建設材料

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 建設材料
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 日本鉄鋼連盟:鉄ができるまで、 セメント協会:セメントの常識、 三浦尚:土木材料学
担当教員 島袋 淳

到達目標

複合分野の基礎となる基本的素養を身に着けるために、建設材料の基本的な材料であるコンクリート、鉄について学ぶ。以下のことを理解することを到達目標とする。
①コンクリートの構成材料やその材料の性質
②フレッシュコンクリート、硬化コンクリートの性質
③鋼の製法の原理および基礎的な物理的性質

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建設材料の性質・用途などの一般的な事項について適切に説明できる建設材料の性質・用途などの一般的な事項について説明できる建設材料の性質・用途などの一般的な事項について説明できない

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建設分野において使用される材料について、その製法や性質、基礎的な物理的性質について講義する。
とりわけこの分野における現在の主要材料であるコンクリートと鉄鋼の講義に多くの時間を充てる。
建設分野において使用される材料について、その製法や性質、基礎的な物理的性質について講義する。
とりわけこの分野における現在の主要材料であるコンクリートと鉄鋼の講義に多くの時間を充てる。
授業時間外の学習等には学習シートを用いて、復習を行う。
授業の進め方・方法:
講義を基本とするが、関連する協会が制作した動画を視聴し理解を深める。
注意点:
土木建築業界の基本となる材料になるので、十分理解すること。
学習シートをしっかり活用すること。
最終成績=(中間課題確認+期末課題確認)*0.8/2+学習シートの提出(最大20点)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 建設材料概論 現在の建設材料の主役が鋼とコンクリートであることを理解する。
2週 セメント(1) セメントの種類、JISとの関連を理解する

3週 セメント(2) セメントの製法について理解する
4週 セメント(3) セメントの主な化合物と水和反応について理解する。
5週 骨材
コンクリート用骨材について理解する。
6週 フレッシュコンクリートの性質
フレッシュコンクリートについて解説し、ワーカビリティに影響を与える因子について理解する。
7週 理解度確認課題 セメント~フレッシュコンクリートの性質までの範囲の理解度を確認する。
8週 硬化コンクリートの性質 硬化コンクリートについて解説し、硬化コンクリートの特性に影響を与える因子について理解する。
4thQ
9週 混和材料 コンクリートに用いる混和材料について理解する。
10週 コンクリートの配合設計 コンクリートの配合設計の方法について理解する。
11週 鋼の性質(1) 鋼の概要、歴史、分類について理解する
12週 鋼の性質(2) 鋼の製法について理解する。
13週 鋼の性質(3) 鋼の製法をビデオを見て理解を深める
14週 期末まとめ 中間試験から期末試験までの範囲の復習を行う
演習としてこれまでの学習シートの答え合わせを行う。
15週 理解度確認課題 フレッシュコンクリート~鋼の性質までの範囲の理解度を確認する。
(可能であれば、期末試験を行う可能性も有)
16週 課題の内容の解説 課題の解説を行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。2後1
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。4後1
鋼材の種類、形状を説明できる。4後11
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。4後12
セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。4後3
各種セメントの特徴、用途を説明できる。4後3
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。4後4
骨材の種類、特徴について、説明できる。4後4
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。4
コンクリートの長所、短所について、説明できる。4後5
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。4後6
配合設計の手順を理解し、計算できる。4後10
建築系分野材料セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。4後2
セメントの種類・特徴について説明できる。4後2
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。4後4
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。4後9
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。4後5
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。4後5
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。4後6
コンクリート製品(ALC、プレキャストなど)の特徴について説明できる。4後5
耐久性(例えば中性化、収縮、凍害、塩害など)について現象名をあげることができる。4後6
非鉄金属(アルミ、銅、ステンレスなど)の分類、特徴をあげることができる。4後13
鋼材の耐久性(腐食、電食、耐火など)の現象と概要について説明できる。4後13

評価割合

課題発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000