概要:
柔軟なものの見方や考え方ができるように、古典と現代の作品を読み学習していく。また、作品を読解する中で、"ことばの持つ力"を意識して感じ取っていく。
授業の進め方・方法:
現代文と古文（漢文を含む）の分野を交互に扱い、授業を進めていく。現代文の分野では、適宜グループワークを取り入れていく。古典の分野では、読解のために古典文法の基礎を学習する。授業の予習復習として、「学習課題ノート」の活用をする。漢字と言葉の学習は、テキストを用いた自宅学習を基本とし、確認テストを原則毎授業時に実施する。
注意点:
国語辞典（電子辞書可）を、携帯しておくこと。
成績評価式：最終評価＝定期試験８５％（４回の平均）＋漢字確認テスト１０％（全実施テストの平均）＋課題５％
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 前期 |
| 1stQ |
| 1週 |
ガイダンス：授業内容と授業の進め方について
小説（１） |
シラバスをもとに、授業内容や到達目標が理解できる。
コラム「小説の読み方」を通読し、小説とは何かを知ることができる。
吉田修一「ドライ・クリーニング」を通読し、文中に使用されている語句の意味を正確に理解することができる。
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| 2週 |
小説（２）
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物語を精読し、全体の構成と登場人物の特徴を分かりやすくまとめることができる。
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| 3週 |
小説（３）
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描写と人物の心情の変化を整理し、物語の展開を説明することができる。
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| 4週 |
古文入門（１） |
古文読解の基礎となる古語と現代語の差異、歴史的仮名遣いを理解することができる。品詞の種類と活用形を理解する。
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| 5週 |
古文入門（２） |
「絵仏師良秀」（『宇治拾遺物語』）を音読し、歴史的仮名遣いを確認する。また、現代語訳を通して、古語と現代語の違いを理解する。
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| 6週 |
古文入門（３） |
「絵仏師良秀」の読みを通して、用言とその活用を理解する。
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| 7週 |
古文入門（４） |
「神無月のころ」（『徒然草』）の読解を通して、筆者の視点を読み取ることができる。動詞、形容詞、形容動詞を理解することができる。
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| 8週 |
中間試験
中間試験の返却と解答解説 |
前期第１週～7週の内容を範囲とする。
中間試験の解答と解説を通して、ここまでの学習の理解度を確認する。
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| 2ndQ |
| 9週 |
評論（１） |
コラム「評論の読み方」を通読し、評論とは何かを知ることができる。
山崎正和「水の東西」を通読し、評論文の読み方を理解することができる。本文中の語句の意味を正しく理解することができる（積極的に国語辞典を活用する）。
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| 10週 |
評論（２） |
本文中に使用されている語句の意味を正しく理解することができる（積極的に国語辞典を活用する）。本文の読みを通して、全体の構成を把握し、各段落のキーワードを見つけることができる。
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| 11週 |
評論（３） |
本文を再読し、筆者の述べる論点を正確に読み取りことができる、また、筆者の主張に対して、コメントをすることができる。
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| 12週 |
歌物語（１） |
『伊勢物語』の文学史での位置づけを理解する。
「筒井筒」を音読し、口語訳をすることができる。
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| 13週 |
歌物語（２） |
「筒井筒」の歌に読み込まれた人物の心情を読み取り、読みを深める。
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| 14週 |
漢文入門 |
漢文読解の基礎となる、訓読を理解する。練習問題を通して、理解を深める。
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| 15週 |
期末試験 |
前期第９週～１４週の内容を範囲とする。
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| 16週 |
答案返却など |
返却された期末試験の結果をもとに振り返りをし、後期に向けた習得したい目標を立てることができる。
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| 後期 |
| 3rdQ |
| 1週 |
寓話 |
「塞翁馬」の読みを通して、漢文の読み方に慣れ、内容を理解する（口語訳）ことができる。
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| 2週 |
史話 |
「臥薪嘗胆」を音読し、内容を理解する（口語訳）ことができ、人物の心情にコメントできる。
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| 3週 |
評論（１） |
内山 節「時間と自由の関係について」を読み、本文中の語句の意味を正しく理解し、全体の構成を把握して各段落のキーワードを見つけることができる。
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| 4週 |
評論（２） |
筆者の述べる論点を正確に読み取ることができ、筆者の主張に対して、コメントをすることができる。
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| 5週 |
小説（１） |
村上春樹「鏡」を読み、物語の内容を読み取る。
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| 6週 |
小説（２） |
村上春樹「鏡」を精読し、表現の特徴や人物の心情をつかんで説明できる。
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| 7週 |
中間試験
中間試験の返却と解答解説 |
後期第１週～第６週の内容を範囲とする。
中間試験の解答と解説を通して、ここまでの学習の理解度を確認する。
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| 8週 |
評論（１） |
福岡伸一「生物の多様性とは何か」を読んで、本文中の語句の意味を正しく理解し、全体の構成を把握し、各段落のキーワードを見つけることができる。
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| 4thQ |
| 9週 |
評論（２） |
筆者の述べる論点を正確に読み取ることができ、筆者の主張に対して論理的にコメントをすることができる。
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| 10週 |
軍記物語（１） |
「木曽の最期」（『平家物語』）を読んで、口語訳し、物語の流れを理解する。
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| 11週 |
軍記物語（２） |
「木曽の最期」における、人物の心情や生き方を読み取る。
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| 12週 |
軍記物語（３） |
「木曽の最期」の読みを通して、敬語について理解を深める。
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| 13週 |
和歌（１） |
『万葉集』の特徴と、文学史での位置づけを理解する。取り上げる歌の意味を正確に読み取ることができる。
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| 14週 |
和歌（２） |
『古今和歌集』の特徴と、文学史での位置づけを理解する。取り上げる歌の意味を正確に読み取ることができる。
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| 15週 |
期末試験 |
後期第８週～第１４週の内容を範囲とする。
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| 16週 |
期末試験の返却と一年間の振り返り |
期末試験の結果をもとに、一年間の学習を振り返り、来年度の学習の目標を立てることができる。
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| 分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
| 基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
| 論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
| 文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
| 常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
| 類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
| 社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
| 専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
| 実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 1 | |
| 報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 2 | |
| 収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 2 | |
| 報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 2 | |
| 作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 2 | |
| 課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 2 | |
| 相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 2 | |
| 新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 2 | |