コンピュータグラフィックス

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 コンピュータグラフィックス
科目番号 0177 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 テキスト:CG-ARTS協会 「コンピュータグラフィックス」、参考図書:床井浩平「GLUTによるOpenGL入門」工学社、上坂吉則「MATLABプログラミング入門」牧野書店
担当教員 古賀 崇了

到達目標

コンピュータグラフィックス(CG)の処理技術の理論とアルゴリズムを理解する。
講義および試験のレベルはCGエンジニア検定のエキスパート程度を目安とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
CGで用いられる基本的な用語・理論の理解コンピュータグラフィックスで用いられる基本的な技術に関連する理論とアルゴリズムについて詳細に説明することができる.コンピュータグラフィックスで用いられる基本的な技術に関連する理論とアルゴリズムについて説明することができる.コンピュータグラフィックスで用いられる基本的な技術に関連する理論とアルゴリズムについて説明することができない.

学科の到達目標項目との関係

到達目標 B 1 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)の基本的な技術について理論とアルゴリズムとともに、実際に3DCGの制作を行う場合に必要な実践的グラフィックス処理技術について学ぶ。また、CGで多用される行列計算や、CGと関連が深い画像処理技術の一部についても基本的技術の学習と演習を通じて修得する。
授業の進め方・方法:
3DCG制作の基礎的手法について座学中心で講義を進め、理解を深めるための課題演習を適宜行う。この科目は学修単位科目であり、授業内容を確実に身につけるために予習復習が必須である(特に、教科書に記述されている内容は授業ごとに各自で1時間程度(年間合計30時間)の予習・復習がなされているものとして講義を進める)。また、行列計算を多用するため、線形代数の基礎的内容を復習しておくことが望ましい。
注意点:
総合評価は、適宜実施するレポート課題の得点を合算して算出する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・導入 視覚特性などの視覚情報処理における基礎的事項、CGの主要な歴史、知的財産権についての知識を修得する。
2週 ディジタルカメラモデル、CGシステム、視覚に訴えるグラフィックス CGと画像処理の違い、ディジタルカメラモデル、CG制作システムの基本的構成についての知識を修得する。また、イメージベーストレンダリング、ノンフォトリアリスティックレンダリング、可視化についての知識を修得する。
3週 ディジタル画像とその表現(1) ディジタル画像の基礎的事項,画像の生成と描画についての知識を修得する
4週 ディジタル画像とその表現(2) 画素ごとの濃淡変換と色変換についての知識を修得する。
5週 ディジタル画像とその表現(3) 領域に基づく画像変換(空間フィルタリング・幾何学変換)についての知識を修得する。
6週 2次元座標変換 CGにおける座標系、アフィン変換について、計算を行いながら実践的知識を修得する。
7週 3次元座標変換・投影 3次元座標系における各種変換について計算を行いながら実践的知識を修得する。
8週 演習 これまでに学習した内容の理解度を演習を通じて確認する。
2ndQ
9週 モデリング(1) CGで利用される各種モデリング手法についての知識を修得する。
10週 モデリング(2) 曲線・曲面の表現方法、パラメトリック曲線・曲面についての知識を修得する。
11週 レンダリング(1) リアリスティックレンダリングのための基礎的事項についての知識を修得する。
12週 レンダリング(2) 隠面消去法,シェーディングの基礎的事項についての知識を修得する。
13週 レンダリング(3) 陰影表現,照明モデル,テクスチャマッピングについての知識を修得する。
14週 アニメーション アニメーション技術の基礎的事項についての知識を修得する。
15週 総合演習 これまでに学習した内容の理解度を演習を通じて確認する。
16週 まとめ 本講義の総括を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート最終課題合計
総合評価割合01000100
CGに関する基本的知識01000100