到達目標
測量学で習得した知識を実践できるようになること。
測量器具の使用方法、各種測量の方法、データ処理の方法を復習・理解し、それらをレポートとしてまとめ上げることができること。
実習は4〜5人のグループ単位で遂行するため、お互いに協力、理解しあって実習をやり遂げられること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 各種測量の方法を説明でき、正確に速く計測することができる。 | 各種測量の方法を理解し、正しく計測することができる。 | 各種測量の方法を理解し、正しく計測することができない。 |
評価項目2 | 測量した数値を正しく処理し、数値の意味を説明することができる。 | 測量した数値を正しく処理することができる。 | 測量した数値を正しく処理することができない。 |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
測量学の講義で学んだ知識を踏まえて実習を行い、測量機器の性能、取り扱い方法、測量方法、データ処理の方法などを習得する。
授業の進め方・方法:
本実習は、測量器具を使用して作業を行う外業とそれによって得られたデータを処理する内業に分かれている。実習は予め作成され4人程度の班単位で行う。各実習項目の始めに実習の内容を説明し、その後班単位で測量を開始する。レポートは項目毎に各個人が作成し、期日までに提出する。
注意点:
測量学で学んだ内容を十分に復習しておくこと。実習の進度によっては、放課後に担当教員立ち会いの下で実習を継続する場合もある。
最終成績は、レポートや実技試験の評価に加え、実習に取り組む姿勢も考慮した上で決定する。
成績評価式=レポート(60点)+実技試験(20点)+実習態度(20点)
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
測量実習の実施要領の説明 |
測量実習の進め方、器具貸し出し方法等の説明、班編制を行う。
|
2週 |
歩測 |
間縄,エスロンテープを用いて自分の歩幅を知るための測量をする.
|
3週 |
水準測量(1) |
レベルの操作法、据え付けの方法、取り扱い上の注意事項を習得する。
|
4週 |
水準測量(2) |
平坦な地盤おいて測点の標高を計測する方法を習得する。
|
5週 |
水準測量(3) |
傾斜した地盤において、各測点における標高を計測する方法を2週に渡って習得する。
|
6週 |
水準測量(4) |
傾斜した地盤において、各測点における標高を計測する方法を2週に渡って習得する。
|
7週 |
角測量(1) |
トランシットの操作法、据え付けの方法、取り扱い上の注意事項を習得する 。
|
8週 |
角測量(2) |
水平角の測定法として倍角法を実習する。
|
2ndQ |
9週 |
角測量(3) |
水平角の測定法として方向法を実習する。
|
10週 |
角測量(4) |
倍角法の実技試験を行う。
|
11週 |
角測量(5) |
倍角法の実技試験を行う。
|
12週 |
角測量(6) |
方向法の実技試験を行う。
|
13週 |
角測量(7) |
方向法の実技試験を行う。
|
14週 |
距離測量(1) |
布巻き尺、綱巻き尺を使用して、距離測量を行い、実技とデータ処理の方法を習得する。
|
15週 |
距離測量(2) |
光波距離計を用いて距離測量を行う。光波距離計の原理、操作法を習得する。
|
16週 |
トラバース測量(1) |
トランシット、光波距離計を用いて閉合トラバースの測量を6週に渡って行う。角測量を行う。
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
トラバース測量(2) |
トランシットによって各測点の角測量を行う。
|
2週 |
トラバース測量(3) |
トラバースの光波距離計によって測点間の距離を測定する。
|
3週 |
トラバース測量(4) |
角測量、距離測量の結果を用いてトラバース計算を行い、精度を確認する。
|
4週 |
トラバース測量(5) |
測量の精度に合格した班は、平面図の作成を行い、不合格の班は修正のため、再度測量を行う。
|
5週 |
トラバース測量(6) |
作成した地形図の色塗りを行う。
|
6週 |
スタジア測量 |
トランシットによる簡易距離測定の方法を習得する。
|
7週 |
細部測量(1) |
トータルステーションを用いた細部測量の実習を9週に亘って実施する。
|
8週 |
細部測量(2) |
トータルステーションによって地物が測量できる原理を説明する.
|
4thQ |
9週 |
細部測量(3) |
トータルステーションをトラバース測量に用いた測点に据え,地物の座標を取得する.
|
10週 |
細部測量(4) |
トータルステーションをトラバース測量に用いた測点に据え,地物の座標を取得する.
|
11週 |
細部測量(5) |
トータルステーションをトラバース測量に用いた測点に据え,地物の座標を取得する.
|
12週 |
細部測量(6) |
トータルステーションをトラバース測量に用いた測点に据え,地物の座標を取得する.
|
13週 |
細部測量(7) |
細部測量を進め、地物等の取り残しがないか注意しながら測量を行う。
|
14週 |
細部測量(8) |
細部測量の成果をCADを用いて清書し、地形図を作成する。
|
15週 |
細部測量(9) |
細部測量によるCAD地形図を完成させ,PDFファイルで提出する。
|
16週 |
まとめ |
全てのレポートの最終確認を行う。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 測量 | 区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。 | 4 | |
巻尺による測量で生じる誤差を説明でき、測量結果から計算ができる。 | 4 | |
光波・電波による距離測量を説明できる。 | 4 | |
単測法、倍角法、方向法を説明でき、測量結果から計算ができる。 | 4 | |
生じる誤差の取扱いを説明できる。 | 4 | |
種類、手順および方法について、説明できる。 | 4 | |
昇降式や器高式による直接水準測量を説明でき、測量結果から計算ができる。 | 4 | |
生じる誤差の取扱いを説明できる。 | 4 | |
測定結果から、面積や体積の計算ができる。 | 4 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野【実験・実習能力】 | 建設系【実験実習】 | 距離測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
トラバース測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
水準測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
セオドライトによる角測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 20 | 0 | 0 | 40 | 40 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 40 | 40 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |