人文社会特講

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 人文社会特講
科目番号 0157 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 Bridinging Cultures English for Global Communication
担当教員 吉留 文男

到達目標

グローバル化における自文化と他文化の違いを意識しながら、身の回りの文化的な事象について、自分の考えを論理的に説明・議論できることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,概要を概ね説明できる。異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどについて、概要や要点を説明できない。
評価項目2異文化理解に関する専門用語を用い、独自の視点から問題の所在を論理的に表現できる。異文化理解に関する専門用語を用い、独自の視点から問題の所在を簡潔に表現できる。異文化理解に関する専門用語を用い、独自の視点から問題の所在を的確に表現できない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる
JABEE a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
グローバル化が進む世界で、異文化摩擦や対立に起因する事象がメディアで流れない日はない。異文化摩擦や対立の起こる原因、その歴史的な背景を学び、これらの問題を克服することが個人、集団においても急務である。本講座の目的は、身近な異文化理解のためのエピソードを教材として学び、同時に、文化理解に関するキーワードを手掛かりに、自文化と異文化を相対的に理解できる視点を培い、広義には文化とは何かを考察することである。
授業の進め方・方法:
授業前半では予習を前提に進め,テキストの概要,要点、さらに,テキストの内容に関する自らの意見をキーワードを用いて説明できることが求められる。授業後半では各回のテーマと密接に関係する歴史、文化事象について講義を行い、知識や理解を深めた後、自分独自の意見をレポートとして作成する。また授業後半では、グループでのプレゼンテーションを行う。
注意点:
定期試験60%、課題の評価(小レポート) 20%、授業で活動評価(プレゼンテーション)20%の合計 100%。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 授業の進め方や評価についての説明(エッセイの書き方など)
2週 多文化教育の実際         アメリカのエリート教育との日本の教育の比較について 異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。
3週 日本人の個人主義         『空気の研究』から個人主義を考察する 異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。
4週 日本人のマナー          『空気の研究』から個人主義を考察する 異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。
5週 日米の医療文化や制度            医療格差について 異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。
6週 インドとイギリスの大学比較     オリエンタリズムの思想について 異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。
7週 日英の言語文化の比較               翻訳から考える異文化理解 異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。
8週 レイシズム                 ステレオタイプについて 異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。
2ndQ
9週 男女の価値観やコミュニケーション方法              ステレオタイプの危険性について 異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。
10週 日本人の自然観               「わび」、「さび」から日本文化を考える 異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。
11週 異文化理解と宗教理解                文化の衝突について 異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。
12週 マスメディアの役割           プロパガンダについて 異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。
13週 自文化の理解            プロパガンダについて 異文化理解に関するテキストや資料などを読んで,用語の定義や考えなどを理解し,要点を的確に説明できる。
14週 プレゼンテーション これまでの復習
15週 期末考査 授業で学習した内容から出題する
16週 答案返却など

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。5
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。5
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。5
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。5
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。5
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。5
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。5
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。5
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。5
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。5
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。5
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。5
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。5
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。5
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。5
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。5
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。5
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。5
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。5
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合602000020100
基礎的能力602000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000