電子通信システム実験

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電子通信システム実験
科目番号 0146 科目区分 専門 / 選択
授業形態 実験 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 徳山高専情報電子工学科 電子通信システム実験指導書
担当教員 山田 健仁,原田 徳彦

到達目標

1. 電子通信システム系回路の動作を理解し、基本的な設計・製作ができること。
2. 実験結果を報告書にまとめられること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
電子通信システム系回路電子通信システム系回路の動作を理解し、基本的な設計・製作ができる。電子通信システム系回路の動作を理解ている。電子通信システム系回路の動作を理解していない。
実験報告書実験結果を分析的に考察し、報告書にまとめられる。実験より得られた事実を報告書にまとめられる。実験より得られた事実を報告書にまとめられない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 B 1 説明 閉じる
JABEE d-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子通信システムを構成するハードウェアに関する実験を行う。
通信関連電子回路の動作特性を測定し、理解する。また、マイコン応用回路の設計・製作方法およびプログラムによる制御方法などを学ぶ。
この科目は,企業で実務を担当していた教員が担当教員に含まれており,該当教員がその経験を生かして,演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
実験は、3~4名程度の班編成で行う。
1つの実験項目を1週から数週間で実験する。授業を欠席した場合は、日を改めて実験を行う。
各回の実験は240分で行う。ただし、時間割で実施日の最終時間に割り振りができなかった場合は、別に授業を行い時間を確保する。
注意点:
授業内容を理解するために、予習復習を必ず行うこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入講義 カリキュラムとしての位置づけ。ガイダンス。LabVIEW、ELVISの使い方。
2週 オペアンプフィルタ ローパス、ハイパス、バンドパスフィルタの設計、測定を行う。
3週 アナログ・ディジタル変復調回路 正弦波や音声をDSBSC変復調し、結果を理論的に説明する。
4週 カラーボール識別器 DSSSの仕組み、有効性を確認する。因子分析により、物体の色素を推定する。
5週 マイコンを用いた太陽光発電制御 太陽電池の原理と特性を理解し、効率的に電力を得るためのマイコン制御を行う。
6週 TCP/IPネットワークの基礎とVoIP IP電話で用いるVoIPを題材に、ネットワークを実学的に体得する。
7週 シーケンス制御1 -リレーシーケンス- リレーシーケンスによるシーケンス制御系の構築を行う。
8週 シーケンス制御2 -PLC- PLCを用いたシーケンス制御系の構築を行う。
2ndQ
9週 マイコンシステム開発 - ライントレースカー 開発環境の説明
10週 マイコンシステム開発 - ライントレースカー センサ回路と車両組み立て
11週 マイコンシステム開発 - ライントレースカー 回路基板製作
12週 マイコンシステム開発 - ライントレースカー 回路基板製作
13週 マイコンシステム開発 - ライントレースカー ソフト開発
14週 マイコンシステム開発 - ライントレースカー ソフト開発
15週 マイコンシステム開発 - ライントレースカー ソフト開発
16週 マイコンシステム開発 - ライントレースカー デモンストレーション

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3前1,前2
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3前1,前2
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3前1,前2
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3前1
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3前1
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークローカルエリアネットワークの概念を説明できる。3前6
インターネットの概念を説明できる。3前6
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。3前6
主要なサーバの構築方法を説明できる。3前6
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。3前6

評価割合

試験発表相互評価態度レポート創作合計
総合評価割合00008020100
基礎的能力0000000
専門的能力00008020100
分野横断的能力0000000