Applied Physics

Course Information

College Tokuyama College Year 2020
Course Title Applied Physics
Course Code 0135 Course Category General / Compulsory
Class Format Lecture Credits Academic Credit: 2
Department Department of Computer Science and Electronic Engineering Student Grade 4th
Term Year-round Classes per Week 1
Textbook and/or Teaching Materials 小暮陽三、『高専の応用物理』(森北出版)
Instructor Nakamura Yasuharu

Course Objectives

以下を本科目の到達目標とする
(1)与えられた条件下で運動方程式を立て、微積分を使って数学的な解析できる
(2)エネルギーを計算し、エネルギー保存則から現象を理解することができる
(3)互いに相互作用する系について重心などを計算することができる
(4)並進の運動方程式と回転の運動方程式をたてて剛体の運動を計算できる
(5)波動方程式から波の運動を計算できる
(6)量子現象を含む計算ができる

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
質点の運動方程式与えられた条件について質点の運動方程式を導出し、数学的に解析および物理的な考察ができる与えられた条件について質点の運動方程式を導出し、数学的に解析することができる与えられた条件のもとで質点の運動方程式を導出できない
ポテンシャルとエネルギーポテンシャルからエネルギーを計算することができ、保存力について説明ができるポテンシャルからエネルギーを計算することができる。ポテンシャルからエネルギーを導出できない
多体系物理学と積分の関係を理解し、与えられた条件から物理量を導出できる物理学と積分の関係を理解し、与えられた条件から物理量を計算できる物理学と積分の関係が理解できず、基本的な計算ができない
剛体の運動方程式与えられた条件について剛体の運動方程式を導出し、数学的に解析および物理的な考察ができる与えられた条件について剛体の運動方程式を導出し、数学的に解析することができる与えられた条件のもとで剛体の運動方程式を導出できない
振動と波動波動方程式について理解し、波の様々な性質について解析できる波動方程式について理解し、波の計算ができる波動方程式についての理解が不順分で、基本的な計算ができない
量子現象定常波のシュレーディンガー方程式から波動関数を計算し、量子現象について説明できる定常波のシュレーディンガー方程式から波動関数を計算することができる定常波のシュレーディンガー方程式から波動関数を計算することができない。

Assigned Department Objectives

到達目標 A 1 See Hide
JABEE d-1 See Hide

Teaching Method

Outline:
物理学は、身の回りの自然現象を解明するための基礎的な学問である。特に、力学はその最も基礎となるものである。1、2、3年で学んだ物理基礎、物理I、II の学習を基礎として、ニュートン力学を中心に、微積分を応用した物理学の方法について講義する。また、力学の他に、現代物理の基礎となる波動及び前期量子論、量子力学の基礎的な内容についても講義する。
Style:
授業は基本的には教科書を中心として座学で行う。講義内容にはこれまでに勉強してきた数学や物理の知識を含むが授業内での復習は最小限に抑える。
通年の講義の中で学習内容についての演習を7回行う。この演習に関してレポート課題を出し、授業内では順番により決められた学生が黒板で問題を解き、その他の学生に対して説明をしてもらう。

この科目は学習単位であるので予習復習を自学・自修の内容として課する。
・予習と復習(毎回の授業に関してそれぞれ30分程度、計30時間)
Notice:
この科目ではこれまでに学んだ数学及び物理の知識が必要となる。その全てを授業で復習はできないので各自で自分に足りない部分を補うこと。
最終成績は全4回の定期試験の点数を60点分、演習およびレポートの点を40点分として計算する。

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st ガイダンス、運動の表し方 ・本科目で学ぶことの確認
・速度や加速度などの基本事項の理解
2nd 運動方程式(1) 速度・位置に依存しない力がある場合について運動方程式を立て、物理量を計算できる
3rd 運動方程式(2) 速度・位置に依存する力がある場合について運動方程式を立て、物理量を計算できる
4th 仕事と保存力 仕事と力学的エネルギーについて理解し、エネルギーの計算をすることができる
5th 力学的エネルギーの保存 ・運動方程式からエネルギーを導出できるようになる
・保存力と非保存力について学び力学的エネルギー保存則を理解できる。
6th 作用・反作用の法則、運動量保存則 運動量を力積から計算できるようになり、運動量保存則を理解できる
7th 力のモーメントと角運動量保存則 角運動量の概念を理解し、角運動量保存則が導出できる。
8th 各種保存則と力学体系 これまで学んできた保存則を通して力学の体系を理解することができる
2nd Quarter
9th ここまでの学習の復習と演習 ここまで学んだことについて問題を解いて理解することができるか確認する
10th 重心の計算 物体の重心を求めることができる
11th 2体系の運動方程式 実験質系と重心系について理解し、2体系に対して運動方程式を建てることができる
12th 2体系の運動(1) 相対運動する相互作用している系について計算を行うことができる
13th 2体系の運動(2) 2体系におけるエネルギーと角運動量について計算することができる
14th ここまでの学習の復習と演習 ここまで学んだことについて問題を解いて理解することができるか確認する
15th 期末試験 9~14回の講義内容の理解度を確認する
16th 答案返却など 試験についての解説、まとめ
2nd Semester
3rd Quarter
1st 多体系と剛体 多体系における問題および剛体の特性について理解できる
2nd 慣性モーメントの計算 慣性モーメントについて理解し、様々な剛体について重心を通る回転軸に関する慣性モーメントを計算することができる。
3rd 平行軸の定理と直交軸の定理 重心を通らない回転軸に関する慣性モーメントを求めることができる
4th 剛体の運動(1) 固定された回転や滑りのない剛体の運動を解析することができる
5th 剛体の運動(2) 滑りを含む剛体の運動を解析することができる
6th 剛体を含む二体系の運動 剛体の衝突などについて理解し、計算することができる
7th ここまでの学習の復習と演習 ここまで学んだことについて問題を解いて理解することができるか確認する
8th 振動の解析 強制振動および共振現象の計算ができる
4th Quarter
9th 中間試験 1~7回の講義内容の理解度を確認する
10th 波動(1) ・波動方程式について理解する
・波の運動を計算することができる
11th 波動(2) 波の様々な性質について説明することができる
12th 前期量子論 いくつかの量子現象について説明することができる
13th シュレーディンガー方程式 定常状態のシュレディンガー方程式と波動関数を導出できる
14th トンネル効果 確立解釈を理解し、トンネル効果を説明できる
15th 期末試験 8~14回の講義内容の理解度を確認する
16th 答案返却など 試験についての解説、まとめ

Evaluation Method and Weight (%)

試験演習Total
Subtotal6040100
基礎的能力6040100
専門的能力000
複合問題解析能力000