日本語コミュニケーション

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 日本語コミュニケーション
科目番号 0141 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報電子工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 テキストは使用しない。「学習シート」」「プリント」「各自の実践記録」を、ファイルに綴じていくことで一冊のテキストとする。
担当教員 一色 誠子

到達目標

「バズセッション」「グループディスカッション」「ディベートマッチ」の基礎的を学習し、実践を通して各自がコミュニケーションのスキルアップを図ることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
「伝える」「説得する」「納得してもらう」というコミュニケーションの段階を、双方向のコミュニケーションを意識して、グループディスカッションのなどで実践することができる。「伝える」「説得する」「納得してもらう」というコミュニケーションの段階を、グループディスカッションのなどで実践することができる。「伝える」「説得する」「納得してもらう」というコミュニケーションの段階を、グループディスカッションのなどで実践することができない。
実践の自己分析を記録として書き残し、次回の準備と実践に活かし、スキルアップを図ることができる。実践の自己分析を記録として書き残し、スキルアップを図るための準備をすることができる。実践の自己分析を記録として書き残すことができず、スキルアップを図るための準備もできない。
双方向のコミュニケーション向上のために、他人あるいは他グループへ実践の内容についてアドバイスを丁寧にすることができる。他人あるいは他グループへ、実践の内容についてアドバイスをすることができる。他人あるいは他グループへ、実践の内容についてアドバイスをすることができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる
JABEE f 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義では、<読む・書く・話す・聴く・考える>の五つの力を意識した、日本語によるコミュニケーションの基礎を身につけることを目的として、様々あるコミュニケーションツールの中から「バズセッション」「グループディスカッション」「ディベート」を実践をする。いずれも、思考を表現していく過程で、コミュニケーション力("ことば"と"こころ"と"思考"のキャッチボール)を身につけていくことを目指す。
授業の進め方・方法:
コミュニケーションの知識を備えた上で実践をしていく。まず、人前で話す事に慣れるための簡単なトレーニングから入り、「バズセッション」「グループディスカッション」「ディベート」等の実践を繰り返す。その中で、自己の課題点を見つけ出し次回に結びつけていくことを求める。具体的には、予習として毎時間の実践の準備を学習シートにし、復習として実践後のスキルアップの確認と自己の課題を学習シートへの記入する。これらは、毎時間チェックをする。また、最後の時間には授業のまとめとしてレポートを作成する。授業の内容を明らかにし確かな学習履歴を残すために、学習シートは毎時間提示する。なお、日本語の運用能力を確認するため「日本語検定」の受検を奨励する。
注意点:
この授業は、半期で完結。前・後期に同様の内容を実施。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス:授業の進め方
コミュニケーションとは?
コミュニケーション能力自己診断
シラバスをもとに、授業の概要、達成目標、成績評価を理解できる。
コミュニケーションの様々なツールについて確認することができる。「話術」と「プレゼンテーション」の違いを理解し説明することができる。コミュニケーション・センスを向上させるポイントを理解することができる。
2週 コミュニケーションする身体作り「コミュ体操」I
 1.距離感をつかむ(ハイタッチ&ミニタッチ)
 2.視線に慣れる(体感ゲーム&モデル・ウォーク)
 3.レスポンスの実験(ペアワーク)
ワークを通して人とのかかわりを体感した上で、自身の現状を理解し、コミュニケーション力向上のために必要な課題を見つけることができる。
3週 コミュニケーションする身体作り「コミュ体操」II
 1.高速まわし読み
 2.リーダーズシアター 
ワークを通して自身の現状を理解し、コミュニケーション力向上のために必要な課題とその解決方法について考えることができる。
4週 コミュニケーションする身体作り「コミュ体操」III
 ――「あなたの素敵なところ伝えます」認証すること/されること。(ペアワーク&グループワーク)
ワークを通して自身の現状を理解し、コミュニケーション力向上のために必要な課題とその解決方法について具体的に考えることができる。
5週 説得力のある話し方とは?
 ――45秒CM(グループワーク)
ワークを通して、積極的かつ建設的な提案と、グループでの合意形成のためのコミュニケーションをとることができる。
6週 バズセッション I
 1.グループディスカッションの様々な形態について
 2.バズセッションの実践  ※どこでもシート使用
グループディスカッションの形態について理解することができる。バズセッションの方法を理解し、実践することができる。
7週 バスセッション II
 1.バズセッションの実践  ※どこでもシート使用 
 2.スキルアップするためのワンポイント・アドバイス
バズセッションの方法を理解し、実践することができる。
スキルアップするためのワンポイント・アドバイスを、相互にすることができる。
8週 グループディスカッション I ディスカッションのテーマについて、ディスカッションをすることができる。また、他グループへの積極的なアドバイスを紙面ですることができる。※事前準備必須
4thQ
9週 グループディスカッション II ディスカッションのテーマについて、ディスカッションをすることができる。また、他グループへの積極的なアドバイスを紙面ですることができる。※事前準備必須
10週 グループディスカッション III ディスカッションのテーマについて、ディスカッションをすることができる。また、他グループへの積極的なアドバイスを紙面ですることができる。※事前準備必須
11週 グループディスカッション IV ディスカッションのテーマについて、ディスカッションをすることができる。また、他グループへの積極的なアドバイスを紙面ですることができる。※事前準備必須
12週 ディベートマッチ I ディベートマッチの形態を理解することができる。
提示されたテーマについて、ディベートマッチをすることができる。審判や司会などの役割も果たすことができる。他グループへの積極的なアドバイスをすることができる。
※事前準備必須
13週 ディベートマッチ II 提示されたテーマについて、ディベートマッチをすることができる。審判や司会などの役割も果たすことができる。他グループへの積極的なアドバイスをすることができる。
※事前準備必須
14週 ディベートマッチ III 提示されたテーマについて、ディベートマッチをすることができる。審判や司会などの役割も果たすことができる。他グループへの積極的なアドバイスをすることができる。
※事前準備必須
15週 レポート作成 これまでの座学と実践を通して、「よりよいコミュニケーションのために必要なこと」などを、自らの考えを適切にまとめることができる。
16週 レポートの返却と解説 レポートの講評により、コミュニケーションについての考えを深めることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3

評価割合

実践準備実践マナー発言レポート合計
総合評価割合50201020100
総合的能力50201020100