知的情報処理

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 知的情報処理
科目番号 0131 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報電子工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 力 規晃

到達目標

問題解決の手順および各手法、Prologについて理解し、実際に使用できるようになることを目標にする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1知的情報処理について、さまざまな手法を理解し、適切な手法を選択し利用できる。知的情報処理について、さまざまな手法があることを知っており、その手法を応用できる。知的情報処理について、いくつかの手法を知っており、一部の手法を利用できる。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

JABEE d-1 説明 閉じる
到達目標 B 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
人間の知的機能を計算機において実現することには、知識をどのように獲得し、どのように表現し、どのように判断するか等の問題がある。現在、これを解決する手法がいくつか確立している。本講義ではこれらの手法を演習をまじえながら具体的に学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義と演習を行いながら学習を進める。実際に大きなプログラムを作成する演習を行うこともある。演習のレポートには学習シート的な内容も記述してもらう。また、授業内容を理解するために予習復習を必ず行ってください。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 人工知能とは、
問題解決の手順
人工知能の概略と問題解決の手順、問題の定式化、状態空間法について学び、演習を行う。
2週 問題の分割 問題分割法について学び、演習を行う。
3週 盲目的探索 盲目的探索について学ぶ。
4週 盲目的探索演習 盲目的探索のプログラムを実際に作成する。
5週 ヒューリスティクス探索 ヒューリスティクス探索(山登り法、最良優先探索)について学ぶ。
6週 ヒューリスティクス探索 ヒューリスティクス探索(A*アルゴリズム)について学ぶ。
7週 ヒューリスティクス探索演習 ヒューリスティクス探索のプログラムを実際に作成する。
8週 ゲームの探索 min-max法、アルファベータ法について学ぶ。
2ndQ
9週 中間試験 問題の定式化、探索について試験を行う。
10週 中間試験解答、解説 問題の定式化、探索について試験の解答、解説を行う。
11週 知識の表現 ルール、意味ネットワーク、フレームについて学ぶ。
12週 述語論理 述語論理について学ぶ。
13週 Prolog入門(1) Prologの使い方を学び、演習を行う。
14週 Prolog入門(2) ルールの定義を学び、演習を行う。
15週 期末試験 知識の表現、述語論理、Prologについての試験を行う。
16週 答案返却など 知識の表現、述語論理、Prologについての試験の解答、解説を行う
後期
3rdQ
1週 Prologの算術計算 Prologの算術計算について学び、演習を行う。
2週 Prologのリスト(1) リストの構造と操作を学び、演習を行う。
3週 Prologのリスト(2) リストの操作を学び、演習を行う。
4週 Prolog演習 探索問題のプログラムを作成する。
5週 Prolog演習 探索問題のプログラムを作成する。
6週 決定木(1) 決定木と情報量を用いた決定木の構築法について学ぶ
7週 決定木(2) 決定木の情報量以外の基準による構築方法、枝刈りについて学ぶ
8週 中間試験 Prolog、決定木についての試験を行う。
4thQ
9週 中間試験解答、解説 Prolog、決定木についての試験の解答、解説を行う。
10週 遺伝的アルゴリズム(1) 遺伝的アルゴリズム(GA)の基本アルゴリズムを学ぶ。
11週 遺伝的アルゴリズム演習 探索問題のGAプログラムを作成する。
12週 遺伝的アルゴリズム(2)、遺伝的アルゴリズム演習 GAのスケーリングについて学び、探索問題のGAプログラムを作成する。
13週 学習アルゴリズム 学習アルゴリズムについて学ぶ
14週 学習アルゴリズム演習 学習アルゴリズムの演習を行う。
15週 期末試験 遺伝的アルゴリズムと学習アルゴリズムについての試験を行う。
16週 答案返却など 遺伝的アルゴリズムと学習アルゴリズムについての試験の解答、解説を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング変数とデータ型の概念を説明できる。1
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。1
主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。2
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。2
ソフトウェアアルゴリズムの概念を説明できる。3
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。3
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。3
時間計算量や領域計算量などによってアルゴリズムを比較・評価できることを理解している。3
整列、探索など、基本的なアルゴリズムについて説明できる。3
同一の問題に対し、選択したデータ構造によってアルゴリズムが変化しうることを説明できる。3
リスト構造、スタック、キュー、木構造などの基本的なデータ構造の概念と操作を説明できる。3
同じ問題を解決する複数のプログラムを計算量等の観点から比較できる。2
情報数学・情報理論ブール代数に関する基本的な概念を説明できる。2
論理代数と述語論理に関する基本的な概念を説明できる。3
離散数学に関する知識をアルゴリズムの設計、解析に利用することができる。3
情報量の概念・定義を理解し、実際に計算することができる。1

評価割合

試験演習合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力105000015
専門的能力6010000070
分野横断的能力105000015