約
リレーショナルデータモデルにおける整合性制約について学ぶ。特に、“キー”についての正しい理解が必要である。
6th リレーショナル代数(1)
集合演算
リレーショナル代数の説明の後、その中の集合演算について学ぶ。リレーションがタプルの“集合”であることを理解して欲しい。
7th リレーショナル代数(2)
関係演算・関係完備
前回に続き、リレーショナル代数特有の関係演算について学んだ後、リレーショナル代数式およびリレーショナル完備について学習する。
8th SQL(1)
基本概念、データ定義
データベース言語SQLの基本概念について学び、さらに、SQLによるスキーマ定義について学ぶ。
2nd Quarter
9th 前期中間試験 1~7週についての理解をチェックする。
10th 前期中間試験の解説及び
SQL(2)
問合せの基本形
試験問題の解説の後、SQLにおける問合せ、いわゆるSELECT文の基本形について学ぶ。
11th SQL(3)
集計関数・副問合せ
合計、平均といった集計計算のための関数を用いた問合せおよび入れ子の問合せである副問合せについて学ぶ。
12th SQL(4)
副問合せ・集合演算
より高度な副問合せおよび集合演算について学習する。
13th SQL(5)
データ更新・ビュー
SQLにおけるデータ更新および仮想の表であるビューの概念ならびにビューの更新問題について学ぶ。
14th SQL(6)
埋め込みSQL
汎用プログラミング言語にSQL構文を記述する埋め込みSQLについて学ぶ。
15th 期末試験 8、10~14週についての理解をチェックする。
16th 答案返却など 前期末試験の解説を行う。
2nd Semester
3rd Quarter
1st データベース設計論(1)
実体関連モデル・概念設計
2段階のデータベース設計の概略とその最初の段階である概念設計によく用いられる実体関連モデルについて学ぶ。
2nd データベース設計論(2)
実体関連モデル・論理設計
実体関連モデルの続きについて学んだ後、データベース設計における論理設計および実態関連モデルをリレーショナルデータモデルへ変換する技法について学ぶ。
3rd データベース設計論(3)
更新不整合・無損失分解結合
更新不整合の問題とこれを回避するための無損失結合分解について学ぶ。
4th データベース設計論(4)
関数従属性
これから学ぶ高次正規化理論において、大変重要な意味を持つ関数従属性について定義する。特に前期で学習したキーは関数従属性で表現できることを理解して欲しい。
5th データベース設計論(5)
分解
無損失結合分解可能であるための必要十分条件等について学習し、さらに従属性保存分解について学ぶ。
6th データベース設計論(6)
正規形
最も基本である第3正規形について学び、その中間的存在である第2正規形について学ぶ。
7th データベース設計論(7)
高次正規形
ボイス・コッド正規形について学び、さらに高次の正規形を紹介すると共に正規化の考え方についてまとめる。
8th 後期中間試験 1~7週についての理解をチェックする。
4th Quarter
9th 後期中間試験の解説及び
トランザクションの概念
後期中間試験問題を解説した後、データベースシステムにおいて重要な意味をもつトランザクションの概念について学ぶ。
10th ACID特性 トランザクション処理において保障されるべきACID特性及びトランザクションの各状態について学ぶ。
11th データベースの障害回復(1)
障害の分類
データベースにおける障害の分類とバッファを介したディスクへの読み書きについて理解する。
12th データベースの障害回復(2)
障害回復の基本・ログ
データベースにおける障害回復の基本及びその回復によく用いられるログについて学ぶ。
13th データベースの障害回復(3)
ログ法
ログを用いた具体的な回復法について学習する。
14th データベースの障害回復(4)
チェックポイント法
メディア障害回復法
ログ法を効率よく実行するためのチェックポイント法およびメディア障害における回復法を学ぶ。
15th 期末試験 9~14週についての理解度をチェックする。
16th 答案返却 後期末試験問題の解説を行う。

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他Total
Subtotal10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000